ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価
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夢とは理不尽なもの?
ごく平凡な大学教授ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)はある時から他人の夢によく現われるようになる。
次第に多くの人々の夢に出て来るようになり、一躍話題となり彼を取り巻く環境は大きく変わる。
SNSでシェアされテレビのニュースになり……だが、人々が見る夢の中のポールの行動が次第に変化していき――
誰でも夢の中に家族や友人、有名人などが出て来たことがあるだろう。
また、他人の夢の中に自分が出て来ることもありえる。
それらは時に理不尽な行動をとる。
だが、他人の夢に出て来た自分が何かをしたとしてもそれに対してとやかく言われてもどうしようもない訳で。
『ミッドサマー』のアリ・アスターが制作陣にいるので、そういう感じの映画だと思ってもらえれば。
見た後スッキリする映画ではなく、なんとなくモヤモヤしてしまう後味で私はあまり好みではないかなぁ。
突飛な設定は面白いが、理屈もオチも無いのは・・・
予告編が面白そうだった。 ニコラス・ケイジの名演を期待するに十分だったのだけど・・・
【物語】
ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は平凡な大学教授。 ある朝娘から「怖い夢を見た。お父さんは助けてくれようともせず、傍観しているだけだった」と不満そうに伝えられる。 「そんなことをするはずない」と思いばがら、「夢の中での出来事を非難されても・・・」と訴えてその場はそれで終わる。
ところが、その後大学の学生の間でも同じように「悪夢にポールが登場したが、ポールは傍観しているだけだった」という話を次々聞かされる。やがて、大学内に留まらずポールの夢は世界に広がり、世界中の人の夢に現れるようになり、ポールは世界的有名人になる。 しかし、やがて夢の中のポールは「何もしない」から人々に危害を加えようになり、凶暴化し始める。
現実世界では何もしていないにも関わらず、ポールは憎まれ始め、現実世界で悪夢のような日々を過ごすことになる。
【感想】
正直言って、相当ガッカリ。
ニコラス・ケイジは期待通り、いい演技をしていたのだが、ストーリーがどうにも。 「自分が見ず知らずの他人の夢に現れる」という設定は斬新であり、面白いと思う。 しかし、その大事な設定に関して、何の理屈もオチも用意されていなかった。
SF的、学術的(っぽい)理屈を期待していたわけではないのだが、中盤以降はこれはどういう結末となるのかと思いながら観ているわけで、いずれにしても最後には「ハハ、それはそういうことだったか」的なオチは用意されているものと思っていた。 「あるある」ではなくて、普通にはあり得ない設定だけに、「運が悪い」程度の扱いで何の説明も無いのはどうかと思う。
最初は、この特異な設定が面白いと観ていたが、中盤を超すあたりでは主役ポールが身勝手に見えて来てイライラして来た。不当な非難に腹が立つ気持ちはわかるけど、「自分には何の責任も無いなら周囲の人の気持ちは無視して良い」とはならんだろうと。 それも有って、最後は笑って終われるか、ストンと腑に落ちる結末が欲しかった。
最後は夫婦関係が主題にすり替わってしまったかのようで、
「それ、ちょっと違う」
という感じで、スッキリしないまま席を立つことになった。
ホントに怖い・・・
夢の中のニコラス・ケイジが暴れまわる映画ではない!
予告や宣伝を触りだけ見て興味を持ちましたが、てっきり夢の中のニコラス・ケイジが暴れまわり、その怪奇現象が現実にも伝播し始めて…という話だと思っていましたが全然違って勝手に肩透かしを食らいました。
今作は夢の中に現れるというファンタジー?ホラー?要素こそありますが、それ以外は地に足を付けて物語が進んでいきます。
パッとしない中年男性(ていっても大学教授の時点で成功してないか?)の悲哀がニコラス・ケイジの名演で表現されててそこはGoodですが、主人公の行動が地に足つけすぎて非常にモヤッとします。
なんでそんなことしちゃうんよ…でも自分が当事者になったら確かに納得出来ないよな…うん…と思ってしまう。
逆に監督の術中にハマってるかも。
ニコラス・ケイジの出る映画って脚本が素直じゃないやつ多くて、役者として凄いなと思っても映画全体は面白い!と手放しで見れるやつ少なくないですか…?
