ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価
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夢フルエンサー
これは、おもしろい
夢中さ、きみに。
ひたすらにポールが可哀想だった。
影やドッペルゲンガーが悪さをする話は見たことあるが、夢だと取り押さえも出来ないからお手上げです。
確かにちょっと調子に乗ったかもしれないし、嫌がらせに反抗もした。
でも、すべて一般的な感覚の範疇だと思う。
そもそも望んで他人の夢に出てるわけでもなく、止めることも出来ない。
かといって受け手側の嫌悪感も生理的なものだから、これも防ぎようがない。
(もう少し理性的に対応しろとは思うが)
最終的には自分に襲われる悪夢まで見るなんて。
悪夢に切り替わった起点はモリーとの“再現”に思えるが、関連性は不明。
それ以前に、面識のない段階からモリーにだけ“行動”した理由もまったく分からない。
ポールはあんな美人相手にちゃんと途中で引き返すし、奥さんも嫉妬心バリバリでいい夫婦なのに…
最後は素敵なシーンなんだろうけど、肩幅が気になってずっと笑ってた。
なんだか唐突に終息したのは肩透かしだったし、個人的にはノリオの部分は丸々いらない。
勝手に夢に広告流されるとか嫌すぎる。
そこ以外はリアルではあるんだけど、リアル過ぎて映画としての面白みにはやや欠けた。
アイデアは面白かったし、自分だったらと思うと恐ろしい話ではある。
念願の出版は叶ったものの、今後もまだまだ“イメージ”には振り回されそうね。
いじめってエンターテイメント!?
トーキング・ヘッズ
「会話が噛み合っていない・・」
ニコラス・ケイジのセリフが象徴するように、
『ドリーム・シナリオ』は最後まで噛み合わない会話と突飛な展開が続く。
ワニ、カワサキ、フレディ、スプライト、
オバマ、デヴィッド・バーンなど、
一見(一見でもなく、バーンのコスプレは太すぎて肩パットが効いてない・・)無関係な要素が次々と飛び出す、、
ドリームプレイの途中で、
プーって、ロッチのコント(雰囲気)のようだった。
壮大な言いがかり、被害者が加害者のように、
キャンセルされるあるある、
現代社会におけるSNSの拡散や、
フェイクニュースといった問題を 、
ブラックに笑わせようとしてるbyA24だが、
不気味過ぎるのか、場内笑いなし。
ノリオって、、、見たことあるのかもしれない、
ほーほけきょを、
または、
オバQのバカぁを。
「シティ・オブ・ドリームス」の歌詞が、
夢のポールに当て書きしてるようだった。
【蛇足】
昨今流行りの16ミリ、
手前をボカシて、奥にフォーカス、
全体の荒らし方等、
本作は作品の狙いに合わせた焼き具合いが、
良い感じに反映されていたのだろう。
古いフィルム感を出すのに、
黒いキズは、何度も映写してるポジについたキズ→
懐かしい、オマージュ等、良い技術。
白いキズは、
技術的にネガにつくミスなので、
リテイクになるケースが多い、
そうでない場合もあるが、、、。
恐怖演出の為等ならいいのかも。
理解していて、
あえてやる型破りはおもしろい。
知らずに、やってる形無しで、
おもしろい作品は不思議と少ない。
夢でもし逢えたら~♪
ストーリー展開が…
WARNING
他人の夢の中に自分が現れ、最初はただ見ているだけだったのに、夢の中で徐々に危害を加えていく…とネットでのバズりで陥る現象を立体化させたような作品でした。
クリストファー監督の前作が整形によって有名になり、それと同時進行で自分が沼にハマっていく「シック・オブ・マイセルフ」だったのでそのテーマを扱うという点では信頼しかありませんでした。
夢に出てくる男という共通点では「THIS MAN」が真っ先に浮かびますが、あれは夢に見たら速攻で殺しにくるので即効性がありすぎます。今作は遅効性です。
いや〜生々しい生々しい。
有名税とはこういう事だというのを突きつけてくるような作品で、バズりを経験したことのない自分でもそういう物事の擬似体験をスクリーンを通して味わっているようで体が妙に重かったです。
SNSで他人の褌(既存の映像を投稿しただけとか、バズった投稿を真似たり)でいいね稼ぎしてる輩の気持ちが全く理解できないですし、簡単に素性をバラしてしまって特定されたりとかされて怖くないのかな?としょっちゅう考えてしまう中で自分は何もやっていないのに世間から注目されて日常生活が壊れてしまったポールは察するにあまりあります。
