数分間のエールをのレビュー・感想・評価
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作り手の想いは通じない
MV作って先生を辞めさせる話
CGがゲームキャラぽっくてなんだか新しいなと思いました。
いかにも若者向けと言うか鮮やかでポップで軽いイメージが新鮮でしたね。
製作者さん達のことは全く存じ上げていないが、ニコニコ動画やYoutubeの手作りMADとかを見たことが切っ掛けクリエーター目指したのかな?
好きな事を見つけて突き詰めて映画にするなんてすごい行動力だ。
ストーリーはほぼほぼ予告編のままで、凄い歌い手と出会って創作意欲が爆発して、挫折して奮起して・・・。
もうちょっと捻りがほしかったと言いますか、ストレートすぎて感動も高揚もあまり感じられなかったかな。
あまり青春物語に耐性のない若者が見るならある程度は感動できるかもだけど、モノづくり系のストーリとしてはありきたりだったかも。
作り手のイメージが受け手には100%通じるわけじゃない事、受け取り方しだいで意味なんて変わる事ってのが一番心に残った。
作品は世に出たら作者の物ではなく受け取り手の物になるって聞いたことがあるけどまさにそれ。
先生の曲を聴いて感じた事を主人公は自分なりに表現したけれど、拒絶されてしまう。
確かに自分のイメージとあまりに違っていたら嫌な気持ちなるかもしれないけれど、だったら丸投げするのもどうなんだろう?
ネット創作あるあるで連絡を疎かにしてクリエーターが暴走しちゃうなんて事はしょっちゅうだからこれからの作り手への注意喚起にしたかったのかな?
よりよい物を作るなら報連相をしっかりしてイメージ共有や協力し合うのがベストですね。
ストーリーでの不満点は別に些細な事なんだけれど、自分が一番残念だったのは主人公が作り直したMVが視覚メッセージ多くて歌詞がまったく頭に入ってこなかったことですね。ものが良かっただけに本当に残念だった。これは自分の脳スペックが低いからかもですが、画で内容は察せるんだけれど歌詞に込められた意味を自分なりに理解したかったのに出来なかったなぁ。MV作りって奥が深くて難しいんだね。
何はともあれこの作品はエールを贈る事の大事さや、贈られる喜び、そして創作の楽しさがにじみ出ている点はよかった。
レビューを書くこと位しかできない自分ではありますが、エールを贈られたからには、感謝したいし応援したいなと思いました。
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劇中セリフより
「あれは夢を諦めた自分に歌った歌なんだよ」
才能があっても芽吹かなない辛さはわからないかも知れないけれど挫折の経験がある主人公が、熟読して何度も聞いた歌詞からそのメッセージを読み取れないってことは、どちらかに問題があるのではないだろうか…。
人に意思を伝えるってのは本当に難しい事なんだね。
才能ってなんだろ
70分の短さだけどよくまとまった作品。
真面目な内容だけど、結構コテコテなアニメテンションだったりもするので、ちょっと思ってた雰囲気と違うってところはあるかも。
アニメのちょっとオーバー表現な感じが楽しめる人は楽しくも見れる作品。
「CGアニメ表現」
CGアニメなんていくらでもあるけど、比較的よく見る感じとは違った、輪郭線がないトゥーンレンダな感じ?ゲームっぽい感じ?
見始めはちょっと合わないかも知れない…と思ってたけど、まぁ気がつけば全然違和感なく見れました(いつもそんな感じだなぁ)
恐らくリアル系の3DCGアニメはピクサーとかには敵わないのかなーって気がするけど、日本の3DCGアニメはもしかしたらこういう方向で進化?特化?していくのかなーなんて思ったりもした。
普通に輪郭線あるセル画風のも好きだけど。
「そんなので大丈夫か?主人公」
主人公はものづくり楽しい盛りでそれはそれで良き事で、どんどんやってけーとは思ってたけど、実際先生の曲のMV作りはじめた時「MV良かったらまた音楽やってくれるかも!」とかそんなので作り始めたので、「うわ…主人公大丈夫か?」とも「え?これで良いMVできてバズって先生も音楽最下位してとかだったらどうしよ…」と思ったけど、
流石にそんなにペラッペラな作品ではなかった。
「ちょっと怖いなインターネット」
赴任してきた先生の名前検索して過去の活動探るのもそうだし、待ち受けの風景からいそうな場所に辿り着くのも、ちょっと怖いなと…
まぁもうそういう社会かも知れないけど、本名で活動するのとか、写真アップとか迂闊に出来ないな。
「才能」
結局出てきた登場人物たちに才能があったのかはわからない。努力する才能とかはある気もするし、歌でも絵でも動画でも1作品完成させてる時点で才能ある気もするし。
自分に才能あるかもと思ったのに結局何にも引っ掛からず才能なかったとする人、
他者に評価されてしまったがために自分に才能あるかもと思ってしまった人。
才能ってなんだろうなぁってすごく思った。
「MV創作シーン」
出来た作品よりも作っていくシーンの表現がテンポも良く、すごくワクワクさせられて良かった!
