劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」のレビュー・感想・評価
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純粋に楽しめました!
初日から観てきましたが映画としても良く映像と音の迫力は圧巻でした。
初回映画終了時には終わった満足感と何とも言えない感覚になり暫く夢心地と言いますか、ただぽかーんとしてましたね。
大体の話としては主人公であるウマ娘のジャングルポケットを中心に同世代の仲間、ライバル達とレースで競いながらも各々の苦悩や葛藤がありながらも成長し共に駆けていくスポ根要素強めの話です。
私はウマ娘のストーリー等は把握していた為世界観にのめり込む事が出来ましたが、そうで無い方には理解が追い付かず満足が得られないまま終わってしまうかもしれません。
しかし映像や演出、音響音楽は素晴らしいので知らなくてもそのクオリティを映画館で観ると圧倒される事間違い無しです。
アニメーションに関しては色んな有名なアニメ制作会社が合作しているのもあるせいか、所々に独特な作画が目立つ点があるので分かる方にはクスッと笑える要素もありますしウマ娘のゲームアプリを楽しんでいる人への細かい部分でのサプライズ要素も沢山含まれている為、一回では無く数回観に行っても違う観点での楽しみ方が味わえる映画にもなっていました。あとネット配信や2週間限定映画上映した作品でもあるウマ娘RTTTの作品にも繋がっているものがあるので視聴しているとより一層楽しめます。
ただ注意して頂きたい点としてはこの推しのウマ娘の姿を見たい為だけに観に行くという浅い気持ちで行くと裏切られた気持ちになる事も充分あります。
実際ジャングルポケットと言うウマ娘が中心になっているので他のウマ娘の活躍は多い者から僅かの者も居るのも事実であり映画の演出や尺の都合上仕方のない点でもあるので、その辺りは覚悟が必要です。
現に低評価レビューの大半がマンハッタンカフェを含めたウマ娘の活躍の少なさへの不満やそこから的外れである別作品を引き出しての批判で目立っており個人的に如何なものかと感じています。
確かにマンハッタンカフェやテイエムオペラオーの活躍に物足りなさはありましたが、それでもジャングルポケットの日本ダービー勝利の複雑な雄叫びやアグネスタキオンの狂気じみた姿を装いながらも限界の先へ走る姿、走りたい走れない気持ち。色々考えさせられる感慨深い作品だと私は思います。
楽しみ方は人それぞれですし感受性が豊かか否かでも評価が結構別れる作品でもある気もします。
個人としてはこの映画をきっかけにアニメや作品を全部観て欲しいとまでは言いませんがウマ娘の世界観の考察や楽しみ方を受け入れてくださる人が少しでも増えると嬉しいですね。
評価の総合としては内容としては良い具合に収まっていたし正直私としては星5ではありますが、ウマ娘を全く知らない人がある程度理解するまでこの映画を楽しめるのかと一部の偏った推しのウマ娘好きの人が満足出来るかどうかの懸念点を考慮しての星4にさせて頂きました。
ウマ娘が好きだったりスポ根アニメとかが好きな人には刺さりますし下手したら私みたいに何回映画館で観ても飽きないでしょう。
映画館じゃなくて良い
ちょっと変な作品
※競馬はあまりよく知りません
たしか序盤15分あたりで音楽のギター、ピアノがフェードして次のシーンに移る場面があったのですが、音楽の音量がすでにほぼ無音になっているところに明らかにギターをミュートしたな、あるいはピアノのペダルを離したなと分かる音響演出があり細かいなと驚きました。
あまりこういった(?)映画でこの種の込んだ演出をやると思っていませんでした。
その後も無音とほぼ無音の違いのような、微妙な空気感の変化を終始明らかに意図を持ってコントロールしていて、正直もっとアニメ的な、大ぶりな演出がメインだと思っていたので予想を裏切られました(後で気になって調べたところ音響の方も当作をエクスペリメンタルな仕事だった、と言っており納得しました)。
大枠の妙な設定からくる外連味とその辺りのディテールのかみ合わせがうまく消化出来る人もいれば合わないという人も当然いるだろうなという感じです。
挑戦的な作品だというのは間違いないと思います。
王道ストーリーものと言われていますが、作りはキャラクターものらしくない攻めた作りでした。明らかに敢えてキャラクターに焦点を当てすぎないよう注意しているように思います。かといって空気感とかストーリーがメインという感じでもなく、つまるところ、何より「走る」ことに何かしらの比喩を乗せて全力で描いている作品でした。
