アインシュタインと原爆のレビュー・感想・評価
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学問が武器と結びついたとき
アインシュタインと言えば、その名を聞くだけで
相対性理論が思い浮かぶ人も少ないだろう。
けれど彼自身がどんな人生を歩んだのか、
あの恐るべき武器の開発に対してどのように感じていたのか。の
一端を知ることが出来る。
あくまでも、深く知るために。というものではなく、
出来る限り、脚色されたものではないようにという配慮を持った
きっかけとなるような作品だったように思う。
彼自身の発言やキャラクター性ばかりが記憶に残る人にこそ、
当時のドイツでのユダヤ人がどのような立場に置かれていたのか、
難しい物理の話は出てこないからこそ、見やすく理解の手助けとなるのでは
ないかと思う。
科学と平和
「好戦的な平和主義者」の彼が、最も望まないものを生み出す手助けをしてしまった事は、ずっと悔いている事だろう。
未だに人類は科学と平和の両方を勝ちえていられない。
未だに理性的成長をなし得ていないからだろう。
神
の存在を実証する為に追求され普及されてきた科学が
究極、神と同体である。と言うことに気づいた瞬間を
ドキュメントした映画だといえよう。
最後にアインシュタインは
皆のアインシュタインであることを提示するが
ドイツ語で一つの石を示すと言う
アインシュタインの最後の哀愁を感じた。
21世紀は科学の限界と
科学の道具化が主となる時代の到来を告げる作品
E=mc²
E=mc²、
光速度不変の法則、
特殊相対性理論、
それぞれの、
それらしい内容、
書籍、文章、図、絵、画像、映像、
数々の説明を見てきたが、
腑に落ちるものは無かった。
時間や数字なんか、
人間が考えた概念。
確かなのは、
流れる現在だけ、
そう思たらええのんちゃいまっか。
理解したような気にもなるが、
実際の所、よくわからない。
ましてや、
一般相対性理論なんて全く理解不可能だ。
そんなアインシュタインの最後の演説だけは、
理解できる。
自由と寛容さを失いつつある人類への嘆きと、
新たな進歩は新たな疑問を生むということ。
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