ソウルの春のレビュー・感想・評価
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ファン・ジョンミン✕クーデター=我々は一つ(ハナ)だ!
安定にノリノリなファン・ジョンミンのパワハラ劇場!互いにカードを切り合う緊迫の攻防戦。いつも現場がコキ使われては割を食う。『アシュラ』よろしくパワハラっぷりと、上に対する媚びへつらいというかヘラヘラした感じも見られる。
韓国映画の歴史モノとかってやっぱり2時間超え普通だったり -- 外国だからそりゃ分からなくて当然な部分もあるのだけど -- こういう風に様々な名前や役職などが飛び交い、各所テンション高く次々と怒涛に進むイメージがあって、ただでさえ鑑賞に体力使うのにその分からなさで更に疲弊しがち…。大前提として、見ているときは食い入るように面白いのだけど!!
【“悪貨は良貨を駆逐する。そして軍事独裁政権は継続された。”今作は全斗煥が起こした12/12軍事反乱を苛烈に描く、韓国映画陣の自国の負の歴史をエンタメ作品として製作する気概に感銘を受けた作品である。】
ー ご存じの通り、歴代の韓国大統領の多くが悲惨な末路を辿っている。全斗煥が起こした12/12軍事反乱のきっかけにもなった、朴正煕大統領が側近のKCIA部長に拳銃で撃たれ死亡した事件(この事件の経緯は「KCIA 南山の部長たち」で詳細に描かれている。)を始め、今作で権力欲に取りつかれた方の主役のモデルとして描かれる全斗煥は今作のクーデターや光州事件(この事件は「タクシー運転手 約束は時を越えて」で詳細に描かれている。)の責任を追及され逮捕、無期懲役刑を受けているし(但し、後年特釈。)、全斗煥の右腕だった盧泰愚も同様に有罪判決を受けている。
更に、廬武鉉は収賄疑惑により飛び降り自殺をしているし、李明博も賄賂授受の嫌疑で逮捕、朴正煕大統領の娘である朴槿恵も収賄、職権乱用などで重刑を言い渡されている。
では、何故に韓国大統領はこのように悲惨な末路を迎える人が多いかと言うと、一言で言えば大統領になると巨大権力を手に出来る政治システムが背景にあるのである。-
◆感想
<Caution! 一部、敢えて役名を実名に変換して記載しています。又、やや内容に触れています。>
・今作の魅力は数々あれど、朴正煕暗殺事件の捜査本部長に就任した全斗煥保安司令官(今作では、チョン・ドゥグァン:以下敢えて全斗煥と記載する。)を演じたファン・ジョンミンの権力欲に憑りつかれた男の、豪胆さや強かさ、そして人間臭さを見事に演じた姿である。
彼が、年上の役職者たちを”先輩”と呼びながら、腹の中では馬鹿にしつつ陸軍内の秘密組織”ハナ会”の中で頭角を現していく姿や、時に見せる人間臭さの演技は見事である。
・一方、高潔な軍人として描かれるイ・テシン首都軍事司令官を演じたチョン・ウソンも見事である。
全斗煥が着々と多数の軍を手中にしていく中で、正に孤軍奮闘する姿にはドンドン観ていて肩入れしていくのである。彼が追い詰められた時に僅かな自分の軍勢に対し鼓舞する言葉や、全斗煥に対し、”軍人としても、人間としても貴様は失格だ!”と言い放つ言葉も胸に沁みるのである。
そして、彼の妻が彼を気遣う姿が、ラストの彼の悲劇を暗示させる演出も巧いのである。
- この映画は、韓国映画界の名優ファン・ジョンミンと、チョン・ウソンの二人に余りに対照的な人物を演じさせたキャスティングの妙も、魅力なのである。-
・朴正煕の後釜になった崔圭夏も、統率が取れずに度重なる全斗煥の陸軍参謀総長(イ・ソンミン:「KCIA 南山の部長たち」では、朴正煕大統領を演じている。この人も名優である。)を朴正煕大統領暗殺の責任を取らせる署名をするように要求する姿に、屈服するのである。
但し、最後の抵抗として署名の後に事後承諾の意味を込めて、署名日時を入れる所もミソで、この日時のサインが後年全斗煥と盧泰愚をクーデターの罪で有罪にするのである。
