劇場公開日 2024年8月23日

「ファン・ジョンミンの魅力がたっぷり味わえる」ソウルの春 矢吹 貴さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ファン・ジョンミンの魅力がたっぷり味わえる

2024年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

後に大統領となる全斗煥のクーデターを描いた作品であり、結末がわかっていてもハラハラドキドキしておもしろかったし、文民統制は重要だなぁと思った。

全斗煥を演じるファン・ジョンミンと対立する首都警備司令官役のチョン・ウソンの二人が「アシュラ」以来の共演と話題になった。アシュラは好きな作品だが、悪徳市長のファン・ジョンミンが強烈で、今作でもまくし立てる全斗煥役がすごい。

映画の冒頭には、朴正煕を暗殺した金規泙KCIA部長が拷問を受けるシーンもあり、「KCIA 南山の部長たち」のイ・ビョンホンが演じていたらなぁと思ったのだが、今作で描かれた軍部による光州虐殺が「タクシー運転手~約束は海を越えて~」で描かれ、その後の民主化運動は『1987、ある闘いの真実』と続くので、どれも見返したくなってしまう。

矢吹 貴