「二本分の労力はある」フォールガイ 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
二本分の労力はある
良いところ
スタントマンの苦労と能力がきちんと描かれてる
エンドロールをちゃんと見てられるものになってる
?なところ
銃撃戦と現実と撮影を繰り返し過ぎて危険探知とか回避の本能が欠落してないか?
普通に事故と事件だがメタ的に言って全部映画のシーンだったのか?
ソーとかやってるモモアとは体型違いすぎだろうけどどうにかなるんだ。顔変えるよりも楽なのかもしれない。こういうCGの進化で体を張る危険な撮影の価値が小さくなってるのかもしれないけど、それでも街中で車が衝突し、爆破で人が吹き飛び、殺陣で暴れるリアルさは素晴らしいな。どこまでがリアルかわからないほどにはなってるけど、細部にこそリアルさが存在するのかもしれない。
シナリオは割とガバガバだし、全体に漂う作り物っぽい雰囲気は狙ってやってる部分はあるだろうけど、今時珍しいほどのシティアクション。雑に楽しめる娯楽作品として十分な出来。特にラストのカーアクションからのスタッフ総出の殴り合いが細々と大道具やら利用してて面白かった。
エンドロールでは昔懐かしのメイキングを流してるのが素晴らしい。エンドロールで席を立つとかに文句を言う前にきちんと映像作品として最後の瞬間まで観客にエンターテイメントを届ける努力をすべき。
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