ナイトスイムのレビュー・感想・評価
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アメリカ史の闇に切り込んでほしい
2024年 アメリカの作品
ホラーの名門が集まって制作したハリウッド作品
このハリウッド作品の中で、このホラーというジャンルだけに弱点があるような気がする。
キング作品を映画化したものは流石と言えるレベルだが、ホラー作家が関わっていない作品で面白かったものもあるにはあるが、少ないように思う。
つまり脚本オリジナルの作品には、若干の浅さや矛盾が残り、怖さが引き立っていない。
この作品は間違いなくホラーで、その中でも原因を調査するミステリー要素もある。
そして基本的に面白いし十分成り立っている。
ただこの場合、その原因が「水が求めている犠牲」、つまり生贄のようなもの。
その背後にある「水の意思」とはいったい何だろう?
当時の湧き水のあった場所
そもそもの「水の意思」
これは人間が勝手に埋め立てたことによる恨みのようなものだと解することができる。
ではそれに気づいて元の戻せばいいと思えるが、そうはならない。
「水」は人の意思に憑りつき、次々と生贄を欲しがる。
この部分はかつて「神」だったものが、人間の仕業によって「タタリ神」になったという神話のような下敷きがあるのだろう。
それ故、一度そう決めたタタリ神は、人間を何人も引きずり込む。
決して収めようとはしない。
日本にもそのような言い伝えがある寺社や祠などがある。
もしこのような下敷きがあるのであれば、どこかにそのモチーフを入れてほしかった。
これを見たアメリカ人たちはそんな話は知らないので、下敷きにならない。
「水の意思」は理解しても、元に戻せない理由がわからないので矛盾に感じる。
当然その下敷きがあることで、父が最後に犠牲になった意味がわかる。
周期的に収まらなくなってしまったタタリ神を収めるには、まず最初に犠牲が必要なのだ。
その後に、プールを埋め立てるのではなく、掘り起こして「泉」を掘り返す必要がある。
モチーフとこのシーンを加えることで、この作品の持つ意味が非常に濃くなる。
この場所を住宅地化したのは単なる儲けからだが、そもそも「願いの叶う泉」であるならば、必ず先住民の聖地だったはずだ。
アメリカ史の闇
侵略戦争 大量虐殺と大量略奪と奴隷化
ハリウッドはここにもう一歩踏み込まなければならない。
その、当時踏みつぶされた魂あっての「ホラー」であるべきだと思う。
決して悪くはないが、そろそろもう一歩踏み込んでほしいと願う。
レベッカ・サマーズ
水、が出てくるホラーって
怖いですよね…。しかしこれはサラッと観られました。ホラー映画初心者向けかな?
あるひと家族のお話です。お父さんがメジャーリーガーでしたが難病を煩います。復帰するためのリハビリに水泳がいいとお医者さんから言われ、家の庭に大きなプールがあるお家に住むことを決意。
胸が悪くなるような理不尽さはやや低めです(とはいえ、お家を売りに出していた女の人がなかなか悪い人でした)。
しかし、幽霊がたくさん出てきます。その特殊メイクがやや怖いかもしれません。また、眼光が真っ黒な海坊主みたいな幽霊も出ます。この海坊主幽霊(仮)でクスッと笑えたら、ホラー映画視聴・第一関門クリアかもしれません…笑
ただ…ペット(猫ちゃん)が犠牲になります…。
姿が見えなくなるのみで、猫ちゃんが苦痛を感じるシーンはありませんが、愛猫家の方々はご注意を…。
(そろそろペットが犠牲になる流れはやめてほしいなぁ…タッカー&デイルを見習って欲しい、この話の場合、助かるペットはワンちゃんでしたが…)
全体的には面白かったけど色々突っ込みどころはある!
ナイト??
パンチも恐怖も新鮮味も薄い《事故物件》
魔物の正体がいまいちピンと来なかったです。
《ストーリー》
1992年夏。
ある家のロゼッタという東洋系の少女が、自宅プールで
夜間水泳中に、足を何者かに掴まれて溺れて行方不明になる。
そして現在(30年後)
そのプール付きの中古住宅を買ったのは、
難病に冒された元メジャーリーガー。
プールはブルーシートに覆われており、もう15年も使われていなかった。
手入れをして水を張りウォーラー一家はプールライフを楽しみます。
すると、お父さんのレイの病状が劇的に回復します。
しかし、お母さんも、娘のイヴも、弟のエリオットも怖い何者かに
プールに沈められたり、引っ張り込まれたり、怪奇現象に襲われる。
《プールに棲む何者か、
プールが家庭用としては馬鹿デカいです。25メートル位。
エリオットなんか死にかけてるのに、お父さんの為に家族が
我慢をしたりして、心優しき家族愛・・・とかもあり、
その後、
盛大に近所の人を招いて【プールパーティー】を開いたウォーラー家。
ここで決定的な事が起こる。
プール内でレイお父さんが別のお父さんと子供を肩車にし
水中騎馬戦みたいのをしていたら、足がプールの底に粘着して、
近所の子は溺れて危機一髪の事態に。
いよいよ追い詰められたお母さんは30年前に住んでいた家の住民を
訪ねる。
東洋人の老婦人は《水のたたり、で、
《テマガミーには生け贄が必要で、レベッカは生贄になり、
《その犠牲でレベッカの弟の手ミーは国連の重要なポストに付くような
《繁栄をした・・・と告げるのだった》
呆れて帰宅すると、
お父さんに憑き物がついてエリオットに危害を加えようとするが、
我にかえったお父さんは自ら生贄になりプールの底に
沈んで、犠牲者となる。
なんと言って良いのが感想に困ります。
せめてロゼッタを成仏させてあげたかったですね。
NIGHT?
