「碁盤の目の様に変わっていく首都攻防戦」ソウルの春 まーるさんの映画レビュー(感想・評価)
碁盤の目の様に変わっていく首都攻防戦
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韓国軍事政権下で起きた大統領暗殺事件。
民主化の期待高まる中で起きた軍事クーデターを事実にフィクションを交えての映画化の超大作。
大統領暗殺事件の捜査本部長チョン・ドゥグァン(実際は全斗煥)少将はこれを機に軍の実権を握ることを画策。
それを察知した参謀総長は清廉な軍人のイ・テシン少将を首都防衛司令官に据えて対抗する。
1980年12月12日の9時間に渡るソウルでの攻防がめちゃスリリングに描かれる。進軍しては退却しまた進軍させられる第二空挺旅団。まさか北朝鮮国境を守る第九師団までソウルに進軍させるとは汚すぎるチョン・ドゥグァン(ファン・ジョンミンの怪演!)
でも負ければ反逆罪で処刑なのだから、仕掛けた以上はなんとしてでも勝とうとするよね。
イ・テシンがソウルを守る軍人としての本分を貫こうにも張り巡らされたハナ会の謀略、上の連中の日和見にどんどん追い込まれてくのが辛い。
(最後、ぶっ放してやれば勝ちだったのにね!ソウルを火の海にして)
ここから軍事独裁政権、光州事件と負の現代史が続いて中での悪の一歩だと思うと暗澹とした気持ちになるが、これが韓国でメガヒットというのはすごい話。
見逃すことは出来ないポリティカル軍事・サスペンス。
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