劇場公開日 2024年8月23日

ソウルの春のレビュー・感想・評価

全123件中、41~60件目を表示

3.5恥辱の季節

2024年9月5日
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ヤバ。まじでヤバ。
映画としてどうこう以前に、まずベースとなった史実がヤバすぎる。

韓国の歴史に疎い人間としては「KCIA」の大統領暗殺事件の後、そこから光州事件に至るだいたいの流れを知ることができて、なるほどなーと納得した。文字通り血まみれで勝ち取った民主化だもんなぁ。。

もちろん英雄譚として盛られてる部分はあるんだろうけど、いかに韓国が恥辱の時代を経て今の自由な空気を謳歌できるようになったのか、そのために少なからぬ血が流されたことも含めて、超ハードかつ誇り高い歴史の一端を垣間見ることができた。

観終わって劇場を出る人たちはみな、重いため息と沈黙に包まれていた。
そりゃそうだ、こんな題材をちゃんとスターを使って娯楽大作に仕立てちゃうんだから、韓国映画ヤバすぎるでしょ。。

内容は韓国における2.26事件であり、序盤は押井守の「パトレイバー2 」を連想した。そこにナウシカとしてのチョン・ウソンが舞い降りる…のだがしかし。

登場人物が多いしだいたい軍服なので敵味方の見分けがつかなくなるとか細かい問題はあるけど、後半に行くに従って解消するし、とにかくそれどころじゃない。

みんな大好きファン・ジョンミン、今回ふと松田優作みがあるなあと気づいた。顔が似てるというより、親しみやすいそのへんのニーチャンて感じなのに、なに考えてるかわかんなくて怖いとか、狂犬ぽい役が似合うとか、全体的に体型がヒョロっとしてるとか…長生きしてね!

帰り道、思わずその辺を歩いてる人に全員観て!と言いたくなった。ていうか観て!

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ipxqi

4.5怒涛の展開

2024年9月5日
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興奮

知的

史実を基にしたフィクション。
生々しくスリリングで最後の後味の悪さ。
最高でした。俳優陣の演技力の素晴らしいこと。

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月の兎

4.0上手いことやったのが全斗煥、下手打ったのが226?

2024年9月4日
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朴大統領暗殺を描いた「南山の部長たち」で登場人物が本能寺前後の戦国武将と完全一致してるなと感じたが(主人公が明智光秀でうまく出し抜く全斗煥が秀吉)、この粛軍クーデターはその後の派閥台頭含めそのまま226事件を想起させる。ギリギリの賭けに勝ったのがハナ会、天皇を激怒させて下手を打ったのが陸軍皇道派というところか。時代が違えど同じ思考回路の民族なのかなあ隣国は。王道なら勧善懲悪のハッピーエンドになるはずが歴史的にヒールが勝つ事が分かっているので、観ていて理不尽感が半端ない。この後光州事件など暗黒の時代に進んでいくわけか。日本と自分がバブルに向かって浮かれていたあの同じ時に。

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あっきゃん

4.0男の映画です!

2024年9月4日
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興奮

悪が勝つ!
こう言う映画は初めてかも
臨場感が伝わり、熱く観ることが出来ました
実話ベースとはいえ、盛り過ぎでは?

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nami

4.0タバコの本数と電話のなる音に負けず劣らず、情報量が多くて登場人物も...

2024年9月4日
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タバコの本数と電話のなる音に負けず劣らず、情報量が多くて登場人物も多いのだけど、事実や登場人物のキャラクター性を前提としてみたらまた違う感想になるのか。ラスト、その後を伝える字幕スーパーと実写?が映されてハッとなる。家に帰って『KCIA』をネフリで観てしまった。

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ghostdog_tbs

3.5勝てば官軍???

2024年9月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

圧倒的な美しい正義と、醜く汚い悪との、壮絶な戦いの結末は?
こんな結末の映画ってある??
歴史上、世界のあちこちで沢山のクーデター、下剋上が起きてきたけど、大抵は勝者が後世に歴史を書いて残すので、勝者が善・敗者が悪と描かれることが多い。でも韓国の大統領って、なぜか大半が辞任後に罪人になってる。本当に不思議な国ですね。
まぁだからこんな映画が生まれる訳だけど。。。

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タモン

4.5権力暴走への危機感

2024年9月3日
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悲しい

興奮

難しい

クーデター発生から反乱軍と対反乱軍の対応攻防など、テンポよくスピーディーかつ緊迫感のある描写で面白かったです。

正直、スピーディー過ぎて名前とか所属とか位置関係とかきちんと把握しきれていませんが、実話モノらしい説明字幕などでおおむね状況は分かったように思います。
主要人物は対比的なキャラクターとなっており、上層部の事なかれ主義のクズぶりも際立ち、人物描写は分かりやすく見やすかったです。
クズぶりは戯画的過ぎるようにも感じましたが、もしかしたら実際にこんな感じだったかも知れませんが。
とは言え、一応この作品を観る前にクーデター事件の概要はネットで調べて把握していたので、全く知らない状態だとクーデター計画の流れとか理解しにくかったかもと。

