「成りたい自分ではなく、依頼者が求める殺し屋になって行くクライムコメディ」ヒットマン カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
成りたい自分ではなく、依頼者が求める殺し屋になって行くクライムコメディ
か細い大学講師ゲイリーは、副業で囮捜査の殺し屋役を重ねて行くうちに、マッチョで危険な臭いのするヤバイ男に少しづつ変化して行き、セクシーな彼女と交際するとますますイケてる男に出来上がった。
そんな過程で、彼女が犯した犯罪を偽装し、仕舞いには事情を知る同僚の殺害も共謀してしまう。
授業では、最後の一人となっても自分が正義と思うことを貫いて行くことを終始言っているが…
あれから、彼女と子供二人の幸せそうな家庭を築いた。
そんなファミリーな朝食時に、愛娘にパパとママの出会いを聞かれたとき、
ゲイリーと妻の背筋が凍った姿の様に見えた。
見事なクライムコメディだ。
(^ν^)
ヒットマン
「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督と「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルがタッグを組んだ
クライムコメディ。
警察への捜査協力のため偽の殺し屋を演じていた大学教授が、
殺しを依頼してきた女性と恋に落ちたことから運命を狂わせていく様を描いた。
ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソンは大学で心理学と哲学を教える一方、地元警察に技術スタッフとして協力していた。
ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急きょ代わりを務めることに。
さまざまな姿や人格になりきる才能を思いがけず発揮したゲイリーは、その後も偽の殺し屋を演じて警察の捜査に協力する。
そんなある時、マディソンという女性が夫の殺害を依頼してくるが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた様子の彼女に、ゲイリーは思わず手を差し伸べる。
この出会いで2人は恋に落ちるが、後日、マディソンの夫が何者かに殺害され……。
1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話をもとにした作品で、
主人公ゲイリー役のパウエルがリンクレイター監督とともに脚本も手がけた。
マディソン役は「モービウス」のアドリア・アルホナ。
ヒットマン
劇場公開日:2024年9月13日 115分