タイトルがおかしい
昼でも変な奴は出てきたじゃん
プールの深さは、ある時は大人の足が届く程だけど、ある時は潜っても潜っても届かない深さになったり
排水口の穴から大人が出てきたり、レベッカは傷もない状態で現れたり、関係のない男の子を巻き添えにしたり、もう支離滅裂
犠牲になったレベッカが、ある時は襲ったり助けたり
レベッカではないお化けが襲ってきたり、複数人が追いかけてきたり……
途中までは『怖い』という意味での面白さがあったけど、その後はハチャメチャなストーリー
時間の無駄
めっちゃ受け身なホラー
プール付きのこの物件、何か変。
原題
Night Swim
感想
J・ワンと、J・ブラム率いる映画会社ブラムハウスがタッグを組んだ注目のホラー。プール付きの邸宅を購入した一家だったが、そのプールには恐ろしい何かが潜んでいた。
訳アリプール付き物件販売中!
全然怖くなかったです。サクッとユルく誰でも観れるホラー映画です。
記憶には残らなさそうな作品でした笑
化物の造形は普通、黒い液体を流すサマー家の母親は気持ち悪かったです。
息子を助けるため、父親が犠牲になる。ラストはプールを埋め立てる…
※テマガミ
※マルコ、ポーロ
気をつけろ、プールの底に何かいる!
憧れのプール付きは事故物件
プール付きの家は憧れ。
でももし、そのプールが曰く付きだったら…?
プール付きの中古物件に越してきた一家。
父レイは元メジャーリーガーだったが、難病で引退。治療とリハビリも兼ねて。
プール付きの家に喜び、友人らを招いたり、ホームパーティーなど満喫していたが、妻や子供たちがプールで怪異に遭遇する。
しかしレイはプールで身体が改善方向に向かい、聞く耳持たず。プールに取り憑かれていく。
妻イヴはプールについて調べ始めると、前住人の忌まわしい事件が…。
家族を襲うは家ではなく、プール。
この発想は面白いが、プロット的にはB級。
ブラムハウス・ホラーでなければスルーしてたかも。
例えB級的でもついつい見てみたくなってしまうのもブラムハウス・ホラーの魅力でもある。
水を使った恐怖は本作の見せ場。
水中からの視点。プールサイドに家族や人影。が、水から出ると誰もいない。
定番だが、水中にいる何かに引き摺り込まれる。排水口から、プールの底から。
一定のホラー醍醐味はあり。
本作は短編作の長編化らしいが、納得。一発勝負なアイデア。主人公を元メジャーリーガーにした必要性や家族のドラマなどちと間延び感。
プールの忌まわしき過去ももっと話に絡んでくると思ったら…。って言うか、前住人の娘が母親を求めていたんなら、あのキチ○イババアをプールに突き落としゃあ良かったんじゃね?
ラストはJホラーのようなグダグダ&超常現象的に終わり、何とも消化不良。
犠牲を求める忌まわしきプール。家族の為に父親は犠牲になったって事…?
家族のその後が不憫。
父親はプールの中に消えて、行方不明になりました…とさ。
事故物件
ジェームズ・ワン他、この手合いの作品を作ってきた人が作っているので、映像と演出のクオリティは高い。
だが、手習い…習作…プログラムピクチャー?的な雰囲気を感じる。
そういった部分を感じないなら普通にホラー映画として一定以上の作品である。
プールの奥底から涌き出る黒い水と願いを叶える泉のエピソードは新味はない。水を使った演出があまりにもポピュラーで過去の作品にも同様の演出があったから仕方ない。だから後は「何が来るかな何が来るかな?」と待ってしまう部分で占められる…。
願いを叶えるのに贄を必要とするのもよくある話で作中の主人公も知らずにその恩恵にあやかり、その結果家族を危険に晒す事になる。
アジア系の家族が病身の息子を助ける為に娘と言う犠牲を払うエピソードは分かりやすい。身勝手な欲で犠牲になるものはいたたまれない。
そしてプール(源泉は願いの泉)の虜になった者は一生囚われるし、そのせいでプールには過去の犠牲者が大勢現れる。
特殊メイクで作られた幽霊たちは存在感ばっちりだ。
特典映像で説明される現代の特殊メイクは安全性利便性を考慮されて作られており、昔とは違う部分に感心した。こんなところまで技術は進歩してるんだな。
良作ではある
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