「良い青春映画だ」数分間のエールを ぬりかべさんの映画レビュー(感想・評価)
良い青春映画だ
Mvを作る高校生とミュージシャンだった先生の物語。
この映画を観る前に、TV放送で観た「ガールズバンドクライ」、「夜のクラゲは泳げない」と比較してみてしまうが脚本としてこの作品にはイジメや不登校といったネガティブな部分がなく、ストレートにモノづくりの楽しさ、苦しさが伝わってくるのがいい。
モノづくりでの生徒と教師の関係というのは、新海監督の「言の葉の庭」が思い浮かぶが、ここには恋心というものはなく、クリエイターとクリエイターの心の交流といったものが感じられて、それがまたいい。
絵としてはイラストが動いている感じで全体としてはシャフトっぽく感じたが、水色から青色の統一感があり夏らしさがあって良かった。
短い時間の作品なだけにテーマが絞り込まれていて、観た後に爽やかな気持ちが残る良い映画だ。
この時期、脚本家の花田十輝はガールズバンドクライ、響けユーフォニアムの3期なども手がけているが、書き分けが出来ていて、声優さんが色んな役をやるように、作品ごとに色んな脚本が書けるのはすごいと思う。
「宇宙よりも遠い場所」みたいな名作もある一方で、「艦これ一期」みたいな黒歴史もあるにはあるが・・・これは良い方に入る作品。(;^ω^)
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