・更に、状況を見て右顧左眄する国防部長官の姿や、全斗煥の口車に乗って12/12軍事反乱に加担する軍部の幹部たちの姿が観ていると非常に腹が立つが、この映画ではラスト、彼らを断罪するかのように彼らの”集合写真”を大スクリーンに映し出し、一人一人の当時の役職と名前を映すのである。
■この映画は12/12軍事反乱を忠実に描いているので、観る側の希望通りには終わらない。
だが、それが逆に全斗煥及び彼に加担した者たちを大悪党に見せる効果にもなっているのである。
<今作は、朴正煕暗殺の後に民主化が進むと思われていた時期に、裏で起きていた12/12軍事反乱の際の、二人の軍人の攻防を緊張感溢れる数々のシーン満載で、ぬ軍事独裁政権を新たに維持した"男"に対する激しい怒りを持って描いたポリティカル映画なのである。
又、韓国の負の歴史をキチンとエンタメ映画に昇華させる、韓国映画製作陣の気概を改めて感じさせる作品でもあるのである。>
韓国のいちばん長い日‼️
私は韓国の歴史にあまり詳しくないので知らなかったのですが、79年に独裁者といわれた大統領が暗殺され、新たな独裁者を狙う軍の司令官チョン・ドゥグァンによるクーデターと、それを阻止しようとする首都警備司令官イ・テシンの戦い・・・‼️てっきりドゥグァンの野望は阻止されるのかと思いきや、悪の隆盛を描いた物語だった‼️カタルシスが味わえないため、後味は悪いのですが、2時間22分、緊張感と緊迫感を持続させた演出は見事です‼️ハラハラドキドキ、時間が経つのを忘れてました‼️
明治維新も、薩長のチンピラが起こした武力クーデターだったのでは?
映画を観ながら思った。
『明治維新も、薩長のチンピラが起こした武力クーデターだったのでは?』
国を心配した若者が立ち上がり、黒船に狼狽える徳川幕府を終わらせ、良い事をした美談になっているが。。。
明治維新を、愚劣な暴力クーデターとしてとらえた映画を見てみたい。
映画自体は、良く出来ていて、良い者が負ける所が好き。
軍の幹部の身柄をとったり、やっている事は薩長と同じ。
天皇の事を『ぎょく』と呼び、ぎょくをおさえれば、こっちが官軍と
錦の御旗。 アホな慶喜は おじけづいた。
ほぼ実話ベースの終始緊張感のあるストーリー
実話となったのは朴正煕暗殺後のソウルの春間に起きた「12.12事件」です。日本の「2.26事件」や終戦直前の「8.15事件」の軍抗争版という感じです。
事前知識が殆ど無い状態で視聴したので、どこまでが実話かは分かりませんでしたが、視聴後に調べてみると事件の大枠はしっかりと実話に沿っていました。
軍の内部抗争を描いた作品のため、登場する人物、部隊、役割等が多く、理解が難しい所もありましたが、関係を理解するのにそれほど時間はかかりませんでした。
終始緊張感のあるストーリーで実話を知らない人にはサスペンスになり、知ってる人にはより詳細なイメージができるなどどちらの人も楽しめる話になっているように感じられました。主人公の俳優が同じこともありますが、「黒金星を追え」が刺さった人は是非見るべきだと思います。
また、映画の評価とは関係ないですが、命令拒否や嫌々で従ってる所から、上層部の政治に利用される現場の将兵が可哀想に思えるところがありました…
後味はよくないな
字幕を追うのに忙しく
1979年12月12日の粛軍クーデターをクライマックスとする韓国軍内部での武装蜂起の顛末を描く緊迫したドラマ。史実をモチーフとしたフィクションであると冒頭にあるが、いやもうそら独裁者・全斗煥の悪事の発端を告発する意図があるのは明白。だから邦題のムード(つまり朴正煕暗殺事件から光州事件に至る民主化への期待と挫折という「ソウルの春」本来の意味からの乖離)が気になるけれど、まあキャッチーだし遠からずという判断か。英語のタイトルはズバリ『12.12: The Day』。こっちのが良くない?