最近3DCGを勉強し始めたけどあんなサクサク作れたらなー
実際あんなサクサク作るもんじゃなくて、地道な作業の積み重ねなんだろうけど…
自分はMV作りたいわけじゃないけど、コツコツ頑張っていこうと思いました。
「ピンクの髪の子」
あの子自体、あの子のバンドもう少し見たかった気がする。彼女には彼女なりなものづくりに対しての想いがありそうなのになぁ。
MVももっと見たかったし。
「自分で夢を諦める残酷さ」
ラストは思ってたほどのご都合主義の全部が良い結果になってハッピーエンド!とはならなくて、逆にそれで良かったなと思った。
反面、先生は一度夢を諦める決意をしたわけで、自分の夢を自分で区切るって相当しんどい事なのに、それを高校生にまだやれるって!と言わんばかりに推されまくるの相当しんどいだろうなぁと…
やっとの思いで区切りをつけたはずなのに、それを出会って日も浅い人に言われるのキツいって…
もちろんこういう題材の作品なんだから最後は人の心動かせたって終わりにならないと、なんだよこれってなっちゃうだろうけど。
なんかキツかったなぁ…
才能ってらなんだ?って考えさせられたりもしたけど、思いのほかあまり刺さらなかった気がする作品。
同じ日に「ルックバック」を見てしまったのもあるかもしれないし…
なんだかんだであまり見慣れていない作画のせいかもしれない。
ただ映像、ストーリーともに楽しさや見どころがちゃんとあるので、見て損はないはず!!
流行っていた頃のニコニコ動画のクリエーターを思い出す流れ
一つの映像表現を元に作られた映像作品という印象でした。
映像の作りや映像表現が合わない人には厳しいな…というのがあります。
何となく最近のゲーム風な映像表現とも思えました。
内容ですが、クリエーターに焦点を当てた作品かと思います。
主人公は、一番流行っていた頃のニコニコ動画のクリエーターを参考にした様な感じの内容かとも思えました。
そういう意味では青春な感じの流ではありましたが、全体を通して怠いと感じる部分が多く感じました。
作品名でもある『数分間のエール』を表現するためにはクリエーターは大変なんだというのを表したいのかと思うのですが、それにしては何か軽い様に思えました。
主人公が恵まれすぎている様にも思えてしまう部分も、伝わってこない部分に思えました。
もう一点気になった点として、金沢を舞台にしたのは分かるものの、強調しすぎではと思いました。
作品として金沢を前面に押し出した繋がりが見えなかったなぁと思いました。
ライブやMVの部分は音楽含めて良かったと思います。
MVについては作品内表現を見る事が出来たため、とても良かったと思います。
個人的には、もう一つのMVも見たかったなとは思いました。
ポップコーンはSサイズでも余裕で食べれると思います。
上映時間が短いため、Mサイズだと少し余すかな…な感じです。
CG,絵柄にはすぐ慣れました
上映開始直後は、CGの感じがちょっと合わないかなと思ってましたが、すぐ慣れました。
むしろ、CGでしかできないような表現もあり良かったです。
短いながらもストーリーもよかったです。
ガルクラの参考として
娘と観てきた。今作と同じく花田十輝さんが脚本を手掛ける現在放送中のテレビアニメ『ガールズバンドクライ』(傑作、遂に今週で終わってしまう…)で感じたプロフェッショナルへのこだわりを『数分間のエールを』ではより鮮明に感じて興味深く観た。それは音楽を演る上での姿勢とか立場の話なのだけど、『ガールズバンドクライ』では主人公のメンター的存在の桃香が、商業主義に嫌気が差して一度は諦めた音楽の道へ再び進むか否かを逡巡するという物語があって、こちらの感覚としては多分桃香は職業として音楽を演るのでなく、純粋に音楽を楽しむこと、仲間と音楽をやることが手段ではなく目的そのものになることを目指すのだろうな、という風に展開を追っていたのだが、実際は桃香はプロミュージシャンになるという目的そのものには疑念とかは無く、その過程でちゃんと大衆に受け入れられるか否かということに気を揉んでいたという流れになっていて、そこはインディロックとか聴いてきた身の感覚でいくと別にプロとか売れるとか関係無しに好きな音鳴らすのが良いんじゃない?