「日本版リメイクもしてほしい。」胸騒ぎ ガッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
日本版リメイクもしてほしい。
評判通りの弩級の胸◯そ映画でした。
でもめちゃくちゃ面白かったですね。もし去年のうちに見ていたら、年間ベストテンに入っていたかもしれません。
ただ友人一家の家に遊びに行っただけのストーリーなのに、実は死神の沼に引き摺り込まれる地獄絵図に繋がっていたという顛末。
この気まずさというか、ブラックな笑いの感じは、リューベン・オストルンド監督っぽさもありましたね
不協和音の音楽もとにかく怖かった。
オープニングの真っ暗なドライブの時点で不穏だし、虫の音すらも不気味だ。
夜、眠れない主人公が窓の外を眺めている…という最初の恐怖も良い。
通された客間のベッドが…
ベジタリアンの相手に対して…
言語障害の子供の泣き声が…
ただ滑り台を使いたかっただけなのに…
勝手にベビーシッターを…
外食の支払いの時に…
泥酔しているのに車の運転を…
人がシャワーを浴びているのに…
他人の子供なのに勝手にズケズケと…
職業が医者と言っていたが…
見どころを挙げたら尽きない。
途中で氷解の展開を挟んで、観客にもちょっと油断させるストーリー構成がこれまた憎たらしい。
そしてラストの最悪の地獄絵図は確実にトラウマもの。
主人公一家も、何度も何度もチャンスはあったのに(車のキーなど)、結局は掌握されてしまうという不条理さ。
他のレビューにて、見方によっては主人公もおかしいのでは…という解釈がありこれは目から鱗だった。
ハリウッドリメイクもされたが、いかにも低予算なので、日本リメイクでも十二分にあり得そうだし、寧ろ和風ホラーに合いそうで興味がある。
黒沢清監督とかどうだろう。あ、でも、「クリーピー 偽りの隣人」と若干被るか(笑)