「話は進んでないけど全編がクライマックス!」SALAAR サラール 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
話は進んでないけど全編がクライマックス!
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ほぼ3時間かけて「これ前編、っていうより序章くらいじゃないですか?」と、本当に振りの段階で終わってしまったので★で採点していいか悩みどころなのだが、『K.G.F.』のプラシャーント・ニール監督が『K.G.F.』で確立した「どこを切っても全部が決めカット&クライマックス!」方式を踏襲しているので、もうストーリーがどこまで進んだとか関係ねえなという気になってくる。いわばすべてが見せ場を繋げた予告編であり、おそらく後編ができたとしても絶対に引きません!押して、押して、押し続けます!なテンションで来るに違いなく、さすがに疲れるんだけど、現代のマイケル・ベイ的と言いたくなる「メリハリよりも物量作戦」にはちょっとしたトランス感がある。脳内ドラッグにどこまで身体が耐えられるかのチキンレースでもあると思いつつ、やっぱり後編も観てしまうに違いなく、この路線がどこまで無茶に無茶を重ねられるのか、見届けたいし驚かせてほしいと願っています。
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