特殊メイクというファン・ジョンミン演ずるヴィランの後退しかけたおでこが全斗煥そっくり。憎々しい演技も素晴らしい。ハナ会の描かれ方がとにかくバカっぽくて、ある程度史実に基づいているのだろうけど、こんな奴らに国を任せてなるものかと思わせる演出、ちと過剰か。
それはそうと、セリフの中に人名と肩書きがやたら出てきて、しかも普段見慣れない役職名や階級名が頻出するもんで字幕を追うのに四苦八苦する。政治ドラマにはよくあることだけど、え、誰?どっちが上?ってなる。ともあれサスペンスフルだしカメラもうまいし上々の一級品と言えよう。
関係ないけど、京都国際の甲子園優勝おめでとう!
悪こそが正義なのか
朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が暗殺されてからの政治的不安を抱えた韓国で起きた粛軍クーデターをフィクションを交えながらストーリーにしている。
18年間もの間続いた軍事的な独裁政権は終りを迎えたが、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官は新たな独裁者の座を狙うため、軍内部でハナ会という秘密組織に在籍する将校達を動かし、12月12日にクーデターが起きてしまう。
一方で、私利私欲が殆ど無いことでも知られていたために重職である首都警備司令官を任されることになったイ・テシンは部下の中にハナ会のメンバーがいる等不利な立場に置かれながらも軍人としての信念を貫き通した。
ソウルを守るためにハナ会に立ち向かうもハナ会の持つ力の大きさには敵わずイ・テシンは逮捕され軍事裁判にかけられてしまう。
結果、チョン・ドゥグァンが引き起こしたクーデターは成功するに至る。
映画では、チョン・ドゥグァンがクーデターに成功して喜びを示す一方で、チョン・ドゥグァンの暴走を止めようとしたイ・テシンがハナ会に捉えられるのだが、ハナ会の味方として動いた官房長官もだが人間ってこんな薄情な生き物なのかと思っちゃう。
胸糞悪いラスト 史実の凄さ。見る価値はあります。
今年観た作品の中で文句なしナンバーワン
力が正義
かなりの知識が求められるので注意。前後を扱ったVODをみてからのほうがよさそう。
今年300本目(合計1,392本目/今月(2024年8月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この「ソウルの春」はある程度「長い」出来事ですが、その中の「粛軍クーデター」に焦点が当てられています(他の部分は補足字幕で多少出る程度)。
実際に起きた事件であることは変わりはないものの、主要人物以外は全て架空名に変わっているため把握がしにくいので事前にかなりの知識を持っていないと詰まるのではないかな…といったところです。韓国現代史を象徴する一つの事件について、できる限りどちらかの主張のみを取り入れることなくできるだけ平等に描いたように思えた点は良かったところです。
なお他の方も触れられているように、「南山の部長たち」(この映画の前の出来事)、「タクシー運転手~」(この事件のあとにおきた光州事件を扱う)を見ておくとかなり有利ではないかなといったところです。どちらもVODではあったと思います。
法律系資格持ちなので、この(歴史用語としての)「ソウルの春」「粛軍クーデター」から何が起きたかについて軽く触れておこうと思います。
