「不気味で不穏な雰囲気はいいが…」胸騒ぎ 町山智寛さんの映画レビュー(感想・評価)
不気味で不穏な雰囲気はいいが…
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悲惨な結末に至るまでの脚本が都合が良過ぎるきらいがある。何度も逃げれるチャンスがあったり(それはそれであの連中の不気味さの現れではあるが)急に打ち解け合ったり、逃げる道中に何故奥さんに死体を目撃した事を説明しなかったのかとか、我が子があんな目にあってるなら車内でアメリカの"カレン"の如く暴れ狂うだろうに従順過ぎるだろう等。ヨーロッパのそこそこ富裕な人々の華やかで美しい生活の上面を引っ剥がせばそこには邪悪が潜んでいるかもしれない。この夫婦とあの夫婦、自分に正直で人間らしいのは果たしてどちらか?リメイク版である「スピークノーイービル」はこの問題にどう答えるだろう。
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