チョン役のファン・ジョンミン、イ役のチョン・ウソン、それぞれのキャラクターがよく伝わる演技も良かったです。
チョンのアクの強い野心家ぶりも、イの真っ当な軍人としての信念を貫く様子も、それぞれに印象深いです。
最後の対比は、もうなんとも……

軍事力を持った権力が暴走することや、暴走を容認してしまうような体制への危機感がひしひしと伝わります。
これを繰り返してはいけないと。
日本も自衛とは言え軍事力を持った組織がありますし、費用を膨らませたり不祥事が発覚したりしている昨今、完全に大丈夫だとは言えないのではと思ってしまいますが。

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nakadakan

4.0面白い

2024年9月3日
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目が離せません。
チカラが入ります。

韓国映画、やっぱりすごいなぁと思う!
ただ、名前と顔が見分けがつかなかったから、もう1回観れたらいいな。

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ぷぷぷ

4.0恐るべし韓国の歴史的史実

2024年9月3日
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ほぼ実話のストーリー?
韓国の大統領暗殺事件は遠い記憶の中にある程度で、その事件後の韓国の歴史などは知らないので驚きの内容のストーリー。

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デコ山

5.0韓国軍事政権の暗闇と正義の潔さ

2024年9月2日
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興奮

民主化された現姿の韓国に至る負の歴史と対峙した見応えある作品でした。約45年前の出来事ですがよもやの内戦かと思われた私利私欲にまみれたトップを戴く軍事独裁政権誕生の裏側を私欲を露ほども持たない清廉潔白な司令官との対比でテンポよく描いてました。正義は弱くても矜持として行動として貫く姿に感銘しました。ラストシーンでは刻々と変わる緊迫感ある情勢変化をスクリーンを分割して観せる技法にも引き込まれました。なお登場する女性は正義感溢れる司令官の奥さんだけで一貫して男の様々な臭いが充満してますね。光州事件を描いた「タクシー運転手約束は海を越えて」にも通じる背景です。いつもながら韓国映画のパワーに感嘆です。

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さわさん

4.0ドスっと重たい…

2024年9月2日
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どこまでがフィクションだったんだろぅ
展開がハラハラ、コロコロ変わって
目が離せなかった。
チョンさん、悪いねぇ・・カッコいいくらい悪役

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黒雪姫(o^^o)

4.5韓国現代史の暗部を描く映画はハズレがない

2024年9月2日
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映画「タクシー運転手」で市民を虐殺していった軍事政権が作られる過程が描かれる。また、映画「KCIA 南山の部長たち」で大統領が暗殺された直後の話でもある。
まず全斗煥(役名はチョン・ドゥグァン)を演じたファン・ジョンミンのなりきりがすごい。そして盧泰愚(役名はノ・テゴン)もなかなかそれっぽい雰囲気を出している。この時代の韓国の暗部を描く映画は意外とたくさん作られていて、軍事政権時代とはもう違うんだという韓国の決意を感じる。
彼らが起こしたクーデターとそれを阻止しようとした首都警備司令官という構図だが、史実を元にしているからクーデターが成功することはわかっている。明るい終わり方でないことも予想はつく。だからこそちょっと驚いてしまった。クーデターを阻止することができたチャンスが何回もあったことに。あそこであいつが尻込みしなければとか、あんな優柔不断な先延ばしをしなければとか、反乱軍を甘く見ていた軍の上層部と大臣たちの判断がクーデターを成立させてしまったということだ。なんということ。これが後の光州虐殺を生み出すのかと思うと苦しくなる。
この映画を面白いと言っては不謹慎だが、最後まで続く緊迫感、重厚な人間ドラマ、とても観応えのある映画だったことは間違いない。ただ、空挺旅団の配置や動き、軍部内の関係性(それぞれがどちら側なのか)がとてもわかりづらい。当たり前ともいえるが。なので若干ハードルは高めだ。
この約7年後に映画「1987、ある闘いの真実」の民主化闘争が起こるということだ。終わりに感じたモヤモヤを解消するために、再度鑑賞したほうがいいかもしれない。

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kenshuchu

4.0混乱!でも最後まで見入る

2024年9月1日
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笑える

怖い

興奮

特に歴史の知識もなく鑑賞。そっちかい。

韓国のカタカナ名と、第2とか第8とか30とか33とか、何がなんだか。初めは追いかけて理解しようと思ったけど、途中から諦めた。この人は敵だっけ?味方?混乱しますが、まあ、大筋大丈夫でしょう。

40年以上前とはいえ、軍隊でこんなに命令が上書きされることってあるんですね。命令をその度に正義は?とか考えたら持たないでしょう。ある意味人間っぽいと言えば人間っぽいですが。
橋渡ったり戻ったり。ちょっと滑稽。
てか、橋落とせば良かったのに。
どうせ大嫌いな占領国が作った橋だろうし。