正直なところどう言語化していいのかよく分からない妙な映画ですが、だからこそまさに映画的な作品だと言えるように思います。
映画のような大きな表現物は大概どこかしらプロダクト感というか仕事感が出てくるのがいつも嫌なのですが、この作品は制作陣の前のめりなくらいの全力を感じられて非常に気分が良かったです。
最後のライブシーンは正直良く分かりませんでしたがその辺りはご愛敬ということで。
ありがとうございました。
「ウマ娘とは?」と考えずに見れる作品
まず前提としてウマ娘プリティーダービーのアプリゲームをプレイしているトレーナー(プレイヤーの総称)ですが、「ウマ娘という作品を知らずとも見て欲しい!」という想いを伝えさせてください。
ウマ娘とは、ざっくり説明すると史実で活躍した競走馬を擬人化させて、ゲームでは育成し、実在する競馬レース(と同等と想定されるレース)に出走して勝利を目指していく作品です。
ただこの説明だとピンと来ない方もいると思いますし、知らない作品はハードルが高くて見ないという方もいると思います。
他の作品を上げてしまって恐縮ですが、バスケを知らずに大ヒットを遂げた「THE FIRST SLAM DUNK」を楽しめた方であれば、本作は十分楽しめると思います!
(他に良い例あればコメントで教えてください!)
ただこれだけは覚えておいてください、ウマ娘の世界でのレースは賭け要素はなく、観客側は応援が全てです。なのでその応援にお返しをするためにレースが終わるとライブ公演をするという文化があります。(ざっくり)
スポ根としてとても良い作品になっていて、且つ映像美や演出の凄さはもちろん、アニメーション作品としての迫力もすごくキャラクターの描写は特に表現の細さに目を引くものがあります。
多くの人に見てもらいたい一心で本編のネタバレしない程度に綴りましたが、文章書きなれていない人間なので拙い部分ありましてもお許しください。
最高の作品をありがとう!また見に行きます💪
丁寧なアニメーション映画。今後にも期待したい
ちょっといい加減な低評価レビューによって理不尽に評価を落とされるのが我慢ならないので書かせていただく。
この映画は非常に丁寧に作られたアニメーション映画だ。粗が無い訳ではない、キャラクターを持て余したり、終盤の唐突なライブは理解し辛かったり、それらは分かる。だが決して雑に作られたものではない、それは映像を見れば分かるはずだ。
作画が終始綺麗で、キャラクターの演技にも妥協が無いのは勿論、画面作りまでとても丁寧なのだ。例えば最初の弥生賞にしたって、ポッケがスタンドに入るシーン。坂道の上から固定カメラにするだけでもいいものを、わざわざカメラをぐるぐる回し、かつポッケと同じ目線で描くことで、フジキセキとすれ違う瞬間の感動を見ている側とシンクロさせやすくしている。
また最初のホープフルステークス、シマが手を振り応援しているシーン。シマが画面右側にいる→俯瞰視点で画面右側を走るポッケ達→ぐいーんとカーブ、ズームしながらポッケに寄るカメラ。視線誘導がしっかりしている為、余計に視線を動かさずに疲れないまま、ダイナミックなカメラワークを楽しむことが出来る。
このような作りが、細かいところまで終始行き届いているのである。特に映画の大画面ではこのような気配りがとても大事、ある意味、基本テクニックではあるが、これが抜けてるものだって多々ある。『映画を作ったことが無さそう』?ちゃんと映画を観てから言ってくれよ。
もちろん作りが丁寧なら何でもいいって訳じゃない。しかし随所に見られる気配り、挑戦的な演出、何よりアニメーション、絵で魅せようとする意欲。これらを差し置いて『駄作』扱いはあまりにも理不尽だ。個人の感想なら構わないが、批評家を気取るなら、まずはこう言った技法も学んでからにしてくれ。これだってほんの一部に過ぎないんだ。一般人には伝わらないものだとしても、君は批評家として批評したいんだろう?
感情が表立ってしまったが、何よりこの作品が何らかの悪意によって蹴落とされるのは我慢ならなかった。何故、熱意を持って制作されたものが無下に扱われなければいけないのか。
私はこの作品が決して完璧ではなくとも、この時代にここまで意欲を持って、妥協せずに作ったスタッフ達に敬意を表したい。今後も同じような作品を是非見たい。そう言った期待も込めて星5とさせていただく。
ウマ娘トレーナーもそうでないスポーツエンタメ好きにもぜひ!