とか思ってしまった訳だが、日本の伝統芸能的ロックには成り上がり文化もあるし、妥協しない音楽をやって広く受け入れられたいというスタンスにも説得力があったので、それはそれで納得、という感じになった。で、今作『数分間のエールを』に登場するミュージシャンの夕は、ロックバンドでもなく、より個人発信的なDIYマインドの音楽をやっていながら、堅気の職業に就くかプロミュージシャンかという二者択一の視点しかなくて、さすがにこちらは『ガールズバンドクライ』の桃香と違って、学校の先生やりながらネット発信で音楽続ければよくないかと感じたのだが、そこはプロとして業界でサヴァイブしてきた脚本家の矜持やプロ意識が色濃く反映されての方向性なのかなと思えて、『ガルクラ』を読み解く上でも興味深かった、というわけで、今、頭が『ガルクラ』脳なので『ガルクラ』のことしか書いてないな…。
一応この映画そのものの感想も…。いかにもCG画面なビジュアルと、そんなビジュアルでわざわざ昔ながらの記号的なアニメ表現(ズッコケる動作とか、デフォルメされた表情で感情表現する、とか)をやったりしているのが『映画』を観ている感覚から遠くて、慣れるまで作品に入り込めなかったというのはあったけど中盤からは慣れて前述の通り『ガルクラ』と比較したりして楽しんだ。尺がコンパクトなのも良かったよ。
生み出す力
「1」からじゃなく「0」から何かを作る、する、考える
良い意味で「ブッ壊れてると思う」
そんな人でなければ、生み出せないもの
そんなところまでたどり着くためにブッ壊れた人
途中でブッ壊れて、その先が出来なかった人は正常な人間だと思う
生み出す力のある人は究極の探究心だと思った
そんな映画
かなり好き
どうしてもキャラ配置とかプロットとか上映時間とかが「言の葉の庭」を彷彿とさせるけど、アンニュイ黒髪おねえさんが持ってるのが缶ビールじゃなくてギターなのもアリですね。ラストの選択を納得できるものにするには68分では厳しいか。
怠惰な大学生活を送る19歳の感想
ヨルシカが好きなので見覚えのある絵とものづくりをする全ての人へという内容に惹かれて見た
初めてレビューを書くので思った順に
ものづくりをしていない私の心を揺さぶるような話だった、話そのものは素人でも展開が想像出来るものだったが登場人物の言葉によってより鮮明に題材が伝わってきてとても良かった
人によっては好みが分かれると思うけど
映像も見慣れていた絵のため見やすかった
見終わったあとにもう一度見に行いこうと決めた
ほんわかとした絵
高校生の朝屋彼方は、MV・ミュージックビデオを制作するのが趣味で、ある日、MVの題材を探していた時、雨の中でストリートライブをする女性の歌声に衝撃を受け、その曲のMVを作りたいと思った。翌日、彼の学校の新任英語教師として現れたのは、昨夜のストリートミュージシャンの織重夕だった。彼女にMVを作らせて欲しいと頼み、出来た動画を彼女に見せると、公開はしないで欲しいと言われた。会心の出来だと思っていたのになぜ、と落ち込む彼方は彼女の過去作を全て聴かせてもらい、再度その曲のMVを作る事にし・・・さてどうなる、という話。
MV作りが趣味、なんて、最近の高校生は凄いなぁ、って単純に感心してた。
彼方と夕の恋愛に発展するのかと観ていたけど、・・・・・少し残念。
絵のタッチがほんわかしてて、こんなのも悪くないな、と思った。
夕の歌唱を担当した菅原圭に興味を持った。
クリエイターへのリスペクトであり
レクイエムでもある
自分自身はクリエイターではないが
クリエイター(デザイナー)と密に連携して仕事をしている
なので、
各登場人物の気持ちがよくわかる
身近な人物と重なる
正解がわからないなかで生きる彼らには
信念が必要
認められなくとも折れない
その強い衝動・気持ちに
もっとリスペクトを持たなきゃと感じた
とにかく自分には刺さる映画だった
良い青春映画だ
Mvを作る高校生とミュージシャンだった先生の物語。
