劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」のレビュー・感想・評価
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酷評を書くと約束したな。あれは嘘だ。
ウマ娘や競馬はよくわからないけど他の映画の予告でこの映画の事を知り、気になったので観てみた感想。
TVのCMだったりでのイメージはオ◯パイ大きい女の子がキャッキャウフフってかけっこするものだと思っていたけど映画始まって5分くらい経ったところで何だこれ、、思ってたのと違う、、カッコいいじゃん!ってなって今までのイメージが一蹴された。
よくわかってない分、陸上競技のアスリートの人の話しか、と自分の中で脳内変換したら感情移入しやすくなり、そうだよな〜やるからには高いとこ目指したいよな〜頑張れ!と観る前には出てこないと思っていた応援したい気持ちが表れたので不思議だった、そうなる展開の組み立て方が上手い。
何とかキセキって人が自分が成しえることが出来なかった事を託し、その託されたことに応えようとする主人公の胸熱展開にグッときたわ。
走ってる最中のカメラワークや演出が自分好みでジェットコースターに乗ってる時のような次はどんなん来るんだ?うおおおっ!?ってなったり走ってる人視点の時にヤバすぎ速っ!ってドキドキしながら観れた。
音も凄かった!地面蹴る音や歓声とか、いや何だこれすげぇって度肝抜かれた。
あと、自分は細かいこと考えて観ないので楽しめたけど、細かいこと気にする人には関係性や説明不足でストレスになりそうな作品ではあるかな。
作品知ってるのが前提で知らない人は予習してから観て、って意図を若干感じた。
旅館?で寝る前の時に誰かのセリフの後に周りの人が笑ってて、ん?何か笑えた?とか、どこがどの競馬場でどんなレースがあるのかわかんね。と知らないが故に損した気分になってしまっていたので、ネタバレなり解説を見てからもう一度観てみようと思う。
観てから思ったけど、全然知らない人は事前にある程度知ってから観た方が楽しめるかもしれない、ホント何も知らずに観たら悪い評価しか出来ないだろうから。
ファンだからこその虚しさ
映画のレビューをするのは初めてです。
ウマ娘には月に数万、コンスタントに課金しています。
3期は評判が恐ろしく観れていませんが、1期からRTTTまで視聴済み。
史実も好きでこの世代の映画化をとても楽しみにしていました。
まず、回想と場面転換が多すぎる。
あっちに行ったりこっちに行ったりするから、物語を観ている気分になれません。
とにかく詰め込んでるなという印象。
一人一人のキャラの掘り下げが浅い。
誰にも感情移入ができません。
とにかく中途半端だし、フォーカスが下手すぎる。
どう考えてもカフェの菊花賞もっと描写あっても良かっただろ…。
夏合宿省いても良かった。そんなことしてるならもっと別のところを掘り下げてくれ。
終わらせ方もなに、あそこでライブ入れるならあの4人で走らせてくれよ。
作画はいいんですよ。
まぁ、正直あんなに気合い入れた作画のレースを何回も見せられると、エフェクト入れすぎだろ、白飛びしすぎだろとは思いますけど、かっこよかったですよ。
だからこそストーリーとの乖離がすごい。
中身のない神作画のレースダイジェストを見せられた感じ?
残るものが何も無さすぎてショックでした。
あんなに楽しみにしていたのに。
ウマ娘、もっとできるよ。
もっと面白いよ。
お願いだから初見さんはテレビシリーズみて(3期は除いて)
劇場版観るくらいなら2期を見て欲しい。
ちゃんと学園要素もあるし丁寧だしスポコンだし。胸熱、泣けるし。
なんかもう、同行者が今後ウマ娘に触れることは無いんだろうなっていう虚しさよ。
共に見に行った人が面白いね、ゲーム触れようかな?アニメシリーズ観ようかな?となれる映画を観せてほしかった。
少なくともウマ娘って学園ものなんだ!?ってびっくりされるようなことあかんかったんよ。
全体的に初見には説明不足。史実知ってて原作プレイしてても、尺があるのはわかるけど詰め込みすぎて何が描きたいかわからないよーってなる。
ジャンポケとタキオンの関係性で泣けないの終わってるでしょ。
あとこれは個人的な感想なのですが、ジャンポケの演技に違和感がある。
棒読みに近く感じてしまう。
雄叫びだけじゃなくて、どちらかと言うと通常の会話の発音が聞きにくい。
主人公だから他のメンツとの演技差が悪い意味で目立ってしまった。
声優さんには頑張って欲しい。
あと、テイエムオペラオー推しの方にはおすすめ出来ない。
予告で出演シーンの殆どが出尽くしています。
主要人物っぽく見えるけど全く出演シーンはありません。
強さの掘り下げも特になく、彼女のどこが最強なのかという描写がほぼないので最強が伝わりにくいです。
初見の方や史実に興味無い方には、最強の癖にポッケにすぐ負けてしまうという印象しか残らないのではと思います。
(案の定、同行者はオペラオーの印象が皆無でした)
オペラオー単独の予告編が出たので出番があることを期待しましたが、これならフジキセキの予告編を出した方が良かったんじゃない?と思います。
フジキセキの方が出番が100倍多い準主役のような立ち位置なので、なぜオペラオーの活躍を期待させるような予告編を出したのか謎でしかありません。
RTTTの続きで2000年の覇王無双観れると期待して行くとがっかりすること間違いなしなのでお気をつけて。
最後に、色んなキャラを見せたいのは分かります。
でも、今回の映画に置いてはノイズにしかならないんですよ。
電車のシーンであのキャラがいた、学園であれがいた、ここにあの子がいたとか多すぎる。
そんなところで視線誘導させないでくれ!
あのね、描くことを1本に絞ってください。まずは。
色んなところに分散しすぎている。
本当に悲しい出来だよ。なんでこうなっちゃったの?
