「まさに、これが戦争なのだという数々の映像に言葉を失う。」マリウポリの20日間 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに、これが戦争なのだという数々の映像に言葉を失う。
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実際は更に○○、虐殺、略奪が加わり、戦争が終わっても悲しみと苦しみは続きトラウマも残る。
僕はたまに、ふと 「爆弾が降ってこないか心配しなくていいって幸せだなあ」 と思うことがある。だから映画の最初のほうで女の子が、爆弾の音で目が覚めたと言う場面が、いきなり衝撃だった。女の子は思い出して怖くなったのか泣き出してしまった。
建物や地下で身をこごめて爆音を聞きながら、ここに落ちてくるかもしれないとヒヤヒヤしている場面も、ホントの映像だと思うと恐怖が伝わってくる。いま映ってる人たちが突然1秒後に全員コンクリの下敷きになって死んでしまうかもしれないのだ。
これが戦争映画じゃないと実感させられるのが、子供が容赦なく死んでしまうところだ。産婦人科から別の病院へ運ばれた妊婦も胎児も死んでしまう。サッカーしてるとき爆撃を受けた少年も、18ヶ月の赤ん坊も死んでしまう。まるで希望がなく、ただ悲しみだけだ。戦争映画じゃこんなふうにならない。
画面に映ってた人でも今は生きてないかもしれないと思ってしまう。
2年が経ち、自分の中ではニュースの中でたまに聞く、遠い国の出来事になってしまった。
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