この映画を観る前に、TV放送で観た「ガールズバンドクライ」、「夜のクラゲは泳げない」と比較してみてしまうが脚本としてこの作品にはイジメや不登校といったネガティブな部分がなく、ストレートにモノづくりの楽しさ、苦しさが伝わってくるのがいい。
モノづくりでの生徒と教師の関係というのは、新海監督の「言の葉の庭」が思い浮かぶが、ここには恋心というものはなく、クリエイターとクリエイターの心の交流といったものが感じられて、それがまたいい。
絵としてはイラストが動いている感じで全体としてはシャフトっぽく感じたが、水色から青色の統一感があり夏らしさがあって良かった。
短い時間の作品なだけにテーマが絞り込まれていて、観た後に爽やかな気持ちが残る良い映画だ。
この時期、脚本家の花田十輝はガールズバンドクライ、響けユーフォニアムの3期なども手がけているが、書き分けが出来ていて、声優さんが色んな役をやるように、作品ごとに色んな脚本が書けるのはすごいと思う。
「宇宙よりも遠い場所」みたいな名作もある一方で、「艦これ一期」みたいな黒歴史もあるにはあるが・・・これは良い方に入る作品。(;^ω^)
私たちの背中を押してくれる
見に行ってよかった。
しみじみと自分の背中を押してくれていると感じた作品。
絵柄も音楽も素晴らしい!
どうしてものを作るか、という原点に立ち戻れた気がします。熱い気持ちになれました。
エンドロールも織重夕の曲にしてもらえれば完璧だった。なんであんな曲にしたのだろう? 監督は納得してあの曲を使ったのだろうか。
追記
脚本は「宇宙よりも遠い場所」の作者と聞き、とても納得しました。
追記の追記
最初見た時には、もの作りを応援する映画だとばかり思っていた。今回見直して、もの作りに限らず、大切なものをあきらめた経験のある人にこそ響く映画だ、と感じた。
未だ自分の中で整理つかず
鑑賞中、鑑賞後から自分の中でこの作品への感想、評価の整理がいまだつかない状態。基本的にレビュー前に他の方のレビューは見ないことを自分に課しているが、はじめて他の方のレビューを先に見てしまい、それでもなお明確な答えは出ていない。
作品は意欲的なもので、独特のCGに拒否感を感じなければ、映像は美しくクオリティは高い。ストーリーは序盤こそ安易に感じるものの、メインキャラが出揃ってからはそんなことはない。
「すべてのクリエイターに対する応援映画」であろうことは伝わるし、自分も努力は報われて欲しいと思う一方で誰もが発信者になれる現代、競争の入り口に立つことはできてもそこからのし上がるのは決して容易ではない。
「作り手の想いが熱ければ、売れるべき」だけでは観るものを共感させることは難しいというのが、この何とも言いようのない感覚の正体なのだろうか。
今こそ大事なテーマ
ミュージックビデオ制作に魅せられた高校生が、歌うたいの夢破れたての新任教師と出会う
自分自身を削り曝け出す原案者と、拡散さらには商業化を支える周りの人、相互理解がまず大事
ふと来てみたら面白かった、80分弱なのも観やすい、あんな事件が起こった今こそ大事なテーマ
ものづくり・感動の原点とその先の葛藤をシンプルに描く。パステルカラーで軽快なビジュアルが新鮮!
ものづくり・感動の原点とその先の葛藤をシンプルに描かれていて泣ける!
感動した!
また、パステルカラーで軽快なビジュアルが新鮮でした。
ただ、語られる要素がシンプルなため、時間が短く、少し物足りないのが残念です。
余談ですが、今の人は、「ミュージックビデオ=CGアニメ」一択しかないのでしょうか。
主人公が、何の迷いもなく、確認することも無く「ミュージックビデオ=CGアニメ」と思い込んでいるのが疑問でした。
(自分だったら、あのハードな歌詞と、夕のキャラクターから、CGアニメは連想できないが。)
また、「クリエイター」のみが正解で、サラリーマンや一般の?社会人を下に見ているのではないか。
本作の外崎のように、美術の道を断念した人間などは、ただの負け犬でしかないのか。
そのような描き方については、ただただ不快です。
スタッフたちがいないと、モノづくりの発表の場は立ち行かないのに。
まあ、若いから仕方ないのでしょうか。
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