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作品紹介

解説・あらすじ

宗教虐待の実態を娘・母・祖母の3世代の視点からリアルに描いた人間ドラマ。自身も新興宗教で洗脳された過去を持つ平田うらら監督が、ある宗教2世が残した遺書に感化されて製作を決意し、自ら監督・脚本・主演を務めて完成させた。

新興宗教「光の塔」の信者である松田恵の娘・すずは、教えに反した言動をすると鞭で打たれるなどの虐待を受けてきた。ある日、学校で献金袋を盗まれたすずは、お金を借りるため祖母・紀子のもとを訪れる。虐待の事実を知った祖父母はすずを保護し、すずは祖父母から愛されて暮らすことで「世の人はサタンにそめられている」という光の塔の教えを疑い始める。しかしそれは彼女にとって、母との決別を意味していた。そんな中、すずは祖父母の話を通して、入信前の母の姿を知る。

平田監督が主人公すず、「八月は逃げて走る」の安藤奈々子が母・恵をそれぞれ演じた。

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レビュー

今後注目すべき女性監督の初監督作品！！

5.0

投稿日：2025-09-17

まずはじめに私が考えたのは、そもそも映画って何のためにあるの？って考えた時に、
映画とは自分の知らない世界を知るためのものであり、観る前と観た後で考え方や意識が変わり、違った自分になれる。
それが、本当に良い映画だと思うんです。
まさしく、本作は自分の知らない世界を知ることができる、これぞ良い映画！と思いました。
最近はネットで自分の興味あるものしか観ない世界になっていると思います。だから私はこの映画を観なければ、おそらく本作で描かれている現状や世界を知らないままだったと思いますし、興味もなかったと思います。
私は今世の中で起きている様々な現状や問題を、勉強不足のため知らないことが多いです。あまり勉強するのも好まないし苦手な方なのですが、私は子供の頃から映画だけは大好きで、これまで映画を通して様々なことを見て知ることができました。だから映画というのは本当に大事な存在なんだと改めて本作を見て感じました。
主人公の女優の演技も凄い！目の動きから声まで魅力的で凄かったです！
「心のスタンプ」という表現もはじめて聞く凄い表現だなと思いましたし、ラストの終わり方も、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』のような展開になるのかと予感しましたが、あえて短く終わるので強烈な余韻が残り、58分を見終わった後も、観客は何分、何十分、今もずっとその先を思わず考えてしまいます。本当に凄い映画を観たなと、今でも思い出します。

鑑賞日：2025年9月17日 VODで鑑賞

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