「映画館の歴史は映画館好きには刺さる」BAUS 映画から船出した映画館 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館の歴史は映画館好きには刺さる
日本における映画の歴史にも触れつつ
BAUSシアターの歴史を描いた作品。
染谷将太と鈴木慶一が主役だが、
染谷演じるサネオは創業者から社長を託され
街のためにもと映画館を盛り上げてきた。
鈴木慶一演じる息子が、その幕を閉じる役割を担い
昔語りから入るのが何ともタイタニック的で
私には刺さった。
ただ、前半はやはり地味というか、
戦後までは苦労が多く、映画自体も無声からトーキーへと
変遷を遂げ、生き残るには大変だったのがうかがえる。
街の映画館としての役割を終え閉める際の
鈴木慶一のギターソロは素晴らしかった。
だから鈴木慶一を配役したのかと納得した。
俳優陣も実に素晴らしい演技をしており、
特に夏帆と光石研の存在感はハンパない。
ちょっとしか出ていない橋本愛も良かったし、
最近いたるところで見かける吉岡睦雄も笑えた。
私も我が街の映画館である『宮崎キネマ館』さんが
大好きで、これからも足げく通い応援していこうと思う。
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トミーさんのコメント
2025年5月3日
共感ありがとうございます。
自分の地元は、古くから劇場の並んでた場所が軒並み移転してしまい比較的新しいハコばかりなのが残念です。
切符が飛ぶように売れ、立ち見が出る全席自由の光景は懐かしさしかないですね。