韓国では何度か軍事クーデタがありましたが、「ソウルの春」においては、「戦争をやめよう」という学生運動が盛んとなりました。日本でも学生運動はみられますが、韓国ではこの出来事に対して学生たちが結託して学生運動を起こしたのが最初と言われます。
また、同じように、こうした軍事クーデタの勃発と付随して起きる労働市場の混乱から生じた、日本でいう「労働デモ」(労働運動)もこのころからです。「内部戦争よりも安定した状態で働きたい」という趣旨でのデモですね。
また、このクーデタはその後光州事件につながりますが、光州事件は麗水・順天事件と同じく韓国軍が国民に手をかけた出来事であり、今でもその被害が伝えられているくらいです(済州4.3事件は、その当時に韓国はまだ成立していなかったので微妙。ただ、広い意味で韓国軍による事件であると説明されるのが普通)。こうした「軍による一般人への攻撃」がしばしば韓国史に見られ、それがまた現代韓国における地域差別をうむ目的となりました(麗水順天事件、光州事件は行ってしまえば「思想弾圧」の事件であったため)。
また、韓国はこのようにクーデタが何度も起きた歴史を持ち、その都度韓国憲法は何度か変わっています(ただしくは改正)。とはいえ、極端に変な改正がされたことはなく、日本は隣国でもあったため、日本の最高裁判例等も参考にしながら、日本では判例法理で認められるようになった「環境権」を明文化するなど憲法改正が(こうした事情により)多い韓国ではあることが特徴です。
採点に関しては特に気になる点までないのでフルスコアにしていますが、VODシステムである韓国近代史を扱う作品(南山の部長たち、タクシー運転手など)を見ているとかなり理解の差が出るので検討されることをお勧めします。
タイトルなし(ネタバレ)
「粛軍クーデター」または、「12・12軍事反乱」と言われる韓国の事件を、モチーフにした映画。
この事件を全く知らないので、韓国の歴史の一端を学べるかもしれないと思って、観てきた。
「ソウルの春」とは、パク・チョンヒ大統領暗殺に端を発し、国民の民主化ムードが隆盛した政治的過渡期を、チェコスロバキアの「プラハの春」になぞらえ呼称したもの。
この国民の民主化ムードを、木っ端微塵に打ち砕いたのが、チョン・ドゥグァン。
チョン・ドゥグァンのクーデターは、国民のことをこれっぽっちも考えていない、ただただ自分が次の独裁者になるための、欲望剥き出しの暴走だった。
やりかたが想像以上に、汚なかった。
クーデターを食い止める、首都警備司令官イ・テシンが次々に打つ手は、的確だった。
しかし、情報網を全て掌握する「ハナ会」に電話を盗聴されて、イ・テシンの指示は、筒抜けだった。
それでもイ・テシンは執念深く、他の手を打っていく。
イ・テシン側と、チョン・ドゥグァン側の一進一退の攻防は、終始緊張感があり、見ごたえがあった。
最後の最後まで、イ・テシンは死力を尽くしたが、9時間あまりで決着を見た。
陸軍内部の「ハナ会」の勢力が、思った以上に強大だった。
チョン・ドゥグァンは、憎ったらしいだけでなく、カリスマ性もあわせ持っていた。
イ・テシンの徹底抗戦にビビり、チョン・ドゥグァンに味方した事を後悔し始めた先輩達に、
「人間というものは、強いものに導かれたいと願っている!」
「失敗すれば反逆者だが、成功すれば革命だ!」
と言って、鼓舞した。
クーデターを起こすような奴は、肝っ玉が座っているな、と感心した。
黒澤明監督の名作、「悪い奴ほどよく眠る」を観た時の、後味の悪さを思い出した「ソウルの春」だった。
忠誠!(チュンソン!)