マジでショックです。
重複しますが、ウマ娘はもっといいです。
もし劇場版で???となった初見さんがいらっしゃいましたら、どうかアニメシリーズを見てください。
ここでウマ娘を諦めないでください。
こう感じてしまう私の意見が少数派でありますように願っています。
「レースの勝敗はどうでもいい」というセリフに込められたテーマと、「瞳の先に映るもの」、そしてポッケの結晶について
まず映像作品として非常に見ごたえがありました。特に2つあげると
・光の使い方と「瞳の先に映るもの」の表現
今作とにかく瞳のアップが多く、それに対応した光の使い方が実に多種多様です
それによって表現されるのは瞳そのものではなく「瞳の先に映るもの」でした
ポッケを見守るフジキセキのキラキラ輝く瞳や、タキオンの引退を聞きディスプレイの真っ赤な色にそまるポッケの瞳、自分のいないレースを見つめるタキオンの瞳などなど・・
演出としては過剰なくらい瞳のアップがたくさんあったので印象深く残った人も多いんじゃないでしょうか
特にタキオンは多めだった気がします
・被写体を中央におさめない構図
他にも印象に残る描写としてあがるのは、とにかく被写体であるウマ娘たちを画面の中央におさめず、画面の端に映すようなカットが多かったこと
端に映すからこそ目で追ってしまう、小さいからこそ逆に際立って見える
画面の中央が足の裏だったり段ボールの山だったりするシーンまでありましたからね
この描写も過剰なほど使われていたので目を引きやすかったと思います
そしてストーリーの話ですが、レビューを見てると「オペラオーとのジャパンカップの描写が物足りない」という声を見かけました
が、個人的にはこれは意図したものかと考えています
これは「レースの勝敗はどうでもいい」というタキオンのセリフがそのまま今作のテーマにつながるためです
そのため後半は勝ち負けの描写をあえてあっさりしたものにしたのです
じゃあ勝敗の代わりにいったい何を描いたのかというと
『また走り始めること』
これこそが1番のテーマかと思います
今作ではフジ、タナベトレーナー、タキオンが引退、ジャングルポケットも精神的不調をかかえるシーンがあります
しかしこの4人はそれぞれがお互いに影響し合うことで、また走り始めるのです
(描写は薄いですが一応カフェもこれに該当します)
これだけ何度も「また走り始める」という演出にこだわっているのですから、オペラオーよりフジやタキオンの出番が多くなってしまうのも当然のこと
最後に伝えたかったのは勝敗ではないのです
もちろんできればもっとあれも描いて!これも掘り下げて!という気持ちはありますが、それは色んな都合上仕方ありません
ですがしっかりと伝えたいテーマは描かれていたと思います
追記)
ポッケの結晶の説明がない!伏線の放置だ!というレビューも見かけましたが
「だったらあの結晶はなんなんだろう?」とご自分で考えるべきかと思います
全部セリフで説明されないと何もわからないのでしょうか?自分なりの解釈というのはないのでしょうか?
私の解釈では、説明がない以上、あの結晶はなんらかのメタファーだと考え、それは最強になるというポッケの「夢」を表現してるのだと結論付けました
冒頭「トレセン学園に入って最強になる」と宣言し高く高く掲げられるシーン
トレーナー室に結晶を置き忘れ、フジに「傷がついてるね」と言われるシーン
フジとの併走でスタートの合図かのように、フジからポッケへと返されるシーン
(見間違いでなければ)タキオンの研究室にもこの結晶はかかげられていましたが、その結晶越しにポッケとタキオンの会話がすすんでいくシーン
他にもあったかもしれませんが、これらのシーンからあれは「夢」を暗喩してるのだと考えます
ここは説明がない以上それぞれの解釈にゆだねられてると思います
なんにせよ自分の思い通りの展開じゃなかったからといって「説明がない!描写が物足りない!」で終わらせる人には少々むずかしい映画だったのかもしれません
3期よりはマシ リピートしたくなる内容では無い
また同じパターンですか。
ウマ娘さんいつも同じですよね。主人公がウジウジ悩んで、吹っ切れて、最後は叫びながら(今回は何故か追加で光るんですが)走って勝ち。ずっとこれです。引き出しが無いんでしょうか?
しかも今回は悪名高いアニメ3期と同じ過ち犯してます。ダービー勝ったのに主人公がウジウジウジウジ悩むシーンが延々30分くらい続いて観ていてしんどいです。リピートする気も失せますよ。ヤンキーキャラなのになんであんな低テンションな画が続くんでしょう・・・
また悩む美少女の心理描写も陳腐なものです。キャラに感情移入出来ない作りなのに主人公はライバル抜けただけで急にヘラるし、そのライバルもウマ娘の性質がどうこう言っといて結局は走らずにはいられないとか言う今更すぎる結論しか出さないしでキャラに全く惹かれませんでした。
あと個人的にはキャラデザもイマイチでしたね。
アプリは大好きですけど、アプリの可愛いキャラと絵が好きなのであってこんな可愛くも無い尖ったキャラデザは中々受け入れ難いものでした。
変顔させる為にこういうキャラデザにしたのかは分かりませんが「女の子にシリアス顔させときゃウケるだろ」という安易な考えが透けて見えるようで好きではありませんね。
今作は一言で言えば、話を薄くして演出と作画で盛ったバトルシーン集めた映画って感じでした。主人公のウジウジシーンがとにかく長く感じるのでリピートするのは辛く、競馬やウマ娘の知識の無い一般層にも薦め難い映画だと思います。
ですが3期よりは幾分かマシです。破綻はしてないですし、いつも同じパターンとはいえバトルシーンは嫌いではありませんでしたから。
観て正解。ウマ娘らしい映画
アニメの1,2期を視聴し、ゲームは2年くらい熱心にプレイしていたが
ここのところおろそかになっていた。
因みに、競馬の知識はダビスタ程度。
そんな自分が(今週他に気になるものが無かったので)ウマ娘の映画を鑑賞。
はっきりいって、下手なファン映画になっていたら嫌だなと思っていた。
とりあえず全キャラ出演させようとして破綻するアニメ映画(特にJ系)はよくある。
しかし、本作についてはそのような懸念は無駄だった。
ジャングルポケットとアグネスタキオンを中心に、しっかりとドラマを掘り下げている。
これが、他のキャラまで掘り下げに回ると100分の薄い映画になってしまっただろう。
レースシーンの演出は、十分に大げさでキャラクターの熱気が
スクリーンから眼球に打ち付けられるかのように感じる程。
正直、泣いた。
近年、涙腺が緩く無って来ていることは実感していたが
気持ち良く泣かせて貰った。
おそらく、前の席に兄ちゃんも泣いてた。(目のとこ拭ってるのが見えた)
見終わって退館するさいに、他の人が感想を述べ合ってる会話を盗み聞きしたが
「普通におもしろかった」
という、誰かの評価が1番しっくりくるかもしれない。
ウマ娘に求めるものがしっかり作り込まれていた。
よい休日になった。
オペラオー必要あったか?
物語の終わりはオペラオーと対決するジャパンカップだったが、尺の都合があるからこそダービーまでの内容を濃くして、ポッケの雄叫びで最高潮のクライマックスに持ってきて欲しかった。またレースが多すぎてキラキラの派手な演出も後半は飽きてくる。
ポッケは頻りに「最強」を口にするがなぜ最強に拘るのかが描かれていないし、それがウマ娘の本能だと言ってしまっては共感は得られない。フジキセキとの出会いと彼女に対する強い憧れ、そして弥生賞後の怪我で引退せざるを得なかったこと、フジキセキやトレーナーの夢を自分が叶えるとこを決めてトレセン学園に入学したこと。これらを冒頭から時間を裂いて描いてくれていれば、ポッケの走る動機は明確になったし、ダービーを勝ち取った時の感情の爆発にもより共感できた。なんなら弥生賞ではなく朝日杯から始めてくれれば、華やかなG1の舞台と勝負服でより強い憧れを演出できた。
タキオンの幻影に縛られるのはいいが、これも皐月賞からダービーの間で演出できたはず。タキオンを超えるためのトレーナーとのトレーニングの描写も足りない。バイクに乗って喝をいれてただけで、トレーナーがどう優秀なのかや何をポッケのためにしてやっていたのかわからない。ウマ娘と二人三脚で強くなっている実感がない。
またポッケ対オペラオーの構図を作るために既に連敗中だったはずのオペラオーが無敗の王かのように登場することも気に入らない。(もし2001年の宝塚以降のオペラオーが描かれるのであれば、ピークを過ぎても新時代の波に抗い続ける、泥臭くも気高い覇王の姿が見たかった)
最後のライブも何のライブか分からなかった。RTTTのようなクラシックを分け合った3人のアンコールって訳でもないし、ダンツがなぜ舞台に上がっていたのか謎だった。
最初から最後まで興奮が止まらなかった!
