「Bausを知らない人にもこれでいいの?」BAUS 映画から船出した映画館 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
Bausを知らない人にもこれでいいの?
多くの人に愛されながら2014年に惜しまれつつ閉館した吉祥寺の映画館・バウスシアターの物語です。この劇場ではジャンルを超えた様々な試みが展開され、今や全国に広がった「爆音上映」もこの劇場から始まりました。僕は行った事がありませんでしたが、当館の本を以前に読んだことがあったので興味を持っての鑑賞となりました。ところがです。
制作者は今は亡きバウスシアターに強い思い入れがあったからこそこのタイトルでこの作品を撮ったに違いありませんが、描かれるのはバウスの先代・先々代の戦前・戦後の映画館のお話でした。バウスに通っていた人は「へぇ、こんな過去があったのかぁ」と感じる事も出来るでしょうが、知らない人や地方の人にはなぜあの劇場があんなに愛されたのか全く伝わりません。本当にこれでいいの?
また、予算の無さが映像にも表れていてそこは仕方ないのですが、それを逆手に取った開き直りにまで昇華出来なかったのが残念でした。
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