「ボビーって、hubbyとかけてる?」ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
ボビーって、hubbyとかけてる?
楽しみにしていて、楽しめはした。
でも脚本が、、老人用?
シリーズを楽しんでいた60代が考えたのかな?
今どき、SDカードをめぐって殺し合い?!
いやいやネットやクラウドにあげて終わりでしょ。
監視カメラとSDに気付くまではさすがアクセルなのだが、娘と娘の元彼氏ボビー刑事が現代的感覚を入れる事もなく、オマージュ満載というか、時が止まったまま車を乗り回して、ヘリまで乗り壊して、撃ち合いしておしまい。
シリーズを見ているから、オマージュは面白い。
でも、キャストも。。
不健康そのもののしおれたタガートも、探偵事務所でだらしない体型と風貌のビリーも、恰幅が良くなるどころか鼻根に何か入れた?すきっ歯も直っちゃってるアクセル本人も、予想と違うゆっくりな動きをしていた。
ただ、作品が伝えたいのはきっとそこじゃない。
そんな歳を取るまでの時間に、60代は何をしてきたか。
犠牲がつきものの仕事に嫌気がさし悪に堕ちるのか、
仕事一筋で家族を危険な目に遭わせ家族との時間も取れずに嫌われるのか、
色んな過ごし方がある。
総じて警察官の家族は大変だなという印象だが、
あのアクセルから、機転がきき頭の回転が速く正義感がある長所だけ抽出し立派に弁護士になった娘ジェニーが成長している。
いつの間にか生まれて、もう32歳だって。
ジェニーは元空軍でビバリーヒルズ刑事のホビーと前に付き合っていたようだが、ホビーの言動を見ると落ち着いたアクセルだとわかる。
認めるしかないわアクセル。
32年以上の間にちゃんと、娘は育ち、見る目がある。
アクセルが教え込んだ手錠の外し方を使って、
自力で見張りを殴り、
悪徳刑事グラントに撃たれそうになるところをアクセルが守り、そのグラントをホビーが撃った。
完璧な流れで刑事2世代家族誕生。
1000ドルの靴とデイトナの時計を付けても妻には愛想を尽かされ、手下を顎で使っても、悪事とお金しか残らず、命すら消えたグラントのダサい生き方だこと。
見ただけで悪役、勧善懲悪だからこの人をとっちめる話ねとわかる、ケヴィンベーコンの芸風はすごい。
着実にキャリアは重ねていることがわかる。
ただの日本人でも、様々な、特にスリーパーズの最低最悪印象が強く見ただけで嫌悪感が湧く、俳優大成功例。ケヴィンベーコンのせいで、西岡徳馬もなんとなく苦手になってしまっている。
そう思うとエディーマーフィーは、謙虚不足なのかなぁ、どこかハッタリ感が漂う印象。
見れば、父娘の関係性にはっきり焦点を当てている意外性、世代相応の自然な話題だとわかる脚本。
2で庇ってくれたジェフリーには孫が産まれるとさ。
60代向けにはとても良いと思う。
60代が日頃言いたい事が詰まったセリフだらけ。