フォールガイのレビュー・感想・評価
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サムズアップ!デヴィッド・リーチらしくスタントダブルへ光を当てる映画愛に
自らがスタントマンだったからこそ描ける、映画制作がチームワークであることが(比喩的にも)よくわかるし、それらに関わるすべての人たちへのラブレター愛の告白みたいな作品だった!いや〜楽しかったし気持ちよかった愛に溢れたアクション・コメディ大作で快作!! 最高に魅力的でマッチした2人の好演と化学反応を存分に楽しめる。"落下"という、予告でも印象的に使われている通り最後に生きてくる"フォール"ガイな最初から、デップーで学んだ観客に語りかけてくる掟破りも?
ミドルネームはプロ(プロフェッショナル)、ステージネームはデンジャー!ジャン・クロード、アタケ!アクション映画のセリフを引用しては、それらの主人公やスターのようなファイトスタイルで戦うウィンストン・デューク演じるアクション監督ダンもまた本作の精神性を体現しているような遊び心か。ロッキー、ワイスピ、ラスト・オブ・モヒカン…ダニエル・デイ=ルイス!ジェイソン・ボーン、ドウェイン・"ザ・ロック"・ジョンソン。
スタントダブル達へのスポット。スタント万歳!いつもありがとう!! アカデミー賞にスタント部門が入るかはさておき、それはエンドロールまで続き、感謝の念と思わずホッコリと心も温まってしまう。だからか、しっかりと作品全編通して、"温度"を感じられる。ハッピーエンド8回転半!
ゴリゴリに小粋な選曲も作品を彩る。ノれる80sロックなI Was Made For Lovin' You、Thunderstruckと来てまさかのAll Too Well (Taylor's Version)には勿論使い方含めて笑ってしまったし、ちゃんとTAYLOR'S VERSIONなのがいいよね。虚無はセクシー・ベーコン。
the END
『21ジャンプストリート』よろしく本作もまたオリジナルのドラマシリーズへのリスペクトの念も忘れてはいない歴史を感じる。
『ドライヴ』でスタントマン役を演じ、『ナイスガイズ!』の最高にバカっぽい役で映画界の闇にも斬り込んだゴズリングらしいキャラクター造形・主人公像。ジェイソン・モモア(※マモアじゃない✕)は"ゲースロ"(GoT)こと『ゲーム・オブ・スローンズ』、『マッドタウン』(誰が覚えてるか)、『DUNE』?
・だまされやすい人、簡単に人に乗せられる人、かも
・罪をかぶる者、身代わり
なかなか面白かった
スクリーンX
スタントマン目線のアクション最高
エンドロールまで楽しいアクションラブコメ、ちょっとクライム
エイリアンvsスペースカーボーイの恋の行方は…⁉
80年代にアメリカでテレビドラマ化されたスタントマンを主役にした『俺たち賞金稼ぎ‼フォール・ガイ』を、映画リメイクした本作。見所は、何と言ってもスタントマンのコルトを演じるライアン・ゴズリンと、映画監督のジョディを演じるエミリー・ブラント、二大人気スターの共演。その2人がスクリーンに映し出されるだけで、オーラを感じ楽しめる作品。
前半部までは、タイトル通りの激しく派手なスタント・アクション満載で、そこに、主演2人のラブ・コメタッチな恋模様が描かれていくものと思って鑑賞。しかし、中盤からはコルトが殺人事件に絡む罠に堕ち、真犯人探しのミステリーへと様変わり。そして、最後のどんでん返しが待ち構えているサスペンスへと、いざなっていく。映画の舞台こそオーストリア・シドニーだが、アクションからサスペンス、ラブ・コメ等、様々のジャンルの面白さや楽しさを詰め込んだ、ハリウッドらしい作品と言える。
コルトは、人気俳優トム・ライダーのスタントマンとして、撮影最中の落下事故で大けがを負い、スクリーンから遠ざかっていた。そこに、嘗てのプロデューサー・ゲイルから声掛けで、コルトの元恋人のジュデイが手掛ける、エイリアンとスペースカーボーイが登場するSF映画で、復帰を果たすことになる。そんな折、その映画の主演・トム・ライダーが突然失踪してしまう。ゲイルからスタントマンとしての資質を買われたコルトは、元恋人の映画の成功の為に、トムの行方を追うことを命じられて、調査に乗り出す。
ところが、彼の居所を突きとめていくと、そこには、別のスタントマンの死体が…。コルト自身もよくわからないままに、思わぬ事件に巻き込まれ、闇の組織や警察にも追われる身となっていく。そこからは、派手なスタント・アクションの連続で窮地を逃れていく中、ついに、裏でコルトを陥れようと張り巡らしていた、罠と首謀者の全貌が明らかになっていく。
