「【”将軍の帰還。”序盤は多数の登場人物と、時代が前後しながら物語が進むので脳内フル回転で鑑賞する。だが、波に乗ったら体感1時間半の超絶Bloodyジェットコースタームービーである。】」SALAAR サラール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”将軍の帰還。”序盤は多数の登場人物と、時代が前後しながら物語が進むので脳内フル回転で鑑賞する。だが、波に乗ったら体感1時間半の超絶Bloodyジェットコースタームービーである。】
■ストーリー
1980年代中盤、先祖代々盗賊を生業にする部族によって建てられたインドの地図には記載されていない秘密国家カンサール。
王ラージャ・マンナルの第二夫人の息子ヴァラダは、第一夫人の息子ルドラに名誉と権力の象徴である鼻輪を奪われてしまう。が、ヴァラダの親友デーヴァ少年は、ヴァラダのために闘技場の試合に挑み、鼻輪を取り戻す。
その後、カンサーラ国内で部族間の争いが発生し、デーヴァの母親アマンが窮地に陥る。駆けつけたヴァラダ皇子は自らの腕輪(父から与えられていた広大な領地の象徴)と引き換えにデーヴァの母親アマンを救い、デーヴァは別れ際に、ヴァラダに「名前を呼べば、必ず駆けつける」と誓いを立て、彼は母親とカンサールを去り身を隠す。
25年後、ラージャ・マンナル王がカンサールを留守にした時に、国を揺るがす抗争が勃発する。かつて領地を投げ出したことで権力の座から遠ざけられていたヴァラダは、ついに親友デーヴァ(プラバース)を迎えにいき、王座をめぐる争いに身を投じる決意をする。
◆感想
・序盤は1985年から始まって、現代に近い時に舞台は移り、更にカンサール国発足時に遡ったりして、脳内フル回転で鑑賞する。ハー、疲れた。
・けれども、大体の粗筋が分かるとアーラ不思議、あっと言う間に大スクリーン内で繰り広げられる血塗れ大スペクタクルに魅入られて行く。
・そこでは、カンサール国の重要な地位を占める三部族の確執と駆け引きが描かれるのである。
・本来ならばその地位にあるべきヴァラダは、若き皇子時代に、友であるデーヴァの母親アマンを救うために、父王から与えられていた広大な領地の象徴である太い腕輪を彼を憎むルドラに与えた事で父王ラージャ・マンナルの怒りを買い、地位を失うのである。
■ここからの、大人になったプラバース演じるデーヴァが、ヴァラダの願いにより母アマンから禁止されていた暴力を解禁するシーンが、当たり前だが凄すぎる。
怒りで鉄の棒を握れば、後が付くし、敵をバッタバッタと薙ぎ倒して行く様は、まるで重戦車である。
更に、ヴァラダと共にデーヴァがカンサールに入国してからが、又凄い。斧で立ち向かって来る敵をバッサバッサ切り捨てて行く様は、プラバースの背が高く、手が長いために千手観音の様である。(実際にそれに類したシーン有り。)
<イヤー、今作、訳が分からない部分も多数有ったが、それを力業でねじ伏せる面白さに満ちた血塗れアクションムービーでございました。
これから!って時に字幕が出たので、インターミッションかな?と思ったらエンドロールで次作の続きを示すモノであった。
次作を早く公開してくれい!!>