フジキセキの弥生賞から最後のジャパンカップまでレースの迫力がすさまじくてゾクゾクして最後まで飽きずに楽しめました。前作のRTTTの期待を大きく越えてくれて最高でした!
1回観て微妙だと思った君たちへ
自分はウマ娘のコンテンツは一通り追ってる身ではあるが、1回目の鑑賞では正直に言って期待した程ではないと感じた。
この評価に落ち着いてしまったのは、この作品の前日譚であるROAD TO THE TOPが面白すぎるからとも言える。
ウマ娘の作品に初めて触れる人には映画ではなくこちらをオススメしたい。エンタメとして純粋な面白いものを観たいと思うのであれば、RTTTは映画に勝っているといえるだろう。
各配信サイトや今であれば公式のYouTubeチャンネルから全4話を観ることができる。纏まりが非常に良く理解もしやすい。映画から初めてウマ娘に触れた人にこそ是非観てほしい。頼む、観てくれ。
先程にも言ったように純粋な面白さではRTTTに分があると感じている。
しかし!新時代の扉はそれを超えていると自信を持って断言したい!
それにこの作品は2回目の鑑賞によって真価を発揮することを伝えたい!
もし君たちに余裕があるのであれば、ジャングルポケットの持つアクセサリーの意味や放つ言葉の一つ一つ、それぞれが勝った時の演出に意識を向けて、再度映画館に足を向けてほしい。
一度映画を観た君たちならそれぞれの演出の持つ意図に気付けるはずだ。それらを改めて解釈することによって評価が一転することを約束したい。
ここからは私個人の感想、というか解釈を述べていこうと思う。
これらを読む前に是非2回目の鑑賞に向かえるのであれば向かってほしい。他人の解釈を一度意識してしまうと、これはそういうものだという正解を持ったうえで観ることになってしまうためだ。
まず、この映画は本当に”よくできてる映画”と言いたい。
急にガキっぽい感想になったなとか何様のつもりやねんなどと思われるだろうが、本当にこの映画はよくできてるんです。いやマジで。
映像作品として本当に凄い。演出の一つ一つにちゃんと意味を持たせている、そしてそれが非常に丁寧であると。それをウマ娘というコンテンツでやるんだから凄いとしか言いようがない。
その中でも印象的かつ象徴的なのはジャングルポケットの持つアクセサリー、あれがもたらす意味について。
アクセサリーが何を意味するか、ここは各々の解釈に依ってくるが、私はあの中にジャングルポケットにとっての”最強”を象徴していると考えている。
最序盤、ポケットはフジキセキのレースを観てトゥインクルシリーズにおいて最強を目指すことを心に決める。
アクセサリーに反射したフジキセキこそがポケットが初めて見出した”最強”であり”憧れ”なのである。
アクセサリーを空に投げそれを掴み取る様子はまさしく、これから最強に向かって突き進む覚悟と憧れに並び立たんとする意識が見て取れる。この時点で後半のフジキセキとの併走を示唆しているようにも思える。
その後、アグネスタキオンにフジキセキと同じく最強を見出し、最強への第一歩としてタキオンに勝つことを宣言するも、願い叶わずタキオンのレース無期限出走停止。つまるところ、ポケットは最強への第一歩を踏み出せないまま、日本ダービーに勝利することになる。
日本ダービー勝利後、明らかにアクセサリーが翳っている様子が映し出される。また、夏祭りにおいてアクセサリーを象徴するような描写がいくつか見受けられる。
スーパーボール掬いでポイが破れる場面や、ラムネの中のビー玉の無機質で一片の輝きもない様。
僅かに付いた炭酸の泡が取れてしまう様子を見ると、ラムネ片手にした会話の中で最強であり憧れであるフジキセキが再び走るという僅かな希望が無くなるようにも見え、ポケットの心情が事細かに映像で示されていることが分かるだろう。
菊花賞での敗北を経て自販機前での語らいののち、フジキセキとの併走、預かられていたアクセサリーをレース開始の合図として空に放り投げ渡す。
改めてポケットが最初に感じた”最強”をフジキセキ自ら示し渡すことによって、タキオンの幻影を払い初心を思い起こさせることができた。
ここでのレース結果は明確に描かれてはいないが、ポケットが勝利したのではないだろうか。
ここに来てタキオンに対して切った啖呵、最強の第一歩目に倒すというものをフジキセキが代わりに担うことによってポケットは改めて最強への一歩目を踏み出し、見事ジャパンカップにて最強になることができたのだ。
更にだ。ポケットが持つアクセサリー、これをアグネスタキオンも所持していることに2回目の鑑賞を経た君たちであれば気付いたことだろう。
それはタキオンの研究室、窓の横に吊り下げられている。
さてタキオンの持つアクセサリーが意味することはポケットと同じであろうか?
いや違う。タキオンがアクセサリーに見出したものは”ウマ娘の可能性”、”限界を超えたその先”であることが作中を観ていれば容易に想像がつく。
そこで窓の横に掛かっているという点がとてつもなく活きてくるのだ!!!これ本当に凄い。自分で気付けて本当に良かった。
タキオンは最初から一貫してウマ娘の持つ可能性を探ることに重きを置いている。それは自分が達成しても他者が達成しても良いものだった。
つまりはアクセサリーを窓の横に置くことによって、窓を通して外にいるウマ娘が達成しても構わないことを示しているのだ!!!
これはすごい演出ですよ…。
しかしジャパンカップ前、ポケットが研究室を訪れジャパンカップに出ることを宣言した後、タキオンは窓のカーテンを閉める。
これが示すことは言わずもがな、他者が達成することへの拒絶である。そして間もなく研究室から出ていくのである。
ここでタキオン自身が”ウマ娘の可能性”に対してのスタンスに思い悩んでいる様子が描かれているといえる。ただ悩んでいる描写は菊花賞の映像を観ているときの様子や部屋の片付け具合からも察せられることではあるが。
アクセサリーだけでこんだけ言えることがあるんだよ。いや凄くないかこの映画。正直軽い論文なら書けるんじゃないかこれ。
他の演出もまた細かい!
