「ほべつご」あこがれの色彩 ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
ほべつご
伝統の殻を打ち破るにはその伝統の何たるかを理解しなければ、仏の掌で暴れてるだけになりかねないし、自分のパッションを表現するには基本技術習得が必須なのだが、これらは往々にして面倒で退屈だ。また、工芸の世界は表現意欲と職人気質と損得勘定のバランスのうえに成り立っている。これらを理解して順応するには中学生の経験値は低過ぎるし、不器用で無神経な父親(に象徴される俗物性・日常性)に邪魔されれば尚更だろう。
まずは結衣がそのパトスを描き切るための確かな技術を身につけて欲しい。
主演の中島セナが無表情芸で好演。
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