「浅はかな人間と消費社会」ドリーム・シナリオ Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
浅はかな人間と消費社会
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理不尽で胸糞悪い。
出たくもないのに多くの人々の夢に自分が出てしまうようになって世界中で話題となり、人々がミーハー精神で突然近寄ってくるようになったかと思えば、今度は夢の中の自分が凶悪な人物になったからと、現実生活で差別とすら言えるくらいの迫害をあちこちで受けるようになる。
今回は夢という形だけれども、メディアの印象操作によって簡単に手のひらを返す人間の浅はかさを見せつけられて結構不愉快。
主人公には本を出すという夢(達成したい事の方(笑))があるのに、消費主義的に彼をコマーシャルに利用しようとする広告企業に流された結果、安い小説の刹那的なキャラクターとして利用されてしまう所も残酷に見えた。
人の夢にまで広告を出すという近未来デバイスのノリオもディストピア感満載だったし、消費主義への批判も感じ取れた。
面白かったけど、観ていて気持ちの良いシーンが無かった。
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