ポケットが自販機前でフジキセキに悩みを吐露する場面。タキオンに敗北した際のことを思い出しているときに飛行機の音がする。タキオンが勝利した場面でもまた飛行機が飛んでいる。
映像にはポケットしか映っていないが、敗北した光景をフラッシュバック、トラウマとして思い起こしている様を飛行機の音のみで表現しているのだ。
また日本ダービーでポケットが勝った時の雄叫び。正直1回目の鑑賞ではどうにも違和感があった。いまいち伸び切らないというか勝利の感覚がないような印象を受けた。実際それが正しかったと思い知るのは映画を全部鑑賞してからになる。
改めて2回目を観に行った際、ポケットが最強ではないという意識のもと、日本ダービーを勝ってしまったという認識で雄叫びを聞いた際、声優さんの凄さを思い知った。
あの雄叫びは勝利の雄叫びではなく、自身が最強ではないということを思い知ったうえでの叫び、どうにもならない感情の発露だと理解すると、ポケットの心情が直に伝わってくるような感覚がした。この雄叫びを聞いた瞬間、2回目を観に来て正解だったなと心からそう思った。
まぁ長ったらしく自分の解釈を書いたわけではありますが、最後に本当にすごい作品だなと。それぞれの心情を画面で、音で、映像で、しっかりと描いている。その上で、レースやストーリー的にも面白い!
演出をしっかりと噛み砕いてみると、それぞれがパズルのピースとして役割を果たし、ちゃんと噛み合ったときの心地よさがとてつもなくある作品だなと感じています。
ただやはり、一回観ただけで伝わるような情報量ではないこともまたいえるでしょう。ウマ娘好きであればあるほど、間に挟まる小ネタやキャラクターに気を取られ見逃すことも多くあるかと思います。
だからこそ! ぜひ2回目を! 観に行きましょう!
1回観ただけでは貴方はジグソーパズルのパッケージを一通り眺めて終わっただけに過ぎません!
2回目を観ることによってパズルをはめる感覚、伏線を一つ一つ拾い、嵌めていくことで、初めてこの作品のすべてを楽しんだといえるでしょう!
レビューを書くのは初めてだったため纏まりも悪かったとは思いますが書かずにはいられませんでした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
貴方が2回目を観たことを信じて、次は3回目を観ましょう!
自分は4回目を観に行きます!
ウマ娘というコンテンツを見直しました。
シリーズ好きから見た率直な感想(長文になりました)
正直評価が難しい作品でした。
良いところは間違いなくあるものの、映画館を出たときの印象としては「ちょっと微妙」というところに落ち着いています。
ウマ娘はアニメ1期を見てハマり、アプリを事前登録してほぼ毎日プレイし2期、3期と視聴していました。
RTTTも素晴らしい出来で今回も(キャラ選出に若干の不安を感じながらも)楽しみにしていました。
まず全体を通して感じたのは作品の雰囲気がクールで暗いことです。
ウマ娘は筋骨隆々の競走馬を美少女に擬人化した作品です。
明るく可愛らしく華やかな要素がなければ美少女化した意味が弱まってしまいます。
かっこいい系ウマ娘も勿論好きですが、ウマ娘として初の劇場版で披露するには少々挑戦的に思いました。
背景も綺麗ですが描かれているのは競馬場や静かな河川敷。夏合宿もポッケが沈んでいるシーンなこともありテンションは落ち着いています。
この雰囲気は小さなお子さんには退屈で厳しいのではないかな…
タキオンの引退発表、あんなに画面を真っ赤っかにする必要もよくわかりません。
魚眼構図で目を見開くポッケ、手法がホラーです。誰か亡くなりでもしたのかという過激な色。
色を使った印象的な演出は大事と思いますが、やりすぎなシーンが多く違和感を覚えます。
顔を崩すギャグシーンも妙に長くて不安になりました。
レースシーン。
地下道の蹄の音や工夫を凝らした道中のカメラアングルはとても良かったです。
BGMもジャンポケを意識したであろうかっこいい曲。
しかし道中のポジションの奪い合いや内外選択等の戦術は何一つ無く、
「早くも最後の直線です!」からの
踏みしめる脚のアップ
過剰に光りだすウマ娘
うお〜はあ〜と叫ぶ声
そしてゴールイン!がほぼ全てのレースで行われます。
演出や叫びが過剰になった3期からこのゴリ押しパターンが増えたように思います。
光らせれば良いわけでなく、声優に闇雲に叫ばせても自分の中でどこか白けてしまう。
ただ自分が長くコンテンツを追いすぎてこの演出に慣れきってしまった部分も大きいと思います。
是非まだ体験されてない方は観てほしいという気持ちもあります、本気顔で走っている彼女たちは確かにかっこいいので。
ストーリーに関しては元ネタ的に正直こう描くしかないだろうなという話でした。
期待通りでもあり、こんな一般人の予想なんか超えてもう一捻りして欲しかった感もあり。
散々言われてますがカフェとダンツはもう少し描写が必要だと思います。
日常シーンでポッケともっと関わって影響を与え合える存在であれば、ダービーも菊花賞も熱い気持ちで見れたのですが…。
フジキセキ側に尺を割きすぎたように思います。老いたトレーナーを含め良い話ではありましたが思いを託すのはもう少し簡潔でも良かったんじゃ…
今作ラスボスのオペラオーとも特に接点もなく、最強にこだわる割に現最強の先輩に何の感情もないのかなと少し寂しい気持ちに。
オペの凄さは前もって有馬記念で見せる形をとったということでしょうか。このレースは包囲網を突破するという彼女の技術を感じられたので面白かったです。
ライブシーン。
これが個人的に惜しすぎる。もっと力を入れてください。
このライブシーンだけのために何度もリピしたい!という感想をあまり見かけません。
それを言わすべきほど、劇場で見るライブには力があると思っています。応援上映とかあれば大盛り上がりですし。
個人的感想ですがRTTTのライブの方が可愛くて見応えがありました。
こういう面で言うと今回の4人、やはりデザイン上難しい選出になっているのかなと感じました(キャラクターとしては全員好きです)
勝負服の都合上仕方ないとはいえ色被りを起こしている主役2人、黒一色のカフェ、ダンツはピンクですがスポーティ系の服装。
映えるライブを組み立てるのは相当難しそう。
思えばRTTTはカラフルな3色で華やかな衣装の子が多かったんですね。
この作品に詳しくないアニメ好きの男性層にも来てもらいたいですがその場合目を引く可愛いキャラはどうしても大事になります。
1期2期3期も主役・相手役のキャラは華やかで明るい色を持ったデザインの子ばかりでした。
家族層に来てもらうにはあまりに画面作りが静かでクールすぎ、かっこいい系を主役に据えても女性キャラに狂う女性は(居るにはいますが)絶対数で言えば多くはありません。
興収の話などここですべきではないですが館数に対してのやや物足りない数字も正直納得できます。
公開前にガンダムSEEDくらいは軽く超えるだろうという意見を見ましたが
どちらも好きなコンテンツで両方観た身としては無茶言わないでほしい。別作品の名前を出して申し訳ないですが
「味方全滅の危機に例のアレに乗って駆けつけるアスラン・ザラ」に
「ポッケの不調に勝負服で河川敷にやってくるフジキセキ」では話題性において火力が足りません。
ゲ謎のように内容が話題になれば口コミで伸びることもありますが、この作品にはそういった意表をつくサプライズは感じませんでした。
PVの雰囲気通りの作品が、期待と予想通りに描かれています。ある意味誠実です。
とは言えなるべくいい数字で終映を迎えてほしい気持ちもあり、
気になっていてPVから惹かれるものがあれば是非とも観に行ってほしいです。
このコンテンツが末長く続きますように。
長文失礼いたしました。
Ready!! Steady!! Derby!!
