「業火」マリウポリの20日間 lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
業火
元自衛官であるし、現在でも気持ちの部分ではそうある人間として対面したが、こちらの思惑なんか吹き飛ばす現実がそこにあった。言葉ではなんとでも言えるが、ただただ酷い。これが戦争なんだ。善悪も人道もない、無慈悲な暴力。身内に襲われた様なショックに苛まれた商店の女性。侵略側が糾弾されるべきは当然だが、彼女の一件を見ていると「それだけではないなにか」が腹の中をグルグルする。ウクライナ政府はここに至るまでにもっと真剣に向き合うべきだったろう。汚職の巣窟なんて呼ばれている間に隙を作った事は否めない。"国"とは戦争をしないさせない為にこそ機能するべきなのだろう。考え続ける為の大事な一本。
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