「期限があるからこそ輝く刹那の青春」余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。 ふらさんの映画レビュー(感想・評価)
期限があるからこそ輝く刹那の青春
余命モノは沢山見てきましたが、この映画ほど泣いたものはありません。
これほどまでに真っ直ぐでキラキラした愛があるのだろうか。
原作も読んでましたが、原作通りのストーリー展開に、映画版で追加されたラストカット。
そして主題歌、挿入歌で使用される「若者のすべて」。
全てが紡がれて至高の作品になっている。
生きることの素晴らしさ、愛することの素晴らしさを大人ながらに学びました。
綾香が抱えた2人分の3本のガーベラにクローズアップし「若者のすべて」が流れる演出には圧巻としか言えない。
ガーベラという花が物語に花を添えていて、そこも素晴らしい。
後から気がつきましたが、「花火」はガーベラという花と繋がっていて、花火は一瞬しか輝けない2人の人生、愛、青春のメタファーではないかと思いました。
あるゆる伏線が素晴らしく、欠点が見当たらない。
死期が近づいていくのに、2人がどんどん輝いていく姿に心が締め付けられました。
見終わったあと、目から通す世界が輝きで溢れるような気分になります。
関係者のみなさん、素晴らしい作品をありがとうございます。
※余談になりますが、綾香にスポットを当てたスピンオフ小説もあります。大人になった綾香がとある男性と知り合い人生が大きく変わる素敵なお話しです。周りの人にいくら反対されようとも自分の信じた道を貫く大切さを教えてもらいました。
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