告白 コンフェッションのレビュー・感想・評価
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「#マンホール」みたい
少人数、閉鎖空間で進むので中島裕翔さん主演の「#マンホール」みたいだな…と。
最初は実際にあり得る話、ホラー映画よりホラーしてるな…人間の怨恨て怖い!と思って見てたけど、最後とっ散らかってます(笑)頭が追いつきません(笑)
さあ、1番狂ってるのは誰?
1番良かったのはエンディングのホルモンフューチャリング生田斗真!斗真さんの職権濫用な気がするけど…
スリルたっぷりの緊迫感は○、それ以外は、、、
山下監督には異色の一本
ジョンの「告白」か、実は後ろめたさを隠していた浅井の感情に火をつけてしまった格好になったようです。
そう考えると、ジョンが浅井に告白した、そのジョンの動機も、本作では問題になりそうです。
つまり、真にジョン悔悟・自責の念から出たものなのか。
それとも、実は浅井の心中を見透かして、浅井に揺さぶりをかけるためだったのか。
確かに、負傷したジョンには、まさに生命の危機が迫ってはいたようですけれども。
臨死の刹那の悔悟の念なのか。
それとも、自分に命脈のあるうちに、浅井の本心を聞き出したかったのか。
いやいや、ジョンの負傷自体が、本当に偶発的な事故だったのか。
浅井との間にこういうシチュエーションを作り出すための作為でなかったと、どうして断定できるか。
いやいや、負傷自体は偶発的な事故としても、それをいわば「もっけの幸い」「奇貨」として、ジョンは浅井に揺さぶりをかけたのではないのか。
そう考えると、携帯電話に関するジョンの「うそ」にも、また別な意味合いが出てきそうです。
(実際は持っているのに「持っていない」とから実際には使用可能なのに「電池が落ちてしまった」。この、ジョンの浅井に対するうそは、本作では軽視できない、浅井に揺さぶりをかけるというジョンの隠された意図が垣間見ることができ、本作では重要だと、評論子は思います)
そもそも、ジョンは瀕死か。
立って歩きながら、携帯電話で救助隊と「(負傷者は)一人だ」と話をしていたぞ。
しかも「(遭難者は私)一人だ」とも言わんげに。
まんず、そこいらへんが明らかにされないので、観ている方は、気をもみます(評論子だけか?)。
そして、風雪に閉ざされた山小屋という密室という「物理的な制約」と、救助隊の到着までの「時間的な制約」という、ある種の限定空間=密室の中で展開される愛憎劇ということで、観ているこちらもハラハラ・ドキドキの一本でした。
原作マンガでは、ジョンの役回りも日本人だったようですけれども。
しかし、韓国人留学生という設定て、感極まったときのジョンの発話が韓国語になるというのも、ずいぶんと場を盛り上げていたように思います。
そういう状況も、興奮して、ついつい地が出たものなのか。それとも、喚(わめ)き立てて、浅井にプレッシャーをかけるジョンの作戦なのか。
本作の山下敦弘が、本作のような人の深層心理を描くような作風の作品を発表するのは、やや近いといえば別作品『マイ・バックページ』ぐらいでしょうか。
同監督といえば別作品『一秒先の彼』や同『リアリズムの宿』など、同じく人の内面を描くにしても「ほっこり系」というか、「ほのぼの系」というのか、ある種の温かみや可笑しみが感じられるような作品群というイメージがあり、あまり本作のようなイメージはなかったのですけれども。
そういう意味では、山下敦弘監督の手になる作品としては異色の部類に属するものでも、一編の心理劇としても、なかなかの佳作だったと、評論子は思います。
1時間ちょいだから見れる
ホラねー、やっぱりホラーだったでしょ❗️
グロい…ん?
これでよかったの?作品として
間口が広い
冬山で友人と遭難してもうだめだと言う時に、過去の殺人を告白してしまったら意外と山小屋が見つかって二人とも生き延びてしまったというお話。
登場人物が実質2人、山小屋だけのワンシチュエーションとはいえ、無駄な語りを削ぎ落して74分でカッチリまとめて楽しませる手腕はお見事です。狭い山小屋なのに二階や物置のスペースを生かす展開も上手い。そして、登場しただけで「こいつ、何か内に秘めた物があるぞ」と感じさせるヤン・イクチュンのキャスティングも抜群。更に、予告編から予想された通りのお話と思わせて・・の展開も意外でした。
今年だけでも『カラオケ行こ』『水深ゼロメートルから』から本作へと次々と撮る山下敦弘監督の間口は広い! オファーが続くのも納得の一作でした。
ずるずるとひきずっているものは
2024年。山下敦弘監督。雪山で遭難した大学からの友人二人。足を怪我して助からないと思ったそのうちの一人が16年前の学生時代の殺人事件を告白する。ところが、近くに山小屋があるのを発見、二人は助かって救助を待つことに。殺人の告白の後で気まずい空気が流れるが、隠されていたことが徐々に明らかになっていって、、、という話。漫画が原作(らしい)。
告白が①罪悪感からの解放と②さらなる隠ぺい意識(+さらなる殺人)の両面を生み出すことがポイントになっており、壮大な夢オチ(良心の呵責から生まれる悪夢)を挟んで二人の男の間でそれが逆転する。つまり、心の奥底に隠してきたものが、まずは悪夢として、次に現実となって回帰する。
二人の男がずるずると引きずっている過去の殺人(その前提としての恋愛)の対象となった女性はどこまでも無垢で美しく描かれており、夢や想起のなかにしか出てこないからか一言も発しない。
狭い山小屋での疑心暗鬼や追いかけっこをそれなりに見せるには手腕が必要。片足の怪我、高山病、オノ(狂気といえばオノです)、などを総動員してうまく描いている。
恐怖の対象としての外国人(日本語が片言)とか、狂気がエスカレートして非人間的になるとか、ずいぶんベタな「他者恐怖」だなあと思っていたら、すべては夢で、自分の無意識に抑圧されてた、自分の過去の行動を原因とする良心の呵責が投影されていたんだなとわかる、わかるようには描かれているが、他者の描き方としてはやはりベタ。山下監督はベタな表象をわざと使うのだが。
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