監督のデビッド・リーチ自身が、スタントマン経験者であり、本作でのスタント・シーンは本当に楽しめる作品に仕上げている。また、ライアンとエミリーの恋の行方を占う会話もウイットに富んでいて面白い。そして、ラストの大物俳優の登場には、思わず笑ったし、アメリカの劇場では、多分、拍手喝采だったのではないだろうか。
アクション、ラブコメ、サスペンスといろんな要素が詰め込まれていますが・・
ライアン・ゴズリングがスタントマン役で主演する作品です。
アクション要素だけの作品ではなく、現監督で元カノ役(エミリー・ブラント)のラブコメ要素も強めです。
休業中のスタントマンが急に現場に呼ばれたのには○○という背景があるサスペンス要素もあります。
本作では、映画の中で映画製作の舞台裏を描く2重構造になっています。
「映画の中の映画製作プロデュース陣」は監督(エミリー・ブラント)の意向とは異なりハッピーエンドの結末を希望しています。
「映画の中の映画」、「本作」の結末がどうなったかは見てのお楽しみですが、個人的な感想として本作の結末はちょっと強引だなあという印象でした。
(アクション大作では観客向けに分かり易さが大事なのかもしれませんが・・)
とはいえ、映画の小ネタもたくさんある本作は決して嫌いではないです。
これぞ、スタント アクション by ハリウッド
ライアン・ゴズリングに興味は無いが、“LA・LA・LAND”は大好きで、昨年ロスを旅行したときは当然聖地巡礼して来たので、他よりは親しみは持っている男優。でもそれより何より、相手役がエミリー・ブラントであることで「絶対観よう」と決めていた。
【物語】
コルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)はハリウッドで一流のスタントマン。「いずれは監督」を夢見ているカメラマン ジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)と恋仲にあった。しかし、あるスタントで大けがをして映画から離れざるを得なかったコルトは、そのことに対するモレノの気遣いを負担に感じ、退院後も彼女との連絡を絶っていた。
あるとき、かつてコルトを重用していたやり手女性映画プロデューサー ゲイルから電話が入り、スタントを依頼される。 「もう戻る気は無い」と断るコルトに、今撮っている大作映画で今すぐ腕利きのスタントマンが必要な状況になっているのだが、この作品はモレノの監督デビュー作で、もしこの映画に失敗すれば2度と監督は出来なくなると言われる。
モレノへの思いが消えていないコルトは撮影現場、シドニーに急行する。
駆け付けたのはモレノも自分を求めていると思ったからだが、再会したモレノはゲイルがコルトを呼んだことも知らず、コルトを冷たくあしらう。一方的に連絡を絶ったコルトを恨んでいたのだった。
それでも、コルトはモレノのために復帰初日から体を張ったスタントを見せる。ところが何日もしないうちにコルトはプロデューサー ゲイルにある依頼を受ける。主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が最近ヤバイ奴らと絡んでいるようなのだが突然連絡を取れなくなったので探し出して連れ戻して欲しいと。
表沙汰にせずにトム・ライダーを撮影現場に連れ戻さなければ映画がぽしゃると理解したコルトはモレノのためにトムを捜し始めるが、次第に危険な状況に追い込まれていく。
【感想】
とても面白かった。
まず何といっても“主役”のスタントが凄い。
スタントマンを主役にしているだけ有って、並みのスタントでは観客が納得しないと思ったのか、凄いスタントの連続。スタントの裏側も見せてくれるので、「こうやってアクションシーンは撮影されるのか」と映画制作の興味も満たしてくれる。
以前邦画でもスーツアクターかつスタントマンを主役とし、唐沢寿明主演の“イン・ザ・ヒーロー”という作品が有った。 その作品も“共演者”実スーツアクター達の気迫が伝わり、感動したのだが、本作も普段は裏方のスタントマンや特撮スタッフ達が「これが俺たちの仕事だ」とばかり普段の数倍気合を入れて作品に臨んだのでは? と思えた。
今年観た“ライド・オン”ではジャッキー・チェンがコルト同様の元一流スタントマンの役を演じていた。こちらも良かったのだけど、こっちはジャッキーおよびスタントマンだけが頑張った感じだが、本作は違う。スタントマンに加えて、カメラワークや爆発セット等、アクションシーンに必要なものを全て見せてくれる。しかも出来上がったアクションシーンは大迫力!
