「ウマ娘を知らない人にこそ見て欲しいと胸を張って言える映画」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 なずはさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ウマ娘を知らない人にこそ見て欲しいと胸を張って言える映画

2024年5月31日
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楽しい

興奮

幸せ

自分は出ているコンテンツは一応全部追っている程度のウマ娘のファンです
当然映画は真っ先に見に行っており、とんでもない作画と音響と演出に圧倒される、特典など関係なく初週に3回見に行ってしまうほどの大当たりでした
ですが自分がウマ娘ファンであるが故にどうしても不安が拭えないことがありました
「これファンにしか楽しめないのでは?」
私はこれ以上なく楽しめました、でもこれはファンの色眼鏡なのでは?
一旦つけた色眼鏡は外せません、ファンでない人から見た視点には戻れません

他のコンテンツで顔馴染みのキャラもそうでないキャラも魅力的でした、でもこれは事前知識あっての事なのでは?
ファン向けのサービスシーンもあり、勿論私は喜びましたが知らない人が見たら不愉快になるのでは?
この映画は映画中の描写を全て映画中で回収しません、これは新規には違和感を感じるのでは?

自分は居ても立っても居られずウマ娘を知らない友人を2人誘ってもう一度見ました
鑑賞中、自分は楽しみつつも友人達の反応が気になってしまいチラチラ見ていました
そして映画が終わり帰りの通路で恐る恐る「どうだった?」と聞いて「楽しかった!」と返ってきた時ほっと安堵しました

キャラはみんな魅力的に見えたそうです、私が好きなキャラは映画の中の情報だけで魅力的に描かれていました
ファン向けのシーンは気にならなかったそうです、「そういうもの」として流しますし画面が華やかになると好意的でした
そして答えの出ない描写については「あれは史実知ってると分かるの?」と興味津々でした、帰りの飯中にスマホであれやこれや解説しました、俺も楽しかったし向こうも楽しい時間だったと思います

私は重大な事を忘れていました「映画を見にくる人は映画を楽しみに来ている」ということです
ウマ娘初見は自分たちがウマ娘初見であると理解して来ます
そしてウマ娘初見達は楽しむためにきちんとそういった目で見ます
史実があり他のコンテンツがある事を理解して見て、終わった後にそれらを調べる事も楽しみとして見に来てくれます
ファンから見て新規が楽しめるかなんて余計なお世話でした、この映画と史実とウマ娘というコンテンツには楽しませる力があり、そして見に来た人には楽しむだけの力があります
むしろウマ娘を知らないからこその驚きや視点もあり、むしろファンより楽しんだのではないかとすら思わせてくれます

この出来事をもってウマ娘を知らない人に、そして何よりウマ娘ファンに大声で言います
「新時代の扉はウマ娘を知らない人にも楽しめるぞ」

なずは