「緊張で汗を握る」ソウルの春 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張で汗を握る
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どのぐらいフィクションであるか分からないが、かなり緊迫し目が離せずずっと引き込まれる作品。
登場人物多く、テンポ早めにストーリーが進む中、飛び交う韓国名と顔も覚えられず、どのくらい理解できたのかも怪しい。とにかくストーリーを追うのに精一杯で、それでも首都警備司令官イ・テシンの最後が悔やまれる。
これを観るまで、その歴史を知らなかったので、最後までイ・テシンがチョン・ドゥグァン保安司令官を制すると思っていた。
チョン・ドゥグァン保安司令官率いる秘密組織「ハナ会」がそこらじゅうに紛れ込んでいる中、ソウルをチョン・ドゥグアンの手中に治めまいとイ・テシンは奮闘する。が、その作戦はその潜んでいるハナ会に阻害され、二転三転していきどんどん不利になり追い込まれてしまう。
それでも最後までソウルを守るべく立ち向かうイ・テシンが頼もしかったのに。
なぜ正義が勝たないのか。
どうして悪が蔓延ってしまうのか。
いつの世も、正直で実直な方が報われないのは如何なものか。
最後は何とも残念でいたたまれない、理不尽に思う作品だった。
でも、他の皆さんのレビューのように、数ある中でも勉強になった作品でもある。
ファン・ジョンミン扮するチョン・ドゥグアンが恐ろしかった。あんな奴に国を牛耳られるなんて地獄でしかない。
ファン・ジョンミンに見えないぐらいの役作りが天晴れだと思った。
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