「忍び寄る恐怖」マリウポリの20日間 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
忍び寄る恐怖
侵略戦争は、理不尽という一言に集約される。
ウクライナ・マリウポリの場合、突然の空爆からではなく、静かに遠方で砲撃の音が聞こえるのかなーくらいで始まっていた。
街の人々は「まだ平気だろう」などとたかを括ったあと、1~2日であっという間にロシアが徐々に包囲網を狭め、逃げ道を封鎖される。
一般人が住んでいる街が、電気・水道・放送・ネットなどインフラと情報の遮断を行われる。
ロシアのプロパガンダは降伏を呼びかけ騙し、混乱したこところを一気に蹂躙され、虐殺が行われていくという。
「いま住んでいる自宅」が襲われ、何もかもが奪われる。
何千何万の人々が命を落とす。
それを克明にカメラに写したAP通信の情報を、フェイク呼ばわりするロシア。
ロシアに対する恐怖と怒りしかない。
これが、海を挟んで存在する日本の隣国ロシアの姿だ。
アカデミー賞も納得の迫真の内容。
見るべきドキュメンタリーがここにあった。
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