「緊張感が絶えない、脚本が◎! 主演の表情にも注目♪ ★3.9」セキュリティ・チェック レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感が絶えない、脚本が◎! 主演の表情にも注目♪ ★3.9
いや~テロサスペンスだが脚本がよく出来ていて、ラストまで緊張感が絶えない♪
邦題は主人公の職種過程を表すが、原題「carry on」は
困難にもめげずに続行するという意味合いがあり、主人公の執念の行動を示す。
視聴中は保安職とはいえ、一般人がそこまでするか・・との邪念が湧くが、
この原題を考えると、職務に対する主人公の信念を表現したかったのだと理解出来る♪
序盤こそ、主人公夫婦の日常がやや平凡描写に感じるが、
空港のシーンに変わると、
テロを企てる側と、
それに巻き込まれた主人公側、
それに気づき阻止しようとする側(気転が利く刑事)
の状況描写が一気通貫する様に展開され、興味・緊張が絶えず継続する♪
イヤホンの犯人声に時折、混じって聞こえる "食品をかじる音" で、
犯人を捜す視線など、ディテール描写が絶妙!
緊張だけでなく、迷惑カスタマーならぬ、
"身勝手乗客"たちのシーンでは笑いも作り、
後半のカーチェイスシーンでも、今作独自色で魅せる!
とんでもない "クラッシュ" を見せるのではなく、
見せる角度に拘り、他作と全く違ったインパクトを与えている♪
いや~巧い♪
主人公演じる、タロン・エガートンの演技も抜群に巧い。
イヤホン音声で犯人から協力を強要されながら、目前の人とは自然に対応するという、
複雑な表情を要求されるシーンでも、全く違和感がない。
これが下手だと、状況と一致せず、どういう事?と疑問が沸いてしまう。
顔全体で表現している時と、目だけで心理を表現している時など、
まるで演技のお手本♪
これから視聴する方は、彼の表情に注目し、そこに現実があるのではなく、
「スタジオの中で絶妙な "演技" をしている」というリアルを認識して見てほしい♪
ただ彼の容姿は、「ターミネーター2」の液体金属T1000の警官役、
ロバート・パトリック にそっくりで最初、息子さん?かと思ってしまった。
シーン別では些細な突っ込み所がない訳ではないが、
それを上回る緊迫スピード展開に、ず~~と最後まで引き込む♪
緊張感の持続という点では、ここ数年のこのジャンル物では一番かも♪
オススメ!
が、ハードルは上げず、"よく出来ている" ぐらいの感覚で視聴を♪
PS
主演 タロン・エガートンをチェックすると、
エルトン・ジョン伝記「ロケットマン」でも主役だった♪
他にも何作か視聴済みだったが、全く印象に残ってなく、今作では別人と思えるほど♪
だが今後、微細な演技を要求される作品などではオファーが増えそうに感じる。