まったりとウマ娘をプレイしている1プレーヤー(トレーナー)、競馬はウマ娘から勉強中という立場からのあくまで個人的な感想です。
・主観
・とても面白かったです! 鑑賞後にウマ娘プレーヤーとして以上にアスリート(馬場馬術)の端くれとして心を動かされました。
そしてウマ娘のプレーヤーであったがゆえによりこの作品を楽しめてよかったという満足感も最高でした
特典ももちろんですが映画単体としてももう何回かは観にいきます
・シナリオ
・主人公にフォーカスし、敢えて中途半端な掘り下げをしなさすぎず描いた選択はウマ娘を未プレイの方にもアスリートとしての主人公を描いたスポーツ作品として
情報過多になり過ぎずよかったと感じます。
掘り下げをし続けていたらむしろ未プレイの方は尺に耐えられなくなるでしょうしプレイヤーの方は退屈になり、作品としてもターゲット層としてもブレてしまいます
・一方でウマ娘プレーヤーならよりクスッとできるサービス要素や解像度が上がるシーンもそれなりにあり、ここはプレーヤーに許されたの特権かなと
ただしこれは本作に限らず歴史に詳しい方が歴史モノを、原作小説がある作品の映画化を既読組がより楽しめるのと同じレベルですのでご安心して作品単体としてみて頂けると個人的には感じました
その他の点
・音質はこれから複数劇場を回りますがちょっと厚みが欲しかったです。聞こえやすさ重視にしたのでしょうが映像に対し効果音やワイガヤの中低域が
迫力不足でもったいなかった印象。TV作品とあまり音作りが変わっていないのが少し残念。
・演出
作画、特に背景の描きこみへの限界と言う点もあり、それが演出の効果を狭めている感じはありますが上手く取捨選択してまとめていると思います
もう少し奥行きをうまく使った構成に挑戦してもいいかもです。
終盤はもう少しシリアス強めでもよかったかなと思いつつ「当事者ではない中立なキャラはそんなものだよね」と言う温度感が上手くでておりそこは好みが分かれるかもしれません。
・演技
各キャラの声優さんは好みが分かれるので言及は控えます。
山本昌さんが過去作からどんどん上手くなっていてこれからも期待です。
声優さんを起用しないと自然とも取れますがぼそぼそ感が出てしまい没入感が薄れるケースがありますが、
同氏はその中庸と言うところまでになってきており自然に楽しめました。これからも楽しみです。
・ウマ娘、競馬を知らなくても楽しめるか?
短い尺の中で世界観、ウマ娘とは? と言う説明も含め説明臭い表現を最低限に抑えつつ上手く表現していると思います
そもそもプレーヤーもウマ娘とは? については劇中冒頭の情報…ないしそれ以下くらいしか情報がない中でゲームに放り込まれています
ファンタジー映画ですからその割り切りや良しと自分は感じました
そして一から十まで説明して!と言うターゲットよりエンタメとして構成し、興味を持ってプレイしてみようかな? と言う層にフォーカスするのは戦略としては正しいと感じます
・競馬に関してですが、逆にレース結果などがわからない分楽しめる羨ましさの方があるかなと
以上を踏まえるとむしろ一番楽しめるのは競馬の知識なしから映画観劇→ウマ娘でマンハッタンカフェ、アグネスタキオンシナリオをプレイと言うのが一番楽しめるかもしれません
・今後への期待
他作品の話をするのは筋違いかもしれませんが第三期での様々なリリースされてくる馬たちにフォーカスし、史実を意識しすぎた結果、話が散漫になりドラマ性が薄れ、かつゲームの
宣伝要素として唐突に見せ場のシーンで未登場のウマ娘の名前を出して来たり、
短編(Road to the top)でシリアスなシーンを表現しようと表情を移さなかった結果胸部が
映り続け話が頭に入ってこないなどの点は上手く経験値から改善されていると思います。
最後に
・ポップコーンとラバーコースターセットの売り切れが早すぎるのが最大の欠点かと
事前チェックが甘かったと言えばそれまでなのですが再販をぜひ希望します!(切望)
とりあえずフジキセキの勝負服タペストリーとバインダーを買いました。
フェイスタオルも飾るのには良さそうなのでやっぱり次回観劇時に買いに行こうかなと。
最高のスポ根映画
すごくすごいよかった!!