クーデター
語源はフランス語(coup d'État)
で一般的には暴力ないし武力による
政治的変革を意味する
国家の統治とはつまりは
国軍の統帥権(指令する権利)の掌握と
言え政権が軍部を掌握しなければ
ならないが発展途上国や情勢が悪化している
国家においてはしばしば政変は
クーデターによって起こることが多い
それほどに軍隊の実質的権力は強いのである
暴力装置という表現も間違いではない
今作はあくまで
フィクションと謡っているが
明らかに大韓民国の朴正煕暗殺後の
1979年10月から翌年8月にかけての
プラハの春になぞらえた「ソウルの春」
を題材にしその後発生した
12.12「粛軍クーデター」をモデルにし
その中心人物だった
全斗煥(チョン・ドゥファン)や盧泰愚(ノ・テウ)
クーデターに立ち向かった張泰玩(チャン・テワン)
らを一部名前を改変しているがほぼ展開は
史実通りの実録系作品
どうだったか
いや非常に面白かった
軍の存在や政治体制の成り立ちが
日本とは異なる部分は新鮮だったし
ディティールや緊迫感も素晴らしく
誰もが感情移入する側をぶった切って
終わるラストは唖然とさせられます
って史実なんですけども
韓国の歴史を
少し復習すると
1950年の朝鮮戦争後
南北を38度線で分断され
朝鮮戦争は終わらないまま
(ちなみに今でも終わっていません)
韓国は米国ら同盟国と軍備を整え
睨み合いが続けていましたが
国家としての機能が進まぬうち
軍の腐敗等が進んだことで
日本名「高木正雄」も持つ軍人
朴正煕が1961年に「5.16クーデター」
を起こして軍事政権を樹立
日本から「日韓基本条約」
として戦後補償と引き換えに
技術支援などを取り付け
(この条約は後に政治的に反故)
「漢江の奇跡」と言われるほどに
急速に発展した
しかし1979年その朴大統領が
KCIAの職員に暗殺され韓国全土に
戒厳令(軍部が三権を掌握すること)
が敷かれたがここに吹いた世界的な
民主化運動の風と共に再び
騒乱が起こったのである
暗殺事件の捜査の代表保安司令官
チョン・ドゥグァンは軍内部の
極秘派閥「ハナ会」に属し
5.16クーデターも関わった野心家
ハナ会は軍内部で勢力を拡大する
秘密組織でも陸軍師団を指揮する
ノ・テゴン将軍と共に重要な存在
政治側にも国防長官に賄賂をしていたり
工作を危惧し軍部と政治を切り離す
方針でいた陸軍参謀総長チョン・サンホは
軍の中でもハナ会に属さず堅物な
イ・テシンを首都警備司令官に打診し
ドゥグァンを左遷する方向で動きます
それを察知したドゥグァンは
チョン・サンホを暗殺事件の加担者
としてでっち上げると共に
陸軍司令部を乗っ取って政権を
奪取する一大クーデターを
1979年12月12日に実行するのである
簡単に説明すると
・大統領に参謀総長取調べの認可を得る
・陸軍司令部を占拠する
・ハナ会のネットワークを最高に駆使する
という算段である
最も大きいのは鎮圧に動く側の通信を
保安部あがりのクーデター側が
完全に盗聴しており行動を封じられて
しまったことにある
そして何より38度線に前方部隊を
集中しているのだからソウルは南側から
反乱を起こされると軍備が常に足りない
ただでさえ大統領暗殺という混乱状況
である
様相的にはクーデター側に有利な条件が
揃っているように見えて映画上の序盤では
なかなか大統領の許可取りがうまく
いかなかったりイ・テシンの機転で
阻止されたり非常警戒警報「珍島犬1」
が発令されたりといったヒロイックな
展開が進むので観ている側はテシンに
感情移入していくところがうまい
しかしテシンの努力も事態を理解していない
陸軍上層部に再三阻止され
ドゥグァンの土壇場からの工作によって
あれよあれよ形勢は逆転していき
テシンはソウルに迫撃砲を打ち込んででも
と最後の手段のように持っていくが
すんでのところで司令官を解任
クーデターが成功に終わってしまいます
これには観てる側は( ゚д゚)ですが
これ史実なんですよね
実録系映画って結末はわかっていても
そこまでにどうハラハラさせるかが
カギですからこれは見事でした
「藁にもすがる男達」でも
幸薄い役を演じたテシン役のチョン・ウソン
そして何より前髪を後退させてまで
ドゥグァンを演じきったファン・ジョンミン
(全斗煥の写真見ると再現度ヤバい)
よくできていました
韓国の政治の歴史も知れて良かった
おすすめで
無能な指導者は組織を破壊する元凶だ
全斗煥って,ほぼ名前だけしか知らなかったけど、 こんな始まりだった...
全斗煥って,ほぼ名前だけしか知らなかったけど、
こんな始まりだったんですね
光州事件の時の政府って、クーデターで生まれた政府だったんですね
朴槿恵が大統領になった時に紹介されていたお父さんって、
知日家ってくらいだったけど、独裁政権してた人なんですね
少ししかない私の韓国の知識が少しずつ繋がりました
それにしてもすっごい映画だった
韓国の現代史を学んだ気分
演出とはいえタバコ吸い過ぎ
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