「形成されたイケメンと元気なキノコ」このハンバーガー、ピクルス忘れてる。 サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
形成されたイケメンと元気なキノコ
2024年劇場鑑賞10本目 傑作 76点
新宿武蔵野館の公開初日舞台挨拶にて鑑賞
この作品に辿り着いている方なら、多くを語る必要は無いと思うので省略しますが、違う惑星の変な恋人の1年後の設定(雑)
結論、この2作は似たり寄ったりなのであえて比べた時にわたくしは違う惑星の変な恋人の方が全体として好みでしたが、今作にも印象深い点は多々あります
まず、今作も健在の冒頭下ネタ掴みは長尺で、女性とか嫌な人はいやなんだろうなぁと思いながら、下品でジメジメと理屈っぽく詰め寄る感じは前作の綱くん同様監督の好みなんでしょう、個人的には好きでも嫌いでもないかな〜
それから店での会話でもまだ低俗会話やるんかいと思いながら、それをこんなニコニコいい反応と返しで女の子よくやってくれるなぁと思ってたら、急に告白しだして、そこからあぁ始まってきたなぁと思いましたわ
告白からの両者の口から出る言葉の切り取り方とその反応の応酬はもれなくちゃんと会場笑い起こってましたねぇ
そこから、時系列やキャラクターをバラして前作の様にパートずつに流していき、それぞれでちゃんと笑いのツボを掴んで笑かせてきてるのがいやらしくなくて今作も良かったが、気になったポイントとしてドラマ制作もしているとはいえ映画監督が映画館のシーンで上映中に男女がずっと喋っていたり、前作の舞台挨拶にて上映中携帯が鳴っちゃったらそっと消してゆるーく見てね〜みたいな発言など、多分映画監督に固執してなかったり、昨今配信等で倍速や途中で鑑賞放棄等がセオリーとも聞くので、若い監督ですしそういった多様な考えに委ねているふうな気もしなくも無いけど、それでも古き良きを重んじるわけじゃないけど、やっぱり監督の立場でそういった演出や発言はよろしくないなぁと思った
最後の取ってつけた様な指輪の伏線回収は微妙だけど、中島歩の発声の起伏の無さ、セリフのやりとりは健在で、オオトリとしてこの上無かったです
是非