ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価
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妻ほか脇役もなかなか
夢と無意識の関係をユング的解釈(無意識において人間はつながっているので他人同士でも似た夢を見ることがある)でとらえた面白い脚本。
平安時代とかの日本人もそれに近くて、夢にある人が出て来るのは自分がその人のことを気にかけているのではなくその逆だと思われていた(だから「なぜあの愛しい人は私の夢に出て来てくれないのか」となる)そうだけど本当だろうか。
不特定多数の人に知られていて勝手にいろいろ妄想されたりするのって怖いことなんだなあと思わせるストーリー。
「マルコビッチの穴」とかケイジ自身の「マッシブ・タレント」のように俳優の名声とキャラクターを知っているとより面白く見られるタイプのメタ映画です。さえない大学教授のケイジ、見ていて楽しい。
現代社会の生きづらさについて奇妙な設定にて伝える作品
多くの人の夢の中に同じおじさんが現れる不思議な現象。
この現象を通じてSNS、スマホでヒトとヒトが簡単に繋がれる時代になったが、反対にヒトに対して冷たく許容ができない、不寛容な時代になったことを感じさせられた。
もしひと昔前だったら、この現象は都市伝説レベルに留まっていただろう。
また当人も自己顕示欲により表に出ていくことになる。これも簡単に自分を発信できるようになった時代によって、ひと昔前よりも自己顕示欲を満たしたい気持ちが増えているからこと起きることだと思った。
そんな現代社会の生きづらさについて奇妙な設定にて伝える作品だと思った。
ニコラス・ケイジの粗相(しかも2度)
本人の事を何も知らないのに勝手に見た夢の中の出来事のみで、その人に対し皆が嫌悪感を抱き社会から抹殺しようとする。
本人は終始何かをしたわけではないにも関わらずひたすら周囲が騒ぐ、というまさにSNSが抱えている現代の社会問題に対し一石を投じるようなお話だが、正直言って皆んなそんな反応になるのかな?って思って観てた。
ニコラス・ケイジ演じる大学教授の意固地で空気の読めなさがより事態を面倒な方へと持っていくのだが、同じおじさんとしては共感の方が多かったかも。
アイコンになってるあのカーキ色のミリタリーコート「N-3B」は自分も持ってるが、暫く着るのは控えようと思うw
話の収め方が難しそうな種類の映画だなあと思って観ていたが、まああんな感じにしかならないんでしょうね。
他の人のレビューでもあったが、ラストは何故かデヴィッド・バーンのスーツで登場。
まさに「Stop Making Sense」って言いたかったのかなあw
何演じても怪演に見える怪優
うちでは、ある種の「ヘンな映画」「妙な映画」を、「ニコラス・ケイジが出てそうな映画」と形容してます。
この映画、まさに「ニコラス・ケイジが出てそうな映画」でした。
ちょっと気弱でお人好しで(間抜け)だけど、大学の生涯教授でそこそこ優秀だし、家庭円満で良い夫で普通の父で、何も悪いことしていないのに、まったく本人には責任ないのにジェットコースターのように持ち上げられどん底に急降下。
ミーム化されたら瞬く間に自分の預かり知らない他人の印象であることないこと拡散して運命が極端に乱高下する恐ろしさをひしひしと感じる。忘れられるのも早いが、その前に職を失うとか家族や友人関係が壊れるとか金銭問題とかで修復不可能、人生激変になってしまうこともあり、これは現代の新設災害と言っていいと思う。
ポールがひたすら気の毒。不条理極まりない話だが不思議な味わいがあり面白かった。
ニコラス・ケイジは、何を演じても「怪演」に見える怪優だと思う。
捨てられても奥さんを愛していて、ポールの立場なら普通に考えたら手を出しそうもないヤバげなノリオを使ってまで、妻の望む姿(肩幅バーンのデヴィッド・バーン)となり夢でも会いたい一途な健気さが逆にうすら怖い、さすが怪優です。
A24でアリ・アスター絡み、らしい映画でした。
24-134
夢に出てくる男。
何もせず多くの人に出てくる謎の男。
最初はいい気になってたけれど、
だんだんと悪夢へと向かって行く。
謂れのない誹謗中傷に巻き込まれて、
全てを失う。
かわいそうだけれど、
なぜだか同情できなかったなぁ。
ニコ ケイ
うわ!まんまSNSじゃ無いか。
何げ無くポストした投稿が、ふらっと拡散にバズり、やがて論争の的になり世界からの攻撃を受ける。
全く悪意も無かったのに。
ってお話しで、決して松本人志のソレとは違うヤツです。
罪も無い自分がモンスター認定され、その後周囲、世界がモンスターになる話し、ラストにバズ投稿に広告がくっつき蔓延るのもSNSへの皮肉っぽくてオモロいw
で、どっからどこまでが現実で、どこまでが夢なのか解らない絵作りに演出、見てるこっちが夢か映画か?
