「違和感のある微妙なシナリオ(←単純に好みではなかった)」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感のある微妙なシナリオ(←単純に好みではなかった)
自分も競馬は疎いのですが、アニメシリーズでは個人的には1期・2期は高評価で、推しはスズカとマックイーンです。勿論他の娘たちも皆カワイイので、ヒトリダケナンテエラベナイヨー!状態なのは貴兄各位と同じだと思います。
で、満を持したアニメ前作3期は、ご存知サブちゃんの愛馬・キターン&ダイヤちゃんフィーチャー、コレが何だか妙に淡白なシナリオで、この後から僅かに微妙な空気となり‥‥
で、本作は初の劇場版と言う訳で、ワリと期待値高めだったせいか予想からハズレる内容。特にギャグ演出と作画が好みではなく、音響効果も微妙でゲートの音がチャチかったり娘脚の走音や観客の歓声の盛りが薄かったり。実況の暴走演出、ゴール目前の複雑なカット割りや変形アングル、俯瞰から寄りのCG違和感など。そしてやはりシナリオが‥‥
これまでのウマ娘の世界観こそ踏襲してますが、作風?質感?が微妙に映りました。
違和感といえば、マッドサイエンティスト・タキオンがイメージと結構違ってた(御堂筋クン風味)のと、橋の下のバラック小屋や河川敷のコース?は良く解りません。前者はゲームの公式設定から少しズレた印象を受け、後者は『穏やかな丹下段平(南部贋作)』+『チーム番外地』を想像してしまうのが微妙でした。てかゲームにそんな設定があるのでしょうか?(ゲームは未プレイ)
食い違いは過去アニメの本編でも散見されましたが、ストーリーに影響なかったので放置できるもの。ただ今回はサスガに気になってしまいました。でも上記はキービジュアルを注意深く見てたら気が付きそうなことでして‥‥
展開も中盤で(レースの)最大山頂があり、この直後の間延び感は映画館の椅子で腰が痛くなるレベル。構成が前半のポッケの七転八倒と、後半のタキオンを襲う苦悩かもですが、後者のソレが薄味でイメージとも違い、全体のバランスを欠いた感じです。
一方タナベトレーナーの中の人は大御所でウチの親と同い年w。まだ第一線で声が聞けるのは有り難い事ですが‥‥
良かった所は、レースシーンや娘たちが大画面で観られたことに尽きまして、今後もその他の人気娘がストーリー映像としてファンを沸かせてくれる期待感も高いことでしょうか。
と言う訳で、個人的にあまり好みのストーリーではなかったのが一番のマイナスと言った所です。よって個人の印象でしかないので、高評価に異を唱える気は毛頭ないので悪しからずという事で‥‥。そう言えば今頃気づきましたが、ポッケって手をグーにした状態で走ってますよね、アレあまり深い意味はないのかな?
自分も今回の映画は良かったと思うんですが、せっかく「王座にいるタキオンに挑む!主人公ポケット」ってので話を進めているので最後はタキオンvsポケットでポケット勝利!そっから後日談でポケットが「次も俺が勝つからな!」
タキオン「ああ!次こそ…僕が勝つ!」
で終わった方がより盛り上がると思うんですがねぇ〜そこがモヤモヤしました!