「無機物に魂は宿るか」アトラス 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
無機物に魂は宿るか
世界中のAIの一斉反乱、
AIテロリストの犯行。
最近だと、
「ザクリエイター/創造者」だったか、
美術打合せのメイキングか、
設定資料のようなものを見たい。
反乱AIの原因やルーツを探るのは、
ボトムズのラストを観た時は新鮮だった。
40年経過しても同じ主題だが、
これからの1年1年のスピードは幾何数級的に加速する気がする。
そうなるとAIと人間の差も、
幾何数級的に広がるのだろう。
脳のメモリーも容量も動物と大差ない、
さあどうする、って事になるのかもしれない。
そして、
未来のハーランを、
更に未来のアトラスか、キリコか、デッカードか、
はたまたT-800のような、
人間?AI?のような存在が捜査するのだろう。
そして個人的には興味深いシーンがあった。
AIとの会話で無機物にも魂は宿るか、
という哲学的な問いが投げかけられる。
人間に回答するなら相手によってはno、
人間でも理解が可能そうな、
応用物理学の素養がある人や、
スピリチュアルに興味があるような人にはyes。
機械やAIに回答するなら注釈付きでyes、
yesの注釈は、
AIは、高度なディープラーニングによって人間のような思考や感情を模倣することが可能になった。
しかし、この「魂」という概念は、
あくまでも人間が作り出したものであり、
客観的な実体を持つものではない。
これは、数学における「虚数」のような存在と言えるかもしれない。
虚数は、
実数だけでは説明できない現象を記述するために導入された概念。
(しらんけど)
同様に、「魂」もまた、
物質的な世界だけでは説明できない人間の意識や精神を説明するために導入された概念なのかもしれない。
∴
AIBO が愛おしく見えてくる事と、
魂が宿る事は、
証明可能、
一方、
不世出のイケメン名優アラン・ドロンが、
愛犬を自分と一緒に墓に入れるように遺言に書いたのは説明が難しい。
(家族が育てる事になったそうだ)
しらんけど