ゲームリリースしてから少し経って、アニメシリーズを完走して見事沼にハマって、ゲームにもハマって、3期終了直後に突如流れた劇場版の特報に胸躍らせてから5ヶ月、ダービー週の公開という粋なものもあって、吸い込まれるように劇場のプレミアムシートのど真ん中へ。
特典はアヤベさんの小説でした(補完がエグい)。
やはりやはり素晴らしかった…。
ジャングルポケットを中心にレースを志したきっかけ、成長、挫折、そして野望とこれでもかと詰め込まれた濃厚なストーリーに胸を打たれ、夢へと向かう彼女たちに熱くさせられっぱなしでした。
主人公ジャングルポケット、フリースタイルレースからトゥインクルシリーズへとやってきた猛者で、その勝ち気な性格が良い方向にも困った方向にも転がっちゃう子で、キュートな一面(なぜかあたふたしたところがモンスターっぽくなってて笑いました)も見せてくれて、でも決めるところは決めてくれるかっこいいところ満載で、史実やゲームシナリオ以外で彼女に強く触れれて、魅力が大爆増しました。
レースシーンの作画がRTTTよりもさらにレベルアップしていて、ターフを駆けるウマ娘の生き様、呼吸に判断力に視線、希望と絶望とこれでもかと最高峰の映像に詰め込んでくれていてもう感謝しかありませんでした。
相変わらず最終直線ではプリティーを剥ぎ捨てて、1着になる以外は考えてない表情がたまらなかったです。
今作は現実の騎手と調教師、オーナー、そして馬自身の物語も強く盛り込まれており、フジキセキとジャングルポケットの関係性がまさにそれで、史実をリアルタイムでは追えなかった身ですが、それでもここの関係性を知ってから観るとグッとくるものがありました。
師弟コンビで叶えられなかったダービーという目標を、ジャンポケが自分の脚で先頭で駆け抜けて、ナベさんにダービートレーナーの称号を、フジ先輩の無念を晴らした雄叫び、予告でもたくさん見ていたはずなのに、これまたグッときてしまいました。
かっこいいよポッケ…ってなりました。
フジキセキも僅か4戦でターフを去った身、その走りはクラシック前に見れなくなってしまった彼女の走りを、今作ではifとして、衝動として彼女が勝負服を着てジャンポケと共に併走するシーンは予想外のサプライズで胸熱でした。
タキオンがジャンポケのジャパンカップで強豪を打ち破って、諦めない姿、自分の限界をも超えるその力を見せつけられた事で再び脚を動かし出す、史実では叶わなかったタキオン再生の物語にも一役買っていたところにもグッときました。
競馬のifの物語を語れるのがウマ娘の良いところだと思っていたので、今作でやってくれた事に感謝です。
ジャンポケが己のために走るという目標は最初から最後まで一貫していましたが、フジキセキとアグネスタキオン、2人のウマ娘が再生するきっかけになったというのは本当に大きかったですし、これぞウマ娘だという感情になった瞬間にはそりゃあ涙ボロッボロですよね。
RTTTでは高貴だけどコメディリリーフにもなっていたオペラオーが、世紀末覇王として最強の座に君臨していて、表情の強者感、狭い進路をこじ開けた有馬記念、そこから繰り出されるガッツポーズは熱いものがありました。
実際に彼女もとい現実のオペラオーと対峙していたらその強さに戦々恐々していたんだろうなぁと思いましたし、その時代を体験したかったなというifも今作で体感できたので大満足です。
ジャンポケが吹っ切れて挑んだジャパンカップ、それはそれは本当に良くて、自分の限界のその先へ到達してもなお伸びる伸びるその力強い踏み込み、末脚を活かして覇王を負かす、知っている、分かっているはずなのにまだ見ぬレースのように楽しみ、緊張していた自分がいて、当時にタイムスリップできたようで何倍にも増して嬉しかったです。
ライブシーンも本当に綺麗で美しく、歌もビシバシ刺さってくるもので、ウマ娘の締めはこれだなぁってなりました。
尺的なもので描けなかったんだろうなと思ったのは、マンハッタンカフェとダンツフレームの背景だったと思います。
カフェは春クラシックには体調面が優れずで参加できず、上がり馬として菊の舞台へやってきた描写こそありますが、ジャンポケの苦悩を描くのを今作では優先していて、タキオンの幻影に惑わされてジャンポケが気付いたら札幌記念も菊花賞も終わっていたという解釈で落ち着きました。
こればっかりはジャンポケとフジ先輩、タキオンにラスボスオペラオーと焦点を当てる人物が多かったのでしゃーなしかなと思いました。
ただ2人とも個性は少ない出番ながら出ていたように思いましたし、カフェはウマ娘にしては珍しい闇のオーラを纏った子なので、キャラ把握はすぐできると思いますし、ダンツは今作のプリティー要素を一身に担っていて、ゲーム以外で大きく触れてくれてより彼女について調べたくなったなと思ったのでオールオッケーです。
ゲームでのシナリオでカフェの物語は色濃く知っていますし、ダンツが実装された時の補完とかエグそうやな〜と今からもう楽しみです。
細かい小ネタもふんだんに盛り込まれていて、現在存在するウマ娘たちの8割方はどこかしらに出ていたんじゃないかなと思いました。
一瞬しか映らない子たちもいたので、その子たちを全速力で追いかけるには体一つじゃ足りません笑
ミラ子、登場シーン全部で飯食ってて笑いました。とりあえずプール行こうか。
マーちゃんトレ出演するパターンは流石に読めんくてこれまた大爆笑。5秒くらいの出番だぞ…?
楽曲も劇伴も素晴らしく、キャラソンはどれも明るくテンション上がるものになっているのに対して、劇伴はずっしりとした、緊張感のあるものになっていて、どのシーンでも心震わされていました。
速攻でCD買って聴き込んじゃってます。
こうなってくるとどの世代でも、どのウマ娘でも、アニメ化や映画化してほしいと強く思ってしまいます。
年代的には個性豊かな'02世代が主役になってくれたらな〜って思ってます。
今作の出演シーンで飯ばっか食ってた芦毛のあやつも出てくるので頼みます。
何回観ても新しい発見がありそうでまだまだ楽しみです。ファンとしての贔屓目は多少ありますが、今年のベスト候補です。
鑑賞日 5/24
鑑賞時間 12:40〜14:40
座席 P-18
スタン・リー(声:阿笠博士)
あ、え、なんで、え?
この前あってた総集編の面白さは何処へ?1週間前に見たあれは、手に汗握るほど興奮して、応援上映して欲しいほど盛り上がったのに、どうしてなの??