って感じに落ち入らされた、お前は今敏か!?
パプリカか!?パーフェクトブルーか!?w
絵作りは見事にシナリオも面白かった、ちょいSFっぽくて好き。
やっぱさすニコケイ! ここぞで良い芝居すんねー!
クソダメ地味オヤジからサイコキラーまで。
何んだカンダ好きだわニコケイ。
仏頂ヒゲヅラが世界一カメラに映えるわ。
もう一生良い役者やってくれんだろな。
アリ・アスター印
A24+製作アリ・アスターだし、予告編のおかげで、観る前から「胸くそ悪くて不条理」「なぜその現象が起きるかの謎解きはないまま嫌なことだけが起きる展開」と予想と期待して行く。
うん、予想通り、ちゃんとアリ・アスター。
『ミッド・サマー』じゃなくて、『ポーはおそれている』系。
無辜の人が、なんの心あたりもない無実の罪で嫌われ、排除されるネット社会を映したような内容で。
監督は『シック・オブ・マイセルフ』で、注目を集める承認欲求のため身体を薬で醜く爛れさせる女を描いたクリストファー・ボルグリだし、まぁアリ・アスターと波長は合うよね、って感じ。
途中まで面白かったのに、中盤から主人公が「絶対にやっちゃいけない悪手」だけを選んで暴走の挙句、よけいに立場を悪くしていくのが、ダメゾンビ映画で真っ先に襲われるバカにダブって見えて、イライラ&げんなりしてしまった。
最善手を選び、家族の意見を軸に対策したのに、結局世間の人たちからは理解を得られない焦燥…みたいな展開だったらよかったのに。
しかし、そんなかっこよくないダメキャラって、ニコラス・ケイジがめちゃくちゃハマりますね。
夢で会いましょう
ニコケイがあのナリで夢に出てきたら、何もしなくても不気味。ポールは進化生物学一筋だけれどもその世界でも突出しているわけではない。そんな教授が、そこら辺の人たちの夢に出てくるというだけで、バズってしまい、本人も舞い上がってしまう。
借金返済のためにB級はおろかZ級まで出まくって変幻自在となったニコケイだからこそ成り立つ作品。普通の俳優だったら無理。
いくら落ち目になったとはいえ、あのシーンをやり切るのがニコケイ。一生に一度あるかないかの夢のようなシチュエーションで、目も当てられない大惨事。まさに、夢でありますように。
一度はバズって有名になりたい。それがどんなものかを教えてくれる貴重な寓話でございます。
夢中人
クリストファー・ボルグリ×ニコラス・ケイジ「ドリーム・シナリオ」何百万人もの夢の中に登場したということでバズってしまった平凡な男の悪夢の物語。SNSが増幅させる残虐性の話でもあるけど、冴えない本当の自分を愛してくれる大切な人を自己顕示欲から失う中年男の切ない話でもある。良作。
ニコラス・ケイジ演じる決してマッチョになれない主人公ポールが情けない家父長制を振りかざしたり、バズって有頂天になるくだりが笑いを越えて、もう、泣けてしまう。あくまでブラックコメディなんだけどね。
あと、ポールが夢に登場しなかったのがあの3人というところがストーリーのポイントですね。
自分だったら
164本目。
この展開は思ってもなった。
でも、勝手に人気者にしといてからの悪者扱い。
本人に全く罪はなく、ただ夢に出てきて、やな事された。
行き着く先は死か、話が話だから夢オチかと思ったけど、俺の想像力のなさ。
でもこれが自分だったら、どうなんだろうと思ってしまう。
キャラがキャラだから、大人しくしてればと思うけど、そうじゃないのが、ストレスに感じはするけど、観終えて直ぐのコメントだけど、1日2日経つと、違った視点で考えられるのかなと思う様な気がする。
夢の中へ行ってみたい?
