水深ゼロメートルからのレビュー・感想・評価
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評者は男性
高校卒業が近づくにつれてメイク熱心になっていく女子達にかつては奇異の目をむけていた評者であるが、あれは大学や社会といういわば性的荒野に放たれるのに備えた防御反応という側面を持つのだと納得した。ココロ、ありがとう。
女(男)はこうあるべき、という画一的な性的役割押し付けは不毛な思考停止の産物である一方、完全ジェンダー・フリーが実現すると生物学的女性にとって身体面で明らかに不利な別の男社会が到来する。この中間のどこかに落としどころがあるはずだが、人類は残念ながらそこに至っていないのがなんとも歯痒い。
男踊りや野球部エースへの恋心やメイクのエピソード、あるいは性的ハンディに抗うために心ならずも生徒に理不尽に接さざるを得ない女性教師(最後は折れちゃったみたい)などを見ていると「女の敵は女」的なことを言いたがる気持ちもわかる。しかし、そういう発想をする人がたとえ女であっても目線は100%男であるという自覚は持ちたい。
特に感動はしないが、高校時代に女であることに対峙するんだなと思った。
いまだに「女は楽でイイよな」とのたまわる男子がいる。男であるから「1抜けた」と降りれないことを言いたいらしい。まったくなにを言ってるんだと思う。女であるというだけで限界を感じさせられることに比べれば屁みたいな悩みである。
だいたい僕は高校時代に自分が男であることに対峙したことがない。社会人になってからも考えたことがないぞ。男だからこうしなきゃいけないという周りに「うるせえな、知るかよ」と頭で少し思う程度である。フェミニズムに恩恵を受けた口である
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歯痒さ
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