生徒が怖がるから教壇に立つなとか、保護者の意見もあって娘の発表会に来るなとか、飲食店にいるだけで他の客が怖がるから帰れとか、ぶん殴られたりだとか、とにかく不憫な目に合いまくっててそればっかりは怒っていいよと思うのと同時に変装とかはしないのかな?と思うところもありました。
ポールの人間性にもしっかり問題があり、もちろん可哀想な目に遭ってるので共感できるところはありつつも、持て囃されたらしっかり調子に乗っちゃうのはまだしも自分優先で動いているあまりに家族に迷惑をかけてしまっているのは本末顛倒だよなと思うところがありました。
プライドが高すぎるあまり、謝罪動画に見せかけて俺は悪くない!悪くないぞー!と声高らかに動画で全世界に発信してしまったもんですからそりゃ家族から顰蹙を買うわなと思いました。
不本意とはいえ娘の学校の教師に危害を加えてしまったのが吉と出たのか凶と出たのか、ポールは夢に登場しなくなり、夢に登場するというものに着想を得た頭のえらーい奴らが他人の夢に登場する事ができるアイテムを作るというなんたる発想力。
夢フルエンサーが出てきたり、脳内に直接広告を届けるといった形を生み出しており、ポールが負のイメージを背負ってるだなんだ言ってみたりとこれまた他人の褌でどすこいどすこいしてますし、絶対に悪用するやつ出てくるじゃんとは思いつつも目の前の事が成功しているから周りは別に見ないかと不思議と納得してしまうのは現代人だからでしょうか。
ポール自身もそのアイテムを使ってみては良くない夢を見てしまって散々な目に遭いつつも、家族と過ごす時間を描きながら最後はプカリプカリ…なんとも不思議な終わり方はこの映画らしくて良かったと思います。
A24にしてはまだ見やすい作りでしたし、SNSを日常的にやってる人はかなり頷きが止まらない作品なんじゃないかなって思いました。
鑑賞日 11/25
鑑賞時間 15:50〜17:45
座席 H-3
色んな顔した人がいるんですね
夢ってこんなもの
不条理ニコラス
集団ヒステリーのように右往左往する現代特有の世論を、ニコラスケイジが猫背や卵型のハゲ頭を駆使して、これでもかと演じ切ります。
カットのつなぎ目が小気味良く、台詞回しや映像も洗練されています。
軽妙なコメディのようで、恐ろしい映画でもありました。
普段、自己防衛的に自分ならどうするかということを妄想しながら映画を観ることが多いのですが、効き目なしでした。
この映画のような筋書で元カノに「夢のことを記事にしていい?」と言われたら、普通に「いいよ」と言うと思います。
私が一番怖かったのは、他人の夢に出てきたのがポールだという証明は、誰にもできないということです。客観性が全く存在せず、証明できないことがベースになって、それが現実を破壊していく。謂れのないことでどんどん責められ、最終的には「悪人」にされるまで燃やされる。この、キャンセルカルチャーをやる側の滑稽さ、やられる側の怖さと逃げ場のなさが、これでもかと表現されています。
どういうオチがつくのかと思っていたら、まさかの集合意識デバイス爆誕で、シマウマの話をしていた進化学専門のポールが、自分が群れからはぐれて食い荒らされた挙句、人間の『進歩』にいっちょかみするという急展開でしたが、そこで終わりでなくて本当に良かったと思います。
ラストを締めくくるのは、冒頭ならいつでも実現できたはずの、妻にとっての最良の思い出。気づいたら、夢の中でしか会えなくなっている。ポールが選ぶのは、自分の見たい夢ではなく、あくまで相手の好きな夢。この切なさと優しさが、それまで情けなくしか見えなかったニコケイのビジュアルにマッチしていて、泣けてきます。
結構辛口なドタバタホラーが、ニコケイのふんわりしたビジュアルで緩和される、ココナツミルクの入ったカレーみたいな映画でした。
※この後続けて、IMAXでインターステラ―を観たのですが、宇宙空間で無音になるときに、鬼肩幅スーツのニコケイが薄っすら暗闇に浮かんだ気がして涙腺が緩むという、貴重な体験をしました。
鑑賞動機:あらすじ9割、復活後ニコラス・ケイジ1割
掲載されて初めて業績ですからね。さっさと論文書けばよかったのにね。まあでもNature に掲載なら、悔しいのはわかるけど。
『マルコヴィッチの穴』をぱっと連想した。全然違う話ではあるが、突拍子もないアイデアと「何でそうなるの?」という理解不能の展開、微妙にしょぼいというか情けない登場人物とか、何となく。
ディープフェイク動画で炎上しちゃったみたいな不条理感。でも選択を必ず間違えると、どこか自業自得とも思ってしまうのは、ケイジのダメキャラ演技がすごいからなのか。
好みとしては、もう少し理に落ちてほしかったけど。
クランベリーズはどこへ?