今んところ概ね評判良いから、自分がかなりズレているのかもしれない。ゲームやったこと無ければ、競馬も無知なので、感覚が全くもって違うのかもしれない。だけど、これだけは言える。総集編の方が何百倍も面白くて、楽しくて、完成度が高かった、、、。
これ見ると、総集編が出来すぎていたのかもしれない、とも思えてきた。確かに、アニメの良いとこ取りをしていると言える作品だから、ウマ娘の魅力がギュッと詰まっていたのだろう。映画という、時間の制約が厳しい中での制作はまた違った作り込みが必要になるのは重々承知。それでも、今回はストーリーが弱い。
あの作品が胸アツになったのは、レースシーンだけじゃない。頂点を目指す、ナリタトップロードのリアルな葛藤と苦しみをしっかりと描き、ウマ娘だけでなく、〈競馬〉そのものの面白さがひしひしと伝わってきたから。だけど、本作ではそんな深さが感じられなかった。作画は超パワーアップしているし、キャラも最高だった。上坂すみれが声を当てたアグネスタキオンには惚れ惚れ。だからこそ、非常に悔やまれる。もっと、違う視点からドラマを見せつけ、ウマ娘という作品が持つ力を発揮できなかったのかと。なんで、2キャラにしかスポットを当てることが出来なかったのかと。
こんなスポ根が見たかった
まずレースシーンの作画や音響による迫力がとんでもない。ただ走ってるだけと侮れないほど演出が多彩でかっこよく見ていて全く飽きないです。ただ前作と比較すると戦術面とか技術面とかの描写が少ないかもとは感じました。全くないわけでもないし今作の作風や主役の性格に合わせて意図的にそうしているのかなとも考えられるし個人的にはアリだと思いますが賛否ありそう。
ネタバレしない範疇で内容を語るとジャングルポケットとフジキセキとアグネスタキオンの関係性がとにかく魅力的。単純な人間関係というだけではなく「ウマ娘」という種族ならではの在り方、価値観、本能が全面に出た特殊な関係性でもあります。だからといって理解できないかと言われればそんなことはないんですよね。むしろ彼女たちの感じているものに引き込まれるような不思議な感覚を味わえました。
あとはいろんなウマ娘がちょくちょく映り込むのでファンの方なら何度も見て自分の好きなキャラがいるか探してみるのも良さそうですね。また前作でかなり過酷な運命と戦っていたアドマイヤベガが今作でかなりはっちゃけてそれを軽く流すカレンチャンの関係には感慨深いものがありました。
そしてちょくちょく薄いとか言われてるダンツフレームの人物像。これ個人的には凄く良いと思ってます。ネタバレになりそうなんでぼかしますが「誰よりも純粋にウマ娘である」のがダンツ最大の魅力だと思います。
マンハッタンカフェ等の扱いがあまり良くなかったりすることや一部速足すぎる展開もあるなど不満もありますが、それを覆すほどに独特な世界観に引き込まれ視聴後には思わず走りたくなるほどの熱さがある作品です。
フジキセキも主役だった👍
今回はフジキセキが目当てで彼女がスポットライトを浴びるのは今回が最後と思い推しとして見届けたく観に行きました
始まりは今作の主人公ジャンポケ君が仲間とトィウィンクルシリーズのレースを見に行きそこでフジキセキの走りを見て感激したジャンポケ君がトィウィンクルシリーズで走る決意をすると言う流れ
OPで学園への入学、フジキセキに対面、トレーナーを紹介されデビュー勝利というテンポの良い流れ
毎度お馴染みアプリ勢へのファンサービスも多く育成シナリオ勢からもいまだ未参加だったキャラ達も声付きで出て居たりかなり豪華
念願のデジたん本編登場!やタキオンの誘いに塩対応のカフェやヘイローママとウララちゃんの親子劇が見れて嬉しかった
物語が進むにつれ追いかける存在に苦悩したり諦めきれない葛藤、それでも互いに影響し合いまた新たに道を進む決意をするなどジャンポケ君に陽を浴びせフジキセキを木陰に置くなど心理描写やレースの躍動感を劇中の音で再現し多様に演出されてより感情移入出来る内容だった
自分的にはやはり推しであるフジキセキが勝負服で走る姿を見せ改めて復帰の決意をしてくれた場面は間違い無く脇役では無く主役であり一番感動した場面だった
しかしジャンポケ君の雄叫びが低い声だとキツいのか微妙だったり(最後のレースの叫びは良かった)バトル漫画並みに躍動感を付けすぎたり、心理描写がくどい所があったり、タキオンのクセ描きが時々酷かった所はあった
それでもペース配分失敗、描写不足、ネイチャのゴリ押し、夢も無い最後で駄作になった3期の不安を拭ってくれた良作だった
最高の作画のフジキセキを見せてくれてありがとう
迫力は凄いが
ウマ娘世界の掘り下げがなかった
作画は素晴らしく迫力があり、良いシーンもあったが、総じて表面をなぞっているだけの印象。ウマ娘界の特異であるアグネスタキオン・マンハッタンカフェを登場させる以上、ウマ娘の世界にもっと切り込んでほしかった。
《良かったところ》
・ジャングルポケットとフジキセキの並走シーンでの、フジキセキの作画が素晴らしく、また二人の会話とフジキセキが復帰を決意しているシーンは心が温かくなった。
・作画で魅せようという制作陣の意気込みを感じた。
《残念だったところ》
・レースシーンにて、観客席のキャラが合いの手を入れるシーンが多すぎて、レースに集中できなかった。
・ジャングルポケットの過去が、フジキセキにあこがれる描写しかないため、内的な走る動機が不明瞭で感情移入できなかった。
・ゲームのアグネスタキオン・マンハッタンカフェのシナリオをプレイ済みで、ゲーム以上の掘り下げを期待していたが、なかったため残念だった。
・ルー・シマ・メイは、名前すら冒頭以外ほぼ呼ばれず、ガヤ状態だった。
・タナベトレーナーの過去・高架下にトレーニング施設を持っている理由の説明がなかった。
《個人的に映画に期待していたものの、無かった描写》
・ジャングルポケットのフリースタイルレース
『「元はフリースタイル・レースの世界で荒くれ者たちを束ねるリーダーだったが、」フジキセキの走りに衝撃を受け、公式レースの世界に飛び込んできた。』という設定が生かされていなかった。
過去のウマ娘のアニメで描かれていない、公式レース・練習以外のレースシーンを期待していた。
・アグネスタキオンとマンハッタンカフェの共有教室の掘り下げ
タキオンの実験(ほぼレースの録画を見てるだけだった)や、マンハッタンカフェの怪異。例えばマンハッタンカフェのゲーム内シナリオでは勝手に物が動きだしたり、トレーナーが異空間に連れていかれたりする。共有教室のここでしか見られない映像演出、掘り下げを期待していたが、ただの美術設定通りの背景と化していた。教室を占拠している理由の説明もなかった。
・アグネスタキオンの研究
速度の限界を研究しているのはわかるが、皐月賞でアグネスタキオンは何を理解したのか?「全力で走ったら足が壊れる自分の姿が見え」、これ以上は足の限界と察したからレースをやめ、ほかのウマ娘の速度の成長を研究する事にしたのか?ジャパンカップにてジャングルポケットが過去の己に打ち勝ったのを見て、復帰に向けて走りだしたが、アグネスタキオン自身の足の問題は解決していない。ジャングルポケットとのライバル関係と研究が混同されているように見える。
