「粗さはあるけど、良さもあった」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 おおもりさんの映画レビュー(感想・評価)
粗さはあるけど、良さもあった
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まず、マイナス点を上がると、無駄な描写がちらほら散見されるところですね。
トレーニング中やレース前の些細な描写で細かい振動などの描写は正直入れずに完全に『静』の表現としてやった方が良かったと思います。
ただ、逆にキャラクターの心理描写の絡むところは中々良かったと思います。
例えば、タキオンのレース休止時のポケットの動揺の様子を席を大ぶりにゆっくり揺らしていくのは、動揺で視界が定まらない描写や場面の色彩描写も相まってより、精神的動揺がわかりやすくなっていました。
また、特に細かく描写してたのはやはりレースですね。
序盤に振動を比較的緩やかにすることでどのキャラクターも序盤は様子を見ている様子を表現したり、スパートに入った時にちゃんとウマ娘ごとで振動の種類や強さが違ったりもそうですが、ポケットがタキオンに抜かれた時などは、それまでの強く荒々しい走りがガタガタになったり、日本ダービーの競り合いの時などはより、力強い走りの表現になっていました。
その中でもジャパンカップは国内外の有力な選手の出走ということもあって、力強くも安定感のある走りだと感じるくらい振動が強いんですけど、安定してるので、それまで競ってきた相手とは別格というのがよく表現されてました。
その中でも、最後のオペラオーとの競り合いまでの流れは他の選手が強く安定感のある走りの表現がされていることで、よりジャングルポケットの力強い走りがラストでさらに強くなることで精神的な成長も落とし込んでたと思います。
なので、ウマ娘が好きで通常とは違う表現の仕方を楽しむなら、個人的に見る価値はあると思います。
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