「韓国現代史」ソウルの春 イナヅマゴローさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国現代史
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韓国映画の底力。
またすごいものを見てしまった感があります。
個人的に韓国の歴史には疎いのですが、チョン・ドヴァン(かつてはチョン・ドファンと習った気がする)の名前とその立場は聞いたことがあるので、最終的な勝者が本当にこっちなの・・・?と言う意味でもハラハラしながら観ました。
他の登場人物は知らないし、軍の役職や階級などにも詳しくないため、細かいことまでは理解できていない気もします。登場人物がとにかく多い上に、顔も似ていたりして見分けがつかなかったりもします。それでも十分にこの重厚なクーデターの一部始終を味わえて、胸糞悪い気持ちも混ざった複雑な感情と共に映画館を出ました。クーデターものとしては日本では「日本の一番長い日」なども観ましたが、こういった題材をエンタテインメントにまで昇華する手腕は韓国が一枚上手だなあと言う印象です(上記作品の場合は日本の場合はエンタテインメントにしづらいと言うこともあるのかもしれませんが)。
観終わってチョン・ドヴァンについて調べると、光州事件なども関係しており、これまで観た「タクシー運転手」「1987、ある戦いの真実」など一連の民主化運動を題材にした映画の大元となる作品であることがわかり、大変勉強になった次第です。
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