ある意味予想通りと言うか想定内と言うか…。
それなりには面白かった。どちらかと言えば好きな世界観だったし。
ニコラスケイジは(良い意味で)素晴らしくキモかったし。
SNS時代全盛ににおけるミーム化の速さと怖さ。
それらに対するアンチテーゼとも言えるかも知れない。
とは言えだ。
この作品で一番良かったのは「予告編」だった。
そういう意味では非常に期待外れだったとも言える。
何より僕がこの作品で一番気になったのは、予告編で流れていたクランベリーズの「ドリーム」という曲が本編で使われていなかったのでは?という点だ。これは僕の勘違いかも知れない。でも劇中にあの曲が流れた気がしないのだ。ラストかなと思ったらそれも違ったし、僕が聞き逃していない限り本編で「ドリーム」は流れていない。
この問題も含めて常々強く思っているのだが、この類は「予告編詐欺」ではないのか?
時々あるのだ。本編と味の全く異なる予告編が作られる事が。今回この曲がもし予告編でしか使われていないとしたら、これはもう詐欺だ。たかが一曲ではあるが大ヒットした有名な曲だしポップさがとても印象に残る名曲だ。その上で、この作品の予告編はこの曲を中心に組み立てられており、その「イメージ」が少なくとも僕には強烈に付いていたのだ。もし本編で使ってないのに予告編で使ったのだとしたら極めて悪質だと思う。
サスペンスやスリラーなどでは予告編で大事な所を隠すのは当たり前だし、そうでなければいけないと思う。また凝った作品だと予告編から伏線を「仕込んでくる」ケースもあるし、ミスリードをさせるパターンもあるがそれらは別に構わない。ただ作品の意味合いや色合いなど作品の「味」を変えてしまうような予告編を作るのは「絶対に違う」と思うのだ。そこがどうしても腹が立ってしまう。
例えば、今年の作品だと「落下の解剖学」がそれに当たると思う。予告編では謎解きサスペンス臭を全開で匂わせておきながらいざ蓋を開けたらまるで違っており、これには大きく失望した。映画がつまらなかったとかではなく、予告編と味が違い過ぎて腹が立ったのだ。商業的な意味合いとか事情は色々あるだろう。大人だから分かるし受け入れますよ、ある程度はね。ただやり過ぎるともはや作品をリスペクトしてないよね?と思ってしまう。まあそれも含めて作品なんですよ、それも戦略なんですよと言われたら返す言葉も無いのだが。
以前からずっと思っている事なので今回書いてしまいましたが、ちょっと作品本編のレビューとは話がズレてしまってます。申し訳ありません。
※もし僕が聞き逃して劇中に曲が流れていた場合は、不適切な内容になるのでこのレビューは削除しますね。
冴えない大学教授
ニコラスが久々に日本のスクリーンに登場したので鑑賞した、冴えない大学教授が急に本人の意思と反してバズり人気者であれよあれよと言う間に意思と反して嫌われ者に…ニコラスは何もしていないのからいつものポカーン顔。結局とても可哀想なニコラスで終わるお話、好きだけど。
これあたしのことだ…
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