「イザベル・ユペールの怪しく妖しい&エキセントリックな演技が秀逸!」旅人の必需品 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
イザベル・ユペールの怪しく妖しい&エキセントリックな演技が秀逸!
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韓国に旅をしてきているフランス人イリス(イザベル・ユペール)が主人公。
フランス語の個人教師として生業をたてはじめたばかりの様子。
一人め:女子学生。ピアノを弾いたのち、
イリスから「ピアノの弾いた後、どんな気持ちになった?」と深掘りされ、
女子学生の気持ちの根っこが浮き彫りに。それをフランス語でメモに書き留め、
それを音読してカセットテープに録音してこい、、、と。
二人め:映画会社の社長(女性)で弁護士もやっていたらしい。
ギターを弾いた後、一人めと全く同じ展開に。話す内容も同じになっていくのが怖い。
この社長と社長の旦那さんとでイリスはマッコリを飲むのだが、
短時間で旦那さんはイリスに気がある様子になり、社長はそれに気づいて気に入らない。
三人め:というか、イリスのボーイフレンド。
このボーイフレンドの母親とイリスが鉢合わせになり、
気まずいため彼の部屋を出ていくイリス。母親より年上であろうイリスに嫉妬する母親。
この剥き出しの感情は理解できなくもないが、冷静な息子がえらい。
そしてイリスを探しにいき、イリスを見つけて仲良く部屋に帰る場面で終幕。
ホン・サンスの独自固有な会話劇全開だし、何も起こらない日常を切り取った描写で
人間の本質的なところを抉ったような作品になっていて、
可笑しくもあるが、痛くもある。これがホン・サンス沼なんだろうな。
それにしてもイザベル・ユペールは70オーバーだけど美しいし魅力的。
まだまだ現役で頑張ってほしい。
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