この映画を人にお勧めはしませんが私には面白かったです。A24とアリ・アスターが贈る不思議なお話
夢で見た人を明確に覚えていて現実社会でこの人だと確定出来るなんて無理だろうと思うもののストーリーに飲み込まれていきました。
それにしても「俺が悪いのか?」に尽きるよね。
そりゃあ、あんまりだ。存在を否定されるなんてとんでもない事だぞ。ただ群集心理となると理屈が通用しなくなることはあるわね。
人の眠りの中に入り込んで商品を勧めたりする装置(NORIO)の開発実験を奥さんらがポールに仕掛けていたと言う事でいいのかしら。
睡夢に人生が狂わされるなんて本当に理不尽な事だ。あれ?これってひょっとしてSNSネット社会の事?
普通に ニコラス・ケイジさんの魅力映画でした。
ニコラ・ケイジさん
🈶パンフ で知ったが波瀾万丈人生 借金完済おめでとうございます。
コッポラの甥 学者の息子【その他いろいろ載ってるで 心理学的に 🈶パンフ 是非購入して❗️】
経験してきた浮き沈み ミーム化的 と A24 製作アリ・アスター さんが融合 3者融合
監督は北欧の異才とのこと ノルウェー🇳🇴
ユング的・・・不思議作品
直近の 『マッシブ・タレント』に似てて ニコラスさんの普通さ 面白さが滲み出る作品
皆んなの夢の中😴に出てくる 悪事 この情報化社会ではたまらないよねぇ
平凡な大学教授【ただし,ちっぽけでチープな誇りアリ PhDのくだり】➕学術雑誌への掲載
最後は 克服したのか そうでないのか 映画館で確認を はちゃめちゃか❓どうなる❓
大きめすぎるスーツは某バンド映画 よりヒントとのこと
人間の心理は不可解 ニコラスさんも不可解
皆んなの既視感がイタイ イタイ ただ小作品にありがちな 小洒落た感じは良い☺️
あと 朝イチだったので 少し寝た😪 本作が悪いのではなく 俺が全て悪い
有料パンフ🈶は 文字が小さいのが玉に瑕だけども コラム充実 理解を深めたい学究肌の人はぜひ❗️
そうでない人は不要かも。でもデザインはなかなか良いよ❗️
人の承認欲求も不可思議 ストーリーも不可思議
でも お馴染みのニコラスさんが ハードル下げてくれている 不思議作品 サクッと見れます。
ただ 展開的に 眠い早朝,食後は 😪要注意。
ありがとう❗️ニコラスさん。今後もよろしく❗️
星が🌟🌟🌟平均は 俺のせい 寝てた😪から
人間のサガ 性 作品。
夢で逢えたら・・・に期待!
不条理と不快感と恐怖の詰め合わせを嫌というほど眼前に並べられるのはアリ・アスター×監督→◯関連作品においてはよくある光景です。その中で今作は恐怖度に関しては控えめだったでしょうか。映画の予告編以上に怖いシーンなかった様な・・・。
一方、人を不安にさせたり不快に思う小さな事象をひとつひとつ丁寧にほじくり返し、それらにきっちり伏線を張ってじわじわと増幅させた上で悪夢として具現化させていく手法が、本当に悪趣味(笑)でしたね。
こうなると理不尽に一方的に痛めつけられて愛するものも奪われて惨めなだけな彼に対し哀れみの念しか湧かなかったのが正直なところ。
最後の夢のシーンをきっかけに、彼の心が本当の意味で救われてほしいとまじめに願ってます。
夢ならばどれほどよかったでしょう
長い…。鑑賞直後の感想一言。ホラーだと思って観に行くと肩透かし。
平凡で面白みのない男ポールが、様々な人の夢の中に現れ現実世界で注目されるようになる。ポールも最初は注目され嬉しいが、皆の夢はだんだんとリアルな悪夢に…
アリアスターやから、かなりえげつないのかと思いきや、今回はかなりマイルド。とはいっても主人公ポールにとっては後半以降の状況は悪夢以外のなにものでもないやろうが。
どんな影響が出るのかそこが気になるのに注目されてウハウハしている主人公の様子が長すぎて。正直もう少し短縮できたんちゃうと。その後に起こる出来事も意外性はなくまあそうなるよねという感じやし、中途半端やった。
アリアスターはヘレディタリー継承からはじまりミッドサマーまではある意味王道やったけど、路線を変えたいんかな?
内容関係ないけど…上映中、スルメ食べてたん誰やねん!!スルメの匂いがするたびにしばらくはこの映画を思い出しそう🦑
あまりにもそのまま
何故か自分がいろんな人の夢に現れる事で巻き起こる不条理ストーリー
しかし、あまりにもそのままが過ぎる
実際にこんな事があったらこうなるだろうなって事しか起きない
もっとホラー寄りにするかコメディ寄りにするかした方が良かったと思うな
ラストシーンは良かった
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