とは書いたものの初見で見るのと知っててみるのとでまた見方や感じ方は変わると思います
特に知っている人だとオペラオーやカフェの扱いに関しての文句が出たり、プリズム結局なんなの?とか説明不足…というより説明はしてるんですがそこに対して映像からしっかり読み取る力が必要だと思います(この辺りは後述の理由で複数回見るのがオススメです)
ただし結構ウマ娘初見の人でも評価は高いので良ければ一度見てみてほしいと思っています(美少女ものを見るつもりだと結構スポ根なので若干人を選ぶかもしれないです)
プリズムに関しては走るという想いのメタファーのようなものだと思われます
オペラオーやマンハッタンカフェは軸を考えるとどうしてもオミットせざるを得なかったと思われます
特に前者のオペラオーはあの間に負けてますがその上で最強なんです!ってやるのも時間がかかりますし、カフェに関してもジャングルポケット軸としては菊花賞がカット気味だったのもブレない為かとは思います(それはそれとしてどっちのレースもしっかり見たいのは事実です)
そういう点では特にオペラオー周りは初見への配慮のようなものもあると思っています
そして物語としてはダービーで終わりか!?と思わせるような構成をしつつ、実はそこすらも通過点で伏線でありそこから先に進むにつれて回収されていくという仕掛け、雄たけびも史実要素のミスリード、フジキセキやアグネスタキオンのウマ娘ならではのifの話、そしてレース作画やBGMと本当に加点方式だと150点の映画だと思います
また序盤にコミカルな作劇がありましたが、ポッケがうにょうにょする辺りは結構賛否両論ある演出のようで、個人的にはかなり面白かったのですが…
また音楽も非常に良いです!弥生賞のBGMのようにしっかりかかるのももちろんですが、ゲートが開く前後は静寂だったり、皐月賞の警告音のようなSEやBGMは聞きごたえがあります
BGM…というか背景の音楽にもしっかり気を使っているようにみえます
総評として泣けるというよりはスッキリする話だと思っています
また、映像から読み取らないといけない都合上、一回見るだけだと意図が分かりにくいところもあるのでいろんな人と語り合って「ここはこういう意図じゃないかああいう意図じゃないか」と語り合ってから2回目を見ると更に楽しめると思います。
ここがこういうつながりがあるんだ!こういう意味なんだ!と見れるので2回目3回目が更に面白い作品だと思います!なので1回だけだとその辺りが難しくて評価は落ちるのかなと思っています
今後4DXもやるとこのことなのでそちらもすごくすごい楽しみです!
最強とは?
疾走感が凄い傑作!
ウマ娘は名前は聞いた事はありましたが、アニメもゲームも知らない初見です。
映画評論家の方々が絶賛されていたので、気になって観に行きました。
まず、作画が凄い。近年稀に見るレベルでの作画で、相当拘って描かれています。
観るまではもっと萌えな可愛い作品だと思っていましたが、全く違いました。
少女達の熱い熱いスポ根ストーリーです。
レース描写は疾走感が凄く、レース場に立っている気分になるほど。
他のアニメ作品には無い、ウマ娘特有の「レース」は非常に良く表現されており、痛快でした!
