「考えさせられます」おまえの親になったるで こべっこさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられます
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元受刑者の出所後の就職を助けるための「日本財団職親プロジェクト」の一員として、身元引受人となったり自分の経営する会社の社員として元受刑者をやとったりされたりしている男性の10年に及ぶ活動をまとめたドキュメンタリー作品です。
この男性は、自分の妹さんが同居していた米国籍の男性に20年前に殺させるという犯罪被害者の家族でもあります。
この作品の中で、すでに更生した人や男性のサポートによって更生に向かう人が
描かれていますが、再就職が上手くいかない人も描かれており、
その人がギャンブル依存の人だったので、依存症の大変さを感じたり
映画『アディクトを待ちながら』を見て学ぶところがあったので
あせらず待ちましょうと思ったりしました。
依存症の人は病気に苦しむ人であって、ダメな人ではないのだと
あらためて思いました。
元受刑者のサポートのため親身になってかけまわる男性は
ご自身の妹さんを殺してアメリカで20年間服役中の加害者であり、
妹さんに好きな人ができたと打ち明けられたので殺したという男性を
どうしても許すことができないわけで、
「許すことができないということはしんどいことだな」と
見ていてそう感じました。
元受刑者たちが再犯に手を染めることがないように
この映画を見る人が増え、偏見の目で見ることがないようになればと願います。
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