「残す側と残される側の視点」余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。 空豆さんの映画レビュー(感想・評価)
残す側と残される側の視点
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余命ものと聞いて、悲しい結末で気持ちが重たくなってしまうかと覚悟していましたが違いました。
流れた涙は悲しい涙ではなく温かく眩しく尊い涙でした。
最後にどんどん伏線が回収されていきます。
涙なしでは観れませんでした。
永瀬さん出口さん演じる秋人と春奈が眩しくて尊くて余韻から抜け出せません。
また、2人の恋だけではなく、残される人間視点でも描かれています。これも素晴らしかった。
「それ何描いてるの?」
同じ設定のシーンが、違う人物によって受け継がれていきます。その質問への答えもグッときます。また、主題歌の「若者のすべて」も劇中では原作が使われているのですが最後はヨルシカのsuisさんに受け継がれていくんですね。
それにも意味を感じて前向きな温かい気持ちになりました。そして、予告にも出てくるガーベラ。映画を見終わる頃には皆さん大好きな花になっているのでは?
それぞれが相手を想い生きる様は残す側から残される側へ命と愛が繋がっていくバトンのようでした。
私は愛する人達に何を残してあげられるのだろうか?なんて考えさせられる映画でもありました。
キラキラ眩しくてどの年代にもささる映画だと思います。単純に感情のままに観るのもよし、それぞれの登場人物に想いを馳せてこれをきっかけに自分なりの人生観を考えるのもよしだと思います。
原作も読んでみたくなりました。
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