残念な人はとにかく残念。

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だるまん

4.0正義が勝つのでは無い、勝った方が正義なのだ

2024年9月1日
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知的

難しい

韓国のいわゆる「粛軍クーデター」を描いた映画ですが、私は韓国の歴史、文化、政治、民意に詳しいわけではないので、的確なレビューは書けそうにありません。

全斗煥(後の大統領)役のファン・ジョンミンさん、見事です。

何よりもすごいと思ったのは映画の終わらせ方です。一切、救いを入れていない。
日本映画だったらこうは描かない(描けない)と思います。

ただし、全斗煥側を「悪」、首都警備司令官側を「正義」と単純明快に割り切った描き方は演出としては良いのでしょうが、本当にそれで良いのか分かりません。

その意味で「正義が勝つのでは無い、勝った方が正義なのだ」

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PAK UNTIK

4.5ファン・ジョンミンの魅力がたっぷり味わえる

2024年9月1日
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後に大統領となる全斗煥のクーデターを描いた作品であり、結末がわかっていてもハラハラドキドキしておもしろかったし、文民統制は重要だなぁと思った。

全斗煥を演じるファン・ジョンミンと対立する首都警備司令官役のチョン・ウソンの二人が「アシュラ」以来の共演と話題になった。アシュラは好きな作品だが、悪徳市長のファン・ジョンミンが強烈で、今作でもまくし立てる全斗煥役がすごい。

映画の冒頭には、朴正煕を暗殺した金規泙KCIA部長が拷問を受けるシーンもあり、「KCIA 南山の部長たち」のイ・ビョンホンが演じていたらなぁと思ったのだが、今作で描かれた軍部による光州虐殺が「タクシー運転手~約束は海を越えて~」で描かれ、その後の民主化運動は『1987、ある闘いの真実』と続くので、どれも見返したくなってしまう。

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矢吹 貴

3.0韓国の内戦

2024年9月1日
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スゴイ事実ですね。

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完

4.0正義は勝つ...

2024年9月1日
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1.韓国が中々発展しなかった理由がここにある
2.正義は勝たなければいけない
3.私の職場でもそうだが、お役人は命令に弱い
4.「人は命令されたがっている」は正解
5.結局ずるい人が勝つ
6.ズルい人は、どうしたら勝つか?ばかり考えているから、それに勝つにはお人よしでは負ける
7.善人はバカを見る
8.リーダーは善人で勝負に勝てる人でないと
9.でも、そういう人はいない
10.日本のリーダーはどうなるんだろう?

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えびちゃん

4.0韓国現代史に残る事件をうまく映画化

2024年9月1日
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光州事件、朝鮮戦争等を映画化したものは元々好きであり今作も絶対間違いないとの心意気で拝見。

観客は若者少なめ、大体40後半以上のおじさんが大半をしめていました。

この作品は、韓国現代史(70〜80年代)の最低限の知識を入れておいた方が楽しめると思います(ただし、大枠のオチがそうぞうできてしまうのが難点ですが‥)

中盤の、反乱軍(ハナ会)と政府軍の攻防は圧巻ですね。展開がコロコロ変わるし、あいまいまの人間模様もテンポよく丁寧に書かれています。緊張感の合間に滑稽さもだされており、見ていて飽きませんでした。(これはどこかでみたことある‥と思えばシンゴジラでした)

ファンジョンミン、チョンウソンの役もしっかりハマっており、韓国映画が韓国現代史をうまくエンタメ化していました。

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ちはや

4.0果たしてどちらが民主主義国なのか?

2024年9月1日
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「シルミド」でも思ったが、近現代史で長く軍事政権下で隠蔽されてきた負の歴史を映画化して、あの時、何があったのかを明らかに出来る韓国は、今の日本よりは表現の自由度が高く、遥かに民主主義国家の体を成していると、改めて思わされた作品。
それでいて、ハリウッド作品並みに、エンターテインメント性を持たせ、観客を惹きつける技術にも、日本は敵わない。
対して、森達也監督の「福田村事件」制作に、大手が何処も手を挙げず、クラウドファンディングで資金を調達しなければならなかった日本は、果たして表現の自由は守られているのか?と思わざるを得ない。

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平成モンド兄弟

5.0ファン・ジョンミンの高笑いが耳にこびりつく

2024年9月1日
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 ホントに息つく暇がなかった。

 クーデターを仕掛けたハナ会側が、一時、絶対絶命のピンチに陥り、大混乱に陥る。反クーデター側の精鋭部隊が、先にソウルに到達するという情報を入手したからなのだが、このときのチョン・ドゥファンの開き直りというか、腹の括り方が運を自分に引き付けてしまう男のそれで、国を乗っ取ってしまうだけのことはある。

 この作品で描かれるチョン・ドゥファンは、ヴィランとして惹きつけてやまない魅力に溢れている。『南山の部長たち』では、小悪党として描かれていたが、この作品では、自分の弱さを見せる人たらしでもあり、いざというときの腹の据わり方が尋常でなく、敵も味方も圧倒してしまう。

 ファン・ジョンミンの高笑いが耳にこびりつく。そんな作品でございます。

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bion