「映画好きにはたまらない」フォールガイ Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きにはたまらない
物語の進行が劇中の映画撮影とシンクロして語られていくので、メインストーリーのアクション場面と劇中劇のアクション場面が入れ子状態になって、てんこ盛り。中にはライアン・ゴズリング主演の『ドライブ』(2011年)を彷彿とさせるような場面も挿入される。本格的な痛快アクションに加えて、全体のタッチはコメディのトーン。さらに、ロマンス要素もあって、エンターテイメントとしての映画の醍醐味を存分に味合わせてくれる。
また、スタントマン出身の監督が映画をメタ視点で描いた本作は、映画は主演のスターだけで出来るわけではなく、スタントマンのような裏方の存在があってはじめて完成するんだ、という映画制作現場に対する愛にあふれた作品。その意味では、映画好きにはたまらない出来になっている。
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