「クオリティは高いがキャラ格差を受け入れられるかどうか」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 よっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
クオリティは高いがキャラ格差を受け入れられるかどうか
前半(日本ダービーまで)はとても良かった。
導入も展開も素晴らしかった。
個人的にはダービーのポイントが高い。
・トレーナーとフジキセキから想いを託される
・レース演出はダンツフレームとの競り合いに迫力があり興奮できる
これだけでも長々と語り合えると思う。
※ ここからネガティブな意見が長くなります
後半部分が個人的に受け入れられなかった。
アグネスタキオンが出しゃばりすぎというか、ジャングルポケットがアグネスタキオンに囚われすぎてる。
最強を目指したい自分と絶対に追いつけないと思ってしまった自分との葛藤はよく描かれていたと思う。
ただ、そこに注力しすぎた感がある。
後半はジャングルポケット、アグネスタキオン、フジキセキで物語が進んでいき、ほかのウマ娘の出番は無いと言っていい。
中でもマンハッタンカフェの扱いが酷すぎる。
菊花賞のカットは受け入れられなかった。
ジャングルポケットが主人公だから仕方ないという意見もあるが自分はそうは思わない。
公式サイトのキャラクター紹介ページを見てもメインはジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームだと分かる。
主題歌もこの4人で歌っている。
にも関わらずマンハッタンカフェだけレースの見せ場がないのである。
ジャングルポケットは出走していないが、有馬記念でテイエムオペラオーvsマンハッタンカフェをやるのかと思いきやそれもなかった。
本当にマンハッタンカフェを登場させた意味が無いのである。
(他キャラとの絡みも少ないし1人だけ浮いている)
声優さんが人気だからただの客寄せなのか?
マンハッタンカフェを物語に絡ませないならダービーまでで良かったと思う。
登場させたからには菊花賞は描くべきだった。
(身体が弱い描写もしていて、秋から本格的に始動するとセリフとしてもあったのに)
菊花賞でアグネスタキオンとマンハッタンカフェとお友達(ジャングルポケットには見えないけど)が重なり、更に精神的に追い詰められる
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トレーナー、フジキセキとのやりとり
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JC前のフジキセキとの並走
とかでも良かったのかなと。
※ネガティブな長文失礼しました
全体的には丁寧な作りで、ジャングルポケットだけに視点を当てるのであれば満点をあげてもいいと思う。
ただ個人的に公式サイトやPVから受けたイメージとかけ離れていたという印象。
前半星5、後半星1で最終的な評価は星3とする。