恐怖の報酬のレビュー・感想・評価
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3回目の映画化
本作は1953年の映画「恐怖の報酬」およびそのリメイクである1977年版の「恐怖の報酬」のさらにリメイクした映画です。
1作目は金熊賞を取るほどの名作で、2作目は巨匠ウィリアム・フリードキン監督による名リメイクでした。
本作は「原作より面白くしてやろう」という意気込みはふんだんに感じるのですが、原作のどこが面白かったのか理解できてないまま、原作の面白さからズレた部分をピックアップして大きく空振りしている感じがします。
原作の一番面白い部分は「トラックに危険な爆発物を載せて、それを目的地まで届ける」という部分でした。そして原作はその設定を最大限に活かしたイベントがいっぱい出てきてワクワクドキドキさせてくれます。
しかし本作はどちらかというと設定がぼやけるような描写が多く、視聴者は何に対してドキドキしていいのか分からなくなるのではないでしょうか
原作より面白くしてやろうと戦争映画のような作風で銃撃戦や地雷を踏むシーンなど描かれますが、それをしてしまうと原作で一番の面白ポイントだった積み荷の爆発物の面白さがかなり薄れます。
また過去作2つでは爆発物で火を消化すると「良かったね!」という盛り上りがあり、視聴者も安堵できるのですが、本作は安堵できないまま映画が終わるのでモヤっとします。
また『主人公が誰か分からない』という内容も良くないです。過去作と同じ内容があっても主人公が誰か分からないと楽しみにくいです。
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督による1953年製作の名作フラン...
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督による1953年製作の名作フランス映画を現代版としてリメイクしたサスペンスアクション。
砂漠地帯の油井で火災が発生し、近隣の難民キャンプの人々が命の危機にさらされる。石油会社は大惨事を防ぐため、24時間以内に油井をニトログリセリンで爆破することを決める。多額の報酬と引き換えに危険な任務を請け負ったフランス人フレッドとその兄アレックスは、トラック2台に大量のニトログリセリンを積み込んで火災現場へ向かうことに。残り20時間を切るなか、武装勢力が支配する地域や地雷原を横断しながら800キロ先の目的地を目指す彼らだったが……。
「TAXi ダイヤモンド・ミッション」のフランク・ガスタンビドゥがフレッド、「シャイニー・シュリンプス!」シリーズのアルバン・ルノワールがアレックスを演じ、「パリのどこかで、あなたと」のアナ・ジラルド、「ノーリミット 果てなき深淵」のソフィアン・ザマニが共演。監督は「ザ・クルー」「ザ・バウンサー」のジュリアン・ルクレール。Netflixで2024年3月29日から配信。
恐怖の報酬
2024/フランス
配給:Netflix
二度目のリメイクかな
クルーゾーのオリジナル版は手に汗握るサスペンス、フリードキンのリメイクは重厚なアクション、さて今回は?
ニトロを運ぶのは同じだけど、現代は戦闘地域なので、やたらと襲われる。
サスペンスが盛り上がらないのは、やっていることが素人目にも甘いからかな。
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