ボーイズ・イン・ザ・ボート 若者たちが託した夢のレビュー・感想・評価
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スポーツ映画は、ベタなスポ根成り上がりモノが一番
事実に基づいたスポーツ映画。
普通、史実や事実の、忠実な再現を目指すと面白くなくなるもんだが、
このワシントン大学ボート部の話はほぼ事実で構成され、しかも劇的で奇跡的な史実だから、面白くしかならない。
しかも内容がトコトン、スポ根チックな話で、2軍の学生が1軍を押し退ける、
成り上がりストーリーなものだから、
私らの世代で言う所の、週刊少年マガジン「名門第三野球部」のパクリのような、スポ根成り上がりで、
漫画のようなストーリーだ。
昭和から平成初頭までの漫画で散々擦られてきた筋書き。
一定年齢以上の日本人が大好きなジャンルとも言える。
現在進行系で注目を集める大谷翔平の無双ストーリーも、
もとを辿れば「キャプテン翼」みたいなスーパーヒーローのストーリーで、
違うのはサッカーが野球になっただけの話だ。
そもそもスポーツ映画は画一的な展開になりやすく、自由度の高い映画との相性は、連続ドラマよりも本質的に悪い。
ベタじゃないと成立せず、ストーリーを変化球筋書きにすると、途端にB級映画っぽくなる。
なので、この作品はある段階から、数手先のあらすじが読めてしまう。
そういう意味では、先の読める面白味の無い物語だが、ベタなスポ根成功モノゆえに、面白い物語とも言える。
きっと、貧乏とかコンプレックスをバカにされながらも、
努力して、それから一難やってきて、友情に気づき、
最後は努力が実って成功するんだろうなあで、ほぼ間違いない。
そういうベタ展開を担保に、安心して感動し得る作品になる。
加えるなら、第二次世界大戦前の時代背景が、作品の展開をほぼ決定づけている。
米国経済は世界恐慌によりズタボロで右肩下がりだし、
ナチスドイツはベルリン五輪に向け、国威高揚の真っ只中で右肩上がり。
弱い立場にいる米国が、高みを目指すナチスドイツに、
金メダル独占中のボート競技で一矢報いる所が、約束事だし見どころでもある。
もう1つ加えるなら、ボート競技は、今も昔も米国上流階層のスポーツ。
映画「ソーシャル・ネットワーク」で、主人公のFacebook創設者ザッカーバーグは、大学カーストの下位、上位カーストの奴等はボート部の御曹司。
この作品も、2軍の貧乏学生が1軍のボンボンたちの集まりを負かす所が肝。
ボートは階層格差を表すには手っ取り早い設定アイテムなのだ。
先が読めないミステリー映画もいいが、先が読めるスポーツ映画もたまに観るなら悪くはない。
あと主人公の、はにかむ笑顔が素敵だ。中島歩にちょっと雰囲気が似てて、良い。
まさに青春時代!仕事も部活も勉強も頑張りたい時に背中を押してくれる映画!
カンヌ国際映画祭からの帰りに試聴した映画。
アメリカのワシントン大学のボート部が、ベルリン五輪に出場する実話をもとにした映画。
住む家もなく、車で寝泊まりしていている学生。学費も払えずバイト三昧。
体育会のボート部に入ることで免除されるということでボート部へ。
そんなハングリー精神に溢れた学生たちが、厳しい練習の末、最強と言われるまでに。
どんどんチームワークができて、一つのボートでゴールを目指す姿は感動でした。
また一方で、まだ成熟していない学生ならではの悩みも。
親御さんとの関係により、なぜボートを頑張るのかがわからなくなり、
コーチに刃向かったり自ら試合を放棄してしまうような姿も。
そういう葛藤自体も共感できて、涙なしには見れませんでした。
さらには社会からの風当たりも強く、本来はお金のある裕福な人たちが大会に出るところを貧乏大学だということで、あり得ないような条件を突きつけられる理不尽さも。
大学総出で、募金を募り、最後の最後に支援してくれる人がいたり、大事な彼女や親御さんが応援してくれたりで、誰一人として欠けても成功はなかったと言い切れるような状況にも感動でした。
これほど熱くなれる映画はなかなかない!
ぜひとも日本で公開していただきたい。みんなに見てほしいと思った映画だった。
若いっていいよねー
1936年オリンピックベルリン大会
ボートのエイトで、二軍チームが全米で優勝、オリンピックに出場することに。
1936年のベルリン大会はヒトラーが仕切った世紀の祭典、アメリカチームはヨーロッパの強豪と戦うが・・・。
監督はジョージ・クルーニー、スポ根は面白い。
繊細さと力強さを奏でた映画
スポーツ青春ストーリーの王道
寄せ集めの8人乗りボート選手がベルリンオリンピックに向け奮闘するストーリー。
その中で本当に色々な苦難が待ち受けます。
これが実話だったのか信じられないくらい凄いです。
試合のシーンは鳥肌ものです。
スポーツ好きなら観て欲しい一作。
意外な展開などもなく、これぞスポーツ青春映画という感じで物語が進んでいきますが、そのベタな感じも感動します。
しかし、洋画にありがちですが、恋愛要素はこの作品にいるのでしょうか?無理矢理入れ込んでないか?っと思ってしまいます。
その恋愛要素の時間を過酷な練習や仲間たちとの友情のシーンに当てて欲しかったです。
友情の部分が薄かったように思えます。
いつの間にか仲良し、って感じでした。
8人じゃない1つだった
ありがちな青春物といってはそれまでで、実際にあった話で結果が分かっているのでそこまでハラハラドキドキはしない。第二次世界大戦前のあのベルリンオリンピックを前にボートのエイトの種目でアメリカ代表として戦う青年達やそれを作り上げる人々。未経験の大学生を集め鍛え上げるとあれよあれよという間にアメリカ代表そして金メダルと小さい出来事はあるものの何とすごい。
以前、日本の企業スポーツとしてのボート競技に関わるドキュメントか何か見てコックスの人漕がないけど結構大変でーてやつで最後にそれも感じられジーンときた。うーんでも実際にあったこととはいえあまりにすんなり行き過ぎてしまうので話としては今ひとつかな?基本スポーツなので対決する相手はいるが悪人はいないヒトラーでさえも1観客の扱いとなる。もっと他チーム頑張れよーと。オールを持った後ろ姿はとても良い
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