またオープニング以降、フィルムの演出が多用される割には、歴代ウマ娘の映像を研究するシーンもなく、実馬の記憶がよみがえることもなく、演出の意図がわからなかった。
・マンハッタンカフェの菊花賞
予告編映像で期待していたが、完全に脇役扱いで回想がメインであり、残念だった。
同期や覇王世代が、まるでその他大勢扱い
「はじめに」
ウマ娘のアプリゲームを2年以上プレイ中で、且つアニメ1期、2期、3期、RTTTも観ている中での感想です。
とはいえ、ゲームのサポカや全キャラクターのストーリーを読んでいない事と、史実の競馬の知識は乏しいので、それらの知識が事前に十分に持っていれば、もっと満足できたのかもしれません。
ここまで事前に書くのは、それ位に登場人物の性格や設定の説明描写がないからです。
(聞き逃しや読み取れるほどの知識・観察力が足りていなかったのならスミマセン)
史実に思い入れがあったり、ジャングルポケット・アグネスタキオン・フジキセキの3人が推しならば大満足かもしれませんが・・・といった印象での評価となっておりますので、ここから先はマイナスの事ばかり書きます。
ご了承の上でお読みください。
「懸念点」
①ジャングルポケットが何故「最強」を目指すのか不明
ウマ娘が本能的に競争と勝利を渇望するなかで、主人公のジャングルポケットがなぜ「最強」を目指すのか?そこは描かれているように見えませんでした。
ジャングルポケットがフリースタイルレース上がりという話は出るものの、そこが不良の溜まり場であり仕切っていたというのは、ウマ娘のアプリゲームをしていないと分からない前提知識です。
その後の仲間との会話でも、何か特別にレースに対する熱い思いが語られる訳でもなく、不良=負けたくない?のイメージで引っ張っているだけのように見えました。
劇中では勝てなかったダンツフレームでさえ、レースに出るからには1番になりたい旨を話しており、なおさら何故ジャングルポケットはその中でも「最強」を目指しているのか、主人公の個性・モチベーションとなっている部分が、他者との差別化が出来ていないように思いました。
ジャングルポケットがフジキセキのレースに魅せられた後のシーンでも高々と投げてキャッチしたプリズムの意味も特に説明がありません。例えば誰かとの思い出があるとか、託されたとかなく、それでも意味深に寄せる描写があったりします。でも説明がないので、描きたい側の演出と、観る側の立ち位置がズレているように感じました。
練習は一生懸命にしているし、時にはムードメーカー的に仲間を巻き込んで走ったり、慕われている描写もあるので、ジャングルポケットの人柄が良いことは分かります。
ただ、全編通して相手選手の分析やレースの作戦などの話はほぼ出ず、トレーナー任せな形であり、それがアスリートとしてどうなのか?相手選手へのリスペクトは走ってみてからの感想になっているけど良いのか?という、選手としての浅さみたいなのも描写が足りない為に良くない印象を持ってしまいました。
②RTTTの続編だけど、RTTTの皆の描写は薄い
際立っているのが最後のオペラオーとの対戦。
前年の有馬記念でのオペラオーの走りを観たトレーナーやフジキセキが驚いただけで、ジャングルポケット自体は、ジャパンカップ当日のレース中にオペラオー達の世代の凄さを目の当たりにしつつも、結局は勝ってしまうというストーリー。
なので、結果としてオペラオーの世代は本当に凄かったのか?と、映画のみを観た人には凄さが伝わらなかったのではないかなと感じました。
レース中の描写が激しかったので、そこで両者の強さが反映されているといえばそうなのですが、個人的に描写が激しかったのは、ダービーでのダンツフレームと競っているところ。
時折レースで競るときには、ゲッターロボ張りに激しい描写が繰り返されるので、オペラオーとのレースだから、という「だからこそ」みたいな決め手にはなりませんでした。
史実の結果を改変するわけにはいかないので、
せめてジャパンカップになる前のところで、練習で対戦して全然敵わないとか、覇王世代のレースを観るとかして実力差を感じて、燃えて練習に火が付くとか作戦をトレーナ達と練るなどの描写があれば、より燃える展開+納得感を得られたと思うのです。
ジャングルポケットが意気消沈するのは、いま走っている同期やライバルではなく、先に引退したアグネスタキオンの走りに一生追いつけない、負けっぱなしの人生だと思っていたからなので、オペラオーの世代は、ジャパンカップが始まるまでジャングルポケットの頭の中には居ないように見受けられました。
映画の中だけの描写だと、テイエムオペラオーってなんか凄そうな人なんだけど、一発で倒されたよねという「かませ犬」的な結論になっています。
特に対策を練っていたようにも見えず、ジャングルポケットの本能や才能だけで勝ったのかなという形に見えました。
本編はRTTTの続編という位置づけとの事だったので、RTTTのメンバーの掘り下げも多少あるのかと期待してしまっていただけに、かなり肩透かしを食らいました。
本編中で2~3言しか話していないのでは?の中でのRTTTのメンバーの印象
・ナリタトップロード:ジャングルポケットの同室だけど、ほぼセリフなし
・アドマイヤベガ:合宿先の布団と綿あめのフワフワソムリエ(ギャグ担当)
・テイエムオペラオー:結果としてかませ犬的な扱いにしかなっていない
・メイショウドトウ:テイエムオペラオーの従者かのよう
ジャングルポケットの頭の中には最後の方までアグネスタキオンがこびり付いているので、映画のラスボス的位置づけのテイエムオペラオーが、正直かませ犬的な扱いになってしまい、それが映画のラストのレースなので、かなり尻すぼみな結末になってしまいました。
最後にIFルートとしてアグネスタキオンが復帰(アプリゲームだと、マンハッタンカフェシナリオ等でも復帰してましたが)したものの、これは直接対決する描写はなく、やはり映画本編の中で描かれる最後のレースは、先のオペラオーとの件で終わりの為、史実も知らない人が見たら「え、対戦しないで終わるの?」と思うこと請け合いのラストでした。
③マンハッタンカフェの扱いが酷い
個人的にカフェ推しという事もあるのですが、
クラシック路線の終盤まで故障していたマンハッタンカフェが勝利する菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)が本当にスルーされます。菊花賞で勝つシーンは、アグネスタキオンが再生する画面上でしかなく、誰もその実力を称賛したり恐れたりしません。
そのため、史実を知っているかアプリゲームをしている人でないと、映画のみの印象だとマンハッタンカフェは「お友達」の事をやたら話すスピリチュアルな?、でもなんか練習や合宿に付き添っているコーヒー好きな人?くらいの印象しか持たない描写になっています。
合宿や練習にはスイープトウショウも当然のように加わったりするので、よりマンハッタンカフェがその他の1人のような扱いで存在感が薄いです。
映画公開前の情報だと、もっとジャングルポケットの同期がそれぞれ色々と描かれるような印象(覇王世代も同様)でしたが、蓋を開けると、ジャングルポケット5割、アグネスタキオン3割、フジキセキ1.5割、残りの登場人物で0.5割を奪い合うくらいの尺とセリフでしかなかったです。
