劇場公開日 2024年4月12日

「韓国ノワールではなくアクションコメディとして楽しんだ」貴公子 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5韓国ノワールではなくアクションコメディとして楽しんだ

2024年4月15日
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鑑賞方法:映画館

殺し屋が出てきて人がたくさん死ぬ韓国映画って、少し期待してしまう。実際名作も多いし。本作は殺し屋(っぽい男)がたくさんの人を殺す。この男が貴公子なんだろうけど、その説明が何もなされない。プロとか専門家といいつつ、なんのプロなのかも説明されない。
淡々と人を殺しながらも、靴が汚れたり車が傷つくことを嫌がる姿はキャラとして悪くない。このキム・ソンホという俳優が好きな人ならばたまらないはず。彼のことを全然知らなくて、好きだと思っていなかった自分でさえちょっとカッコいいなと思ってしまったくらいだから。
でも、プロという割に意外とツメは甘い。それが愛嬌につながっているとも言えるけど。後半はマルコとのやりとりがちょっと笑えたりするのもいい。韓国ノワールってジャンル分けウソじゃん!
だから後半の意外な展開で、ツメの甘さも理由があった。その理由とは関係なくツメが甘い可能性もあるけど。前半の得体のしれない殺し屋に追われる話よりも、後半のコメディテイストも少し入ったアクション映画として楽しんだ。
そしてやはり貴公子の説明はなかった。もしかしてシリーズ化して続編で明かされるのか?

kenshuchu