「やや趣旨がわかりにくいし、いつ席を立ってよいかわかりくい(本文参照)」ポーカー・フェイス 裏切りのカード yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや趣旨がわかりにくいし、いつ席を立ってよいかわかりくい(本文参照)
今年85本目(合計1,177本目/今月(2024年3月度)3本目)。
(ひとつ前の作品「18歳のおとなたち」、次の作品「52ヘルツのクジラたち」)
※ 時間調整で「ギブン」を見てから向かったのですが、アニメ作品に関しては憲法論的な論点がある映画以外はレビュー外です。
タイトル通り、ポーカーを扱った映画で、それに関してはかなりの知識が要求されます(字幕での補助字幕がないため)。日本ではポーカーを賭けない形で遊ぶことはありますが、映画内で扱われているように多種多様なルールで遊ぶことがあまりないからです。
一方、ポーカーを扱いつつも後半は「押し寄せてくる敵の撃退」や「主人公や各登場人物がかかえている個人的問題」に焦点があたりますが、これは分野が違います。個人的には後者の「問題提起型の映画」と解して見に行きました。
その場合、日本ではこの手の映画は、厚労省や総務省ほかが、ラストに「困っていることがあったらここに電話してください…」という類のメッセージを挿入するのですが、エンディングロールが10分そこらと長いのに(ディズニー映画でもないのにそんなに登場人物いたっけ?)、何も最後に出てこないので肩透かしを食らいます。
ただ、少なくとも「ポーカーを扱った映画ではあるが、ポーカー映画ではない」という点には注意が必要です(好き好みがかなりはっきり分かれるかなといったところです)。「オットーという男」ほか、「個人的な精神的な悩みを抱えている主人公、サブ主人公ほかを扱う映画」に高評価だった方は推せる作品です。
採点に関しては以下を考慮しています。
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(減点0.3/ポーカーを扱う映画として考えると肩透かしを食らう)
実際にポーカーをするシーンもあるし、字幕もそこそこ本格的ですが、出るのは数か所程度で、途中からはポーカーでも麻雀でも何でもよいような状況となってしまいます(まぁ、海外で麻雀するのかという気はしますが)。この点、ややミスリードが生じうるので、ある程度公式側から「どういう趣旨の映画か」という点について説明が欲しかったです。
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