アニメは沢山のジャンルがありますが、一つのジャンルとして最高峰の作品。
見て損はありません、むしろアニメ映画好きなら観ておくべき作品です。
ウマ娘侮っていたなあ...これは流行るわ。
賛否様々意見がありますが、観たほうが良いと勧めます。
馬券仲間に観に行く事を誘われ、前作?のYouTubeのナリタトップロードを観てからこの映画を見ました。
TVアニメは見てませんしゲームもやってません。
視聴した結果ですが、分かりやすく言うと感動のヤンキースポ根アニメでした。
レースの迫力は素晴らしく、キャラの掘り下げは考えさせられ、有意義に視聴することができました。
惜しいのは少し駆け足気味なのかなと感じました。前編を日本ダービーまでにして、後編で不調期からJCまでの2部構成にしたほうがもっとキャラの魅力を伝える事が出来たのでは?と感じました。
手法として、シーン構成や映像を見せるだけで様々な説明を省略する部分や、出てくる色々な小物(サンキャッチャー以外)でキャラの心情を説明するなど、演出はテンポ良かったです。
まぁ、キャラ説明となるとフジキセキで1時間オペラオーなんか2時間は最低でも必要ですし、短い映画の枠で多少端折ってしまうのは仕方ないことだと思います。
視聴後、ゲームも勧められたのですが、なんか課金が凄いと聞いているので宝塚の結果次第でダウンロードするかどうか決めます。
好きなものは好きと言っていい
低評価の理由が自分の好きなキャラが活躍していない、元ウマ娘アプリ民で重課金圧により反転アンチに回った、3期が酷い、ブルアカ民だからサイゲが嫌い、だとするならそれは見当違いも甚だしい。
私はカヤが好きなブルアカ民だし、3期はネット競馬かウィキペディアの表層だけなぞって物語としての体を成してないじゃんとか、アプリはお前オルフェのキャラクリ変えるんかい、それで阪神大賞典どうする気なんだよとか中立の立場にある。
それはそれとしてそれが理由でこの映画を批判しているのであればそれはあなた自身の読解力の欠如であり、あなたがオタクの悪いところ、斜に構えるというクソみたいなネット民の性質を継承しているとしか思えない。いい加減周りの評価が良いからいい、周りの評判が悪いから悪いという評価方法はやめろ。言ってやるがアニメも1期は良かったと思うが2期もあれ史実のトウカイテイオーが良いだけでアニメとしては良くなかっただろ(個人の感想です)
話を本筋に戻したい。これはジャングルポケットの物語であって、あの01年世代の話ではない。もし世代の話だとすればタキオン→ジャングルポケット→マンハッタンカフェで継承する話になるだろう。あの世代の代表は意見が分かれるが重賞の勝利数などからしてマンハッタンカフェに軍配が上がるだろうから。最後の有馬で覇王に引導を渡す、それで完結だ。
だがそれはそれである。繰り返すがこれはジャングルポケットの物語である。たしかにマンハッタンカフェの話が薄かったのはわかるが仕方がないとしか言いようがない。小倉唯は好きだがそれとこれとは話は違うのである。
また結構この映画は難しかった、それは思う。とはいえそれは情景描写、本来の意味での伏線と回収という映画を楽しむにはある程度鑑賞する側にも教養が必要であるという程度である。上から目線で啓蒙する映画には辟易とするが別にこの映画がそうだとは思えない。すべてをセリフにして説明する今のアニメ美少女動物園しか理解できないのであればそれは見る側が悪い。(露悪的に書いている。不快に思われたのであれば申し訳ない)
この映画は尺不足だと言われることもあるが、逆に言えばこの映画は全てにこだわりがあって作られているように思えた。光の描写による、心理描写の模写、サンキャッチャーを適宜出すことによる心理描写の具現と変化のわかりやすさ、フジキセキ、タキオンと描写をリフレインすることでこれが変えられない運命であること、しかしそれは走りたいというウマ娘の衝動を抑えきれるものではないということ、だからこそジャパンカップで運命を打ち砕こうとするカタルシスが生じるのではないだろうか。
それら全てが合わさって物語を補完している。
いいところは既に誰かが語っている。私は反証に留める。
初夏に見るアニメ、夏を感じさせる非常に良いアニメ映画だった。本当に良かった。
絶対劇場で見た方がいい傑作
これまで漫画やアニメ等でも展開していたアプリゲーム作品であるウマ娘プリティダービーが、初めて映画作品として世に出した本作
出来栄えとしてはアニメ映画として十二分に出来の良い傑作でした。
※以下内容紹介(少しネタバレあり)
主人公のジャングルポケットというウマ娘(モデルは2001年に活躍した競走馬ジャングルポケット号、以後ウマ娘にはモデルの競走馬がいる)が競走場で出会ったウマ娘フジキセキの走りに魅了され、ウマ娘を育成する「トレセン学園」に入学し最強のウマ娘を目指す。