A273 ワタシ女の子を前に緊張するとヘェこくんです。
2024年公開
前半の夢の共有はなるほど、なるほどと面白い。
中盤の夢の共有はあーそう行くわなと納得。
SNSと広告という今風の展開もイイ。
その影響に家族全員振り回されるのもそのとおり!
さらに本人の教授としてのプライドとそこは一般人の
舞い上がり感を足して二で割ったところを
振り切ったニコラスケイジが名演。
ここまではA24凄い!
しかしオチは正直わかりませんでした。
夢の商品ってそんなにバズるのかなぁ?
最後奥さんとの関係もイマイチわからんかったし
語るところは語り尽くしましたと幕引き。
期待感膨らまして後半低調。
2023年製作てことはちょっと紆余曲折あったんですかね。
60点
鑑賞 2024年12月1日 イオンシネマ草津
配給 クロックワークス/A24
ドリーム・シナリオ
理不尽なのに、クスッと笑っちゃう
夢をモチーフにしたシュールなスリラーコメディ
自作の本を出版するのが夢のごく普通の大学教授ポール(ニコラス・ケイジ)がある日突然世界中の何百万人もの夢に現れ、一躍有名になるという荒唐無稽な話。
夢の中に現れるも、メインではなくそこにいるだけで何もしないというのが特徴。
ところが、事態は思わぬ展開を見せポールは何もしていないのに大きな騒動に巻き込まれていく。
ちょっと情けない普通の中年大学教授役にニコラス・ケイジがピタリとはまる。
何百万人の夢の中にポールが現れ、本人が知らぬところでやらかしている、というアイデアが面白い。
最初は有名人になることに浮かれ、自分の本の出版に繋げようとしたりする俗人的な情けなさも妙にリアル。
一方で本人が知らぬところで拡散するフェイクニュースやSNSの恐ろしさが描かれる。
スリラーなのかコメディなのか交錯する展開は観るものを選ぶかもしれない。
「ミッドサマー」のアリ・アスターがプロデュースに関わっている。
今作同様のアリ・アスタープロデュース、クリストファー・ボルグリ監督、A24製作の次回作が準備中とのことなので楽しみ。
現代社会風刺
夢フルエンサー
これは、おもしろい
いじめってエンターテイメント!?
トーキング・ヘッズ
「会話が噛み合っていない・・」
ニコラス・ケイジのセリフが象徴するように、
『ドリーム・シナリオ』は最後まで噛み合わない会話と突飛な展開が続く。
ワニ、カワサキ、フレディ、スプライト、
オバマ、デヴィッド・バーンなど、
一見(一見でもなく、バーンのコスプレは太すぎて肩パットが効いてない・・)無関係な要素が次々と飛び出す、、
ドリームプレイの途中で、
プーって、ロッチのコント(雰囲気)のようだった。
壮大な言いがかり、被害者が加害者のように、
キャンセルされるあるある、
現代社会におけるSNSの拡散や、
フェイクニュースといった問題を 、
ブラックに笑わせようとしてるbyA24だが、
不気味過ぎるのか、場内笑いなし。
ノリオって、、、見たことあるのかもしれない、
ほーほけきょを、
または、
オバQのバカぁを。
「シティ・オブ・ドリームス」の歌詞が、
夢のポールに当て書きしてるようだった。
【蛇足】
昨今流行りの16ミリ、
手前をボカシて、奥にフォーカス、
全体の荒らし方等、
本作は作品の狙いに合わせた焼き具合いが、
良い感じに反映されていたのだろう。
古いフィルム感を出すのに、
黒いキズは、何度も映写してるポジについたキズ→
懐かしい、オマージュ等、良い技術。
白いキズは、
技術的にネガにつくミスなので、
リテイクになるケースが多い、
そうでない場合もあるが、、、。
恐怖演出の為等ならいいのかも。
理解していて、
あえてやる型破りはおもしろい。
知らずに、やってる形無しで、
おもしろい作品は不思議と少ない。
夢でもし逢えたら~♪
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