「恐ろしい韓国。」ソウルの春 ミッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
恐ろしい韓国。
「ソウルの春」は全斗煥(映画の中では名前が少し違う)が大統領になるきっかけを描いた映画なのだが、彼の側にいる人物(実在の)たちが全員腰抜けなのがすごい。また映画とはいえ、その腰抜け描写が許されているのもすごい。2000年に韓国映画「ペパーミントキャンディ」を観て、韓国の光州事件と政府組織における拷問と腐敗を知った身としては、その後に観た映画達、「弁護人」「タクシー運転手」「光州5•18」で描写される全斗煥政権時代の酷さと「ラブストーリー」や「サニー」でふれられる民主化への希望がせつない。また、それら国の恥をさらすような映画制作を許す韓国映画界のパワーが恐ろしい。事件的には全斗煥が悪役に描かれた「KCIA南山の部長たち」を観てから、この「ソウルの春」を観る事をおすすめします。
コメントする