その中で出会う同期の仲間たち(ダンツフレームやマンハッタンカフェ)、ジャングルポケットを上回る速さで幾度となく彼女を打ち負かすライバルのアグネスタキオンとの出会いや勝負の中で、壁にぶつかり悩んだりしながらも、周囲の励ましや自分自身の努力で克服して行き、最強のウマ娘の座をかけて当時最強だった「世紀末覇王」テイエムオペラオーに挑む
...という、ストーリーとしては王道的なスポ根ものの内容となっていて、ウマ娘を知らない、ゲームも何もしたことがない人でも物語内で「ウマ娘とはどんな存在なのか?」とかちゃんと説明しているので、ウマ娘初見の方でも楽しめるようになっています
元々ウマ娘はテレビアニメやYouTubeで何作か出ていますが、今作はテレビシリーズではなくYouTubeで無料配信されている
「ウマ娘プリティダービーRoad to the Top」全4話
(以下rtttと略)
の続編となっていて、映画でも出てきたナリタトップロードや前述したテイエムオペラオー達が中心となって話が進んでいく作品です
こちらは無料で配信されてるので、映画を見る前でも見た後でも、未見であるのなら是非ご覧になってください。
映画が更に面白くなります
新時代の扉は予備知識がない方でも楽しめる王道スポ根アニメとしてできていると思います。
そういうのが好きな方は是非見ることをオススメします
ハマる人が多いのもわかる面白さ
ゲームもやったことないし、アニメも観たことなかったし、そもそも競馬についての知識もほぼない。でも、この映画観ようと思ったのは友人が面白いと勧めたから。競馬のこと知らなくても、スポーツマンガ好きなお前なら楽しめると言われたから。
実際の競走馬の名前を使ったキャラクターを使って、実際のレースの結果を踏襲すると聞いていたが、そもそも知らないから自分にはあまり関係ない。キャラクターの名前は聞いたことがあるという程度。でも、あまり関係なかった。圧倒的な力を持つライバル、諦めない心、ともに走る仲間、周りで支える人たち…、どれもが熱く、立派なスポ根だ。そういう意味で友人の言った通り私好みの映画だった。
でも、レースの描写が意外とあっさりめだったり、あの世界観にすぐさま放り込まれる戸惑いとかもあって、感動は薄めだったかも。推しのキャラを見つけて楽しむ人が多いのも納得だ。実際の競走馬は足を怪我すると命を落とすことになるが、本作では復活を遂げるというファンタジー要素が入っているのも競馬ファンだったらたまらない気がする。ゲームに手を出す気にはなれないが、アニメは観てみたいと思える内容だった。
ウマ娘ファンならもちろん、軽く知ってる程度でもアニメ好きなら見る価値アリ
ネタバレなしです。
全体的に良くも悪くもハイカロリーです。
もし、前日譚にあたる『ROAD TO THE TOP』を視聴済みならば、同じ系譜と言えばそれで十分伝わるかと思います。だれることが無い半面、やや駆け足で物語の進行速度が速く説明は少なめなため、本作でウマ娘に初めて触れる人は公式サイト等を事前に参照しておいた方がいいかも。
心理描写はセリフより暗喩や演出に重心を置いていて「説明しなくても、映像から心の内や象徴を読み取ってねと」言っている感じがあります。上記の『RTTT』よりもこの傾向は強め。意味があるんだろうけど上手く飲み込めない点があったのは事実。(※個人的事情で私の鑑賞スキルが低下している点は付け加えておく)
レースシーンの映像・演技はクオリティも迫力たっぷりで、ああいうケレンミあるアニメ演出が好きな人にはたまらないことでしょう。予備知識なんていらない、スポコンを映像の力で押し通すまさにハイカロリー。
ファン向けにそこかしこに小ネタをねじ込んでいるので拾うのが大変です。この辺りも良くも悪くもハイカロリーな印象を強めています。リピート向けという事なんでしょうか。
色々書きましたが、熱く迫力あるレースは「自分もちょっと走りたくなる」そんな作品です。
6/28追記
たまたま時間が出来たので2回目を見に行きました。解釈や理解の準備が出来るので2回目の方が落ち着いて見られました。基本的な感想は上と変わりません。ハイカロリーゆえにリピートに耐え得るポテンシャルはあると思います。
案外、動画配信サービスや同時視聴などで他の人のコメントやツッコミと同時に見た方が親和性が高いようにも思われますね(ニコ動の弾幕とか)。以上蛇足でした。
映像凄いけど唐突なライブシーンで興ざめ
レースシーンの連続ですが、そのつど飽きさせない演出、
音の使い方などいちいち素晴らしく、
お金を払って見る価値はあります。
・・・ただ、それ以外の全てがイマイチという作品でした。
シナリオ面はダービーでピークを迎え、その後はダイジェストで流すため
序盤から出ているマンハッタンカフェの扱いがかなり雑に。