ハリウッドでしかできない、「これぞハリウッド映画」を見せてくれた。
上述が本作の8割と言って良いが、ライアン・ゴスリング、エミリー・ブラントも期待どおり。
ライアンは、コルトを“スター”ではなくちょっと抜けた感じもあるキャラに仕上げていて、すごく楽しませてくれた。
一番の目当て、エミリー・ブラントは、
「やっぱり、いい!」
観る度に魅力を増している感じがする。コルトとモレノのカップルだったら、絶対コルトはモレノの尻に敷かれるなと思うが、モレノだったら敷かれたいと思わされた。
とにかく、ハリウッド娯楽作として、超おススメです。
【蛇足】
タイトル“fall guy”だが、観賞前は予告に使われているクライマックス・シーンがヘリコプターからの落下だったので、それを指しているのかと思っていたが、違いました(笑)
劇中にfall guyの字幕役が「身代わり」となっていたので、そんな意味があるのかと思い、帰宅後改めて調べたら、以下の訳が出て来た。
・だまされやすい人、かも
・演劇などのぼけ役、ばか役
・身代わり
観賞後にこれを見るとコルトはどれにも当てはまっているように思える。
そういう意味で秀逸なタイトル。
映画愛の詰まった作品は、洋画好きへのご褒美
とにかく楽しかった。
スタントマンや映画スタッフへの敬意と、アメリカ(ハリウッド)映画への遊び心に満ちた、実に「愛」が詰まった作品でしたよ。
まず「あいつの記憶力は『メメント』並みだ」というセリフで大爆笑。
その他、ハリウッド系の映画を観続けてきた人間には、ちょっとしたご褒美みたいなネタが満載。
恋愛要素は正直ゆるすぎというか、コメディを超えてもはやギャグなんだけど、そこがいい。
ライアン・ゴズリングの演技&アクション(もちろんスタントマンによるものだけど)がとにかく素晴らしく、要所要所を締めてくれました。
自分が観たのはIMAXスクリーンでしたが、画角的にその必要性は感じなかったけども、映画館のスクリーンであることを利用した画面の仕掛けが多かったので、できるだけ大き目の小屋で観ることを推奨します。
エンドロール途中に「その後」なエピソードが挿入されたり、ジャッキー・チェン作品ばりにNGや撮影中のシーンがクレジット共に流れるので、照明がついて明るくなるまで席を立たない方がいいことも、付け加えておきます。
「スタント以外も」
夏のアクションラブコメとして出色
そういえばそういうテレビドラマが昔あったか、と終わった頃に情報を仕入れ、それで80年代の西海岸的ダサカッコ良さが溢れてたんだ、ってことを理解。
とーっても面白かった。ここんとこハリウッド大作いいなあ、と思うのは基本バカでマッチョな男がチャーミングな映画ばかり。
フォールガイの面白いところはなんといっても失意と失恋の男ライアンゴズリングと処女作のSFアクション大作の監督に抜擢されて四苦八苦するエミリープラントがよりを戻せるかどうかという駆け引き。ライアンのセンチメンタルマッチョVSエミリーのサバサバな男っぷりというか。エミリーのスクリューボールコメディのような己の信念にまっすぐな表情がほんと面白い。
特に再会の撮影現場の長回しのカオスっぷりと、その後の車のやりとりは大爆笑だった。あとユニコーンと犬。コメディとしてかなり面白いので、主演の犯罪も割と軽いので若干失速しはするが、こんだけ楽しければ文句はない。気持ちよく映画館を出れる。ポップコーン買えばよかった。
アクションという名のセクシーベーコン
他のレビューにもちらほら書かれているが、「フォールガイ」は紛うことなき恋愛映画である。あれだけ予告でアクションとサスペンスをチラ見せしておいて、実際ほとんどラブロマンスなのだ。
主人公・コルトが現場復帰するトリガーとなる「主演俳優の失踪」とそれにまつわるアレコレも、全ては愛を伝えるための試練。
「ラ・ラ・ランド」ではミュージカルだった部分が、全てスタント・アクションに置き換えられた作品、それが「フォールガイ」。
愛する女性に相応しい自分になろうと奮闘する…、筋書きはほとんど「ロッキー」だろ!まぁ、「ロッキー」は作中でも触れられてたしな。
面白いのは「フォールガイ」の中で「メタルストーム」という映画を制作しており、劇中劇のアクションをスタントマンとして演じるコルト、のスタントマンもいる入れ子構造なところである。
普段はメイキングでしかお目にかかれないスタント用の車やら、ワイヤーに吊られた状態の俳優やら、アクションシーンを寄りで撮っているカメラやらがそのまんま画面に収められている。
その上、かつてのアクション映画やロマンス映画のタイトルもバンバン出てくるし、何なら名作アクション映画のオマージュシーンもてんこ盛り。
そもそも失踪したアクション・スターの名前が「トム」だもんな‥。
特に必見のアクションは何と言ってもエミリー・ブラント演じるジョディのアクション。通常、映画のヒロインポジションのアクションは、必死で抵抗してラッキーヒット、苦しむ相手を後目に這いつくばって逃げる、くらいが関の山だ。
なのに、今作ジョディのアクションは確実に相手を無力化しにいったジョン・ウィックばりのアクションだ。
バインダーの使い方は特に必見。強すぎる…!
ラブロマンスだったからなのかは定かではないが、私はかなり楽しめたのだが、一緒に観に行った旦那は「面白かったけど、そこまででもない」くらいのテンションであった。
スタントアクションの教科書かっていうくらい殆どのスタントを網羅しているが、逆に目新しい度肝を抜くようなアクションは無かった、と言われてみると確かにそうかもしれない。
もしかしたら「ドライヴ」を観に行ったつもりが「君に読む物語」が出てきてしまったようなものだから、肩透かしをも食らうのはやむを得ないのかも。
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