ダンツフレームも、なんか競るけど負ける人と言う位置づけになってしまい、同期なんだけど型落ち感が否めない。
史実としては宝塚記念を優勝しているけれど、今回の映画の主要キャラクターが出走していないからか描けず、ダンツフレームの凄さも日本ダービーだけの印象しか残らず、そこがピークだったのか?みたいな印象で終わってしまう。
性格として、ジャングルポケットが荒っぽく、アグネスタキオンが狂気じみていて、マンハッタンカフェは一歩引いて存在感薄く+スピ系で、同期の中でダンツフレームが唯一の常識人ポジではあったのですが、先に書いたように同期で満遍なく描いていく映画ではないので、ポッケ・タキオン・フジの3人をがっつり描く構成からあぶれた同期も覇王世代もレースに出てこない間は本当に存在感がない形です。
その関係で、ジャングルポケットと走ったレースですら省略されたマンハッタンカフェは、その中でも群を抜いて存在感が薄くなってしまいました。そこがかなり不満です。
ジャングルポケットがテイエムオペラオーに勝利したジャパンカップを最後にする構成なので、その後の天皇賞(春)などを描けないのは理解できています。
それだけに、それなら映画中の時系列のなかで見せれるクラシック路線の最後の菊花賞は描いて欲しかったなぁと切に思った次第です。
④ウマ娘の引退と復帰の基準が不明
娯楽作品なのだから割り切ろうという視点もあるかと思うのですが、
見るものを魅了する素晴らしい走りをしたフジキセキとアグネスタキオンが、それぞれの葛藤や諦めも含めて一度は引退を決断します。
足のケガなどが原因で、たとえ復帰しても日常生活に支障が出ない程度、現役の選手に追いついて勝利する程には回復できないからの引退と予測されます。
ウマ娘のアプリでも描かれますが、ジュニア・クラシック・シニアの各1年間は非常に重たいです。それ故に、故障後の引退から復帰はリハビリや練習を頑張っても全盛期には戻せるのは稀。
ですが、この2人は2人とも映画後半でIFルートとして復帰します。
それ位にジャングルポケットの走りに勇気づけられた・嫉妬したと解釈はできるものの、引退が軽く感じてしまい、いささか納得感が足りなかったです。
足のケガがキッカケで一時の燃え尽き症候群で引退を決意し、ジャングルポケットの走りを見て火を点け直したから復帰という話なのか?
柳の下でのフジキセキとジャングルポケットの描写が、カエルの姿に勇気づけられて奮起する書道家と重なるなど憎い描写もあるが、そういう分かる人にしか分からない描写で、急に河原であの勝負服で走るのは見る側としては結構驚く。EDではなくて、後半でフジキセキが復帰するのは性急すぎた感があります。同期他が励ますのは弱いと考えたからなのかな…
「さいごに」
ジャングルポケット、アグネスタキオン、フジキセキ推しの人には大絶賛な映画だと思うのですが、それ以外のキャラクターの描写を期待されていた方からすると、かなり肩透かし・拍子抜けをする映画となっています。
レースの激しい描写をスクリーンで味わう絶好の機会なのですが、先にRTTTがyoutubeや映画でやっているので、そこを売りにし過ぎるには弱いかなと言う印象。
アプリゲームをしている身からすると、時折ゲーム内のキャラクターが観客の中や電車・廊下・黒板他に紛れているのを探すなどの楽しみ・小ネタもあり、そういうニヤッとする楽しみ方もできました。
アプリゲームの友人カードからですと、安心沢と3女神以外は居ましたよね?あとアストンマーチャンのトレーナーも確認しました。
リピートするときの楽しみの一つとなる事でしょう。
3期をリアルタイム視聴した身として
登場人物が多く、且つ1人の戦績に重点を置きすぎた結果、主役以外の人物の描写が「結局どういう人なの?」で終わってしまったのが、デジャヴに近い感覚でした。
3期終了後にドゥラメンテらが実装された時と同様に、ジャングルポケットがアプリゲームに実装されれば描写の保管があるのかもしれませんが、それを映画本編の評価と結び付けてはいけないでしょう。
それ故に、アプリゲームの楽しみ・ネタバレにならない程度にキャラクターの描写に深みを与えるべきだったのでは?と思ってしまいます。それ位に深みがないです。
史実とのバランスを考えつつ、師弟関係とかライバル関係、挫折と復活、上の世代に勝つ、描きたいものがある中で取捨選択が大変だったとは思いますが、描くレースと描かないレースにメリハリがある訳ではなく、なぜこのレースの描写は長く、このレースは省略されたのか?の基準があいまいで、それもバランス感覚を欠いた印象を持った要因となりました。
ウマ娘自体のコンテンツは好きですし、今後もできる範囲で見届けたいとは思うのですが、今回の映画は大ヒットは難しい出来なのかなと感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
掴みが抜群
良かった点と良くなかった点
良かった点
・ウマ娘の劇場版は時間的に収めるのが絶対に無理だと思っていたが、やや足りないところもあったものの一応収めることが出来ていた点
良くなかった点
・良い点に書いた時間的縛りがあった為、主人公や各キャラクターの過去や背景があまり描けなくて感情移入出来ずそこが残念な点
・不要な抽象的な表現があった点
・3期で使われてたりRTTTで好評だったオーバーアクションに頼りがちになり迫力で押しすぎたのはドラマ性に欠け個人的にはあまり良いとは思わなかった点
期待し過ぎたかも
公開日初日に観に行き、次の週も観に行って飽きました。1回目の時点であんまり面白く無いなと思いました。予告まではオペラオーがカッコ良くてすごくワクワクしていたので観た後はガッカリしました。脚本が悪いのか監督が悪いのかつまらない。新時代の扉はどの辺の事なんでしょう?
主役のジャングルポケットがあまり魅力を感じず、中盤から終盤までずっとウジウジとしていて何でこの娘を主役にしたのか疑問です。タキオンが引退したらいじけて、ダービーにで1着になったのにタキオンが居たらとか考えて今度はウジウジして、しまいには否定的な自分の幻影を作り出すし、そのネタはカフェだけでいいよ。夏合宿シーンも特に必要ない。ポッケはもっとダンツフレームやマンハッタンカフェだけでなく現役で走っているウマ娘と交流があったらいいのに全然そんなシーンはない。同室にナリタトップロードが居るのにちょっと並走しただけだし、ラストのジャパンカップで対決するオペラオーとも作中に繋がりが無いからただただ虚しい。
オペラオーの扱いも雑過ぎる。映画のグッズでポッケやタキオンらと同じ扱いなのに出番が少な過ぎる。オペラオーの出番も少ないからメイショウドトウも全然登場しない。オペラオーのレースも最初と最後だけで覇王を感じられ無い。序盤のレースシーンも作画が凄いだけでレース自体は他と変わらず、負けたライバル達もモブ扱いで盛り上がりに欠ける。
3人のモブウマ娘も物語に居なくてもいいほどなのにしゃべり過ぎ。
OPの曲もRTTTに比べたらイマイチと感じました。
パンフレットも最悪。何で芸人のコメントが載ってんだよ。
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