後半は主人公ポッケの「自分との戦い」みたいになっていて、
ラスボスであるテイエムオペラオーもポッケにとっては割とどうでもいい奴であり、
「自分に勝ったので勝ち」という展開。
相手がオペラオーである必然性があまりなかったし、
史実のオペラオーを知っていたらありえない、あの軽いナルシストキャラも相まって、
ラスボスとして魅力に欠けた感は否めません。
また、そういったキャラ、シナリオ面以上に不満に思えたのがラストのライブシーンです。
よく言われる「ライブシーンがレースと比べてしょぼい」のが理由ではありません。
最後あのキャラが戻ってきて、皆でレースしようぜ!という流れはベタですが、
かなり良展開だと思いました。
・・・が、それを台無しにする唐突なライブシーン。
「いやおまえは走りたくて戻ってきたんやろ」と心の中でツッコミ不可避の展開で、
これまでの流れをぶった切ってしまう唐突さのせいで感動がかなり薄れてしまった。
皆でレースしながらエンドロールに入るような自然な終わり方ならもっと余韻があったのに・・・。
良展開を唐突なライブで自ら腐らせたと言わざるを得ません。
私はアプリやTVアニメも知っているため、ウマ娘という作品にウイニングライブが付き物であることは重々承知しております。
ただ、その上でこの作品のラストには必要無かった、展開として不自然だと声を大にして言いたい。
一般受けを意識して萌え要素を排除するという思い切った采配をするなら、
ライブこそ無くしてしまっても良かったのではないでしょうか?
クオリティは高いがキャラ格差を受け入れられるかどうか
前半(日本ダービーまで)はとても良かった。
導入も展開も素晴らしかった。
個人的にはダービーのポイントが高い。
・トレーナーとフジキセキから想いを託される
・レース演出はダンツフレームとの競り合いに迫力があり興奮できる
これだけでも長々と語り合えると思う。
※ ここからネガティブな意見が長くなります
後半部分が個人的に受け入れられなかった。
アグネスタキオンが出しゃばりすぎというか、ジャングルポケットがアグネスタキオンに囚われすぎてる。
最強を目指したい自分と絶対に追いつけないと思ってしまった自分との葛藤はよく描かれていたと思う。
ただ、そこに注力しすぎた感がある。
後半はジャングルポケット、アグネスタキオン、フジキセキで物語が進んでいき、ほかのウマ娘の出番は無いと言っていい。
中でもマンハッタンカフェの扱いが酷すぎる。
菊花賞のカットは受け入れられなかった。
ジャングルポケットが主人公だから仕方ないという意見もあるが自分はそうは思わない。
公式サイトのキャラクター紹介ページを見てもメインはジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームだと分かる。
主題歌もこの4人で歌っている。
にも関わらずマンハッタンカフェだけレースの見せ場がないのである。
ジャングルポケットは出走していないが、有馬記念でテイエムオペラオーvsマンハッタンカフェをやるのかと思いきやそれもなかった。
本当にマンハッタンカフェを登場させた意味が無いのである。
(他キャラとの絡みも少ないし1人だけ浮いている)
声優さんが人気だからただの客寄せなのか?
マンハッタンカフェを物語に絡ませないならダービーまでで良かったと思う。
登場させたからには菊花賞は描くべきだった。
(身体が弱い描写もしていて、秋から本格的に始動するとセリフとしてもあったのに)
菊花賞でアグネスタキオンとマンハッタンカフェとお友達(ジャングルポケットには見えないけど)が重なり、更に精神的に追い詰められる
⬇
トレーナー、フジキセキとのやりとり
⬇
JC前のフジキセキとの並走
とかでも良かったのかなと。
※ネガティブな長文失礼しました
全体的には丁寧な作りで、ジャングルポケットだけに視点を当てるのであれば満点をあげてもいいと思う。
ただ個人的に公式サイトやPVから受けたイメージとかけ離れていたという印象。
前半星5、後半星1で最終的な評価は星3とする。
演出が神
演出がいいってこういうことなんだろなーと
レース見てるだけなのに泣いた
感情の表現すごすぎ
画で語るの本当に好き
寝不足でいったから中盤以降何回が寝落ちしたけど
万全な状態でいったらもっと評価高かったかも
中盤までのレースがすごかった
後半は退屈だから寝たのか単に体調のせいかわからない
ロードオブザトップロードの方が毎回盛り上がりあって
最後まで感動したから
それと比較して星4
でもウマ娘知らない人でも楽しめるクオリティだと思う
今後もこのシリーズで映画あったら見にいく
オペラオーまじかっこよすぎ
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