水深ゼロメートルからのレビュー・感想・評価
全59件中、21~40件目を表示
全く合わず
きついこと書いてます。関係者が読んだら気を悪くするかもしれませんが失礼します。
色んな理由が挙げられるが、一言で言って合わなかった。冒頭の踊りの所作は美しく期待させるものの、近くにいる友人に声を掛ける水泳部女子の発声がでかすぎるところから始まり、掃除を一向に始めようとしないヤツ、それを注意もしないヤツ、掃除の効率も明らかに悪い。テーマの一つはジェンダーだし生理のきつさとか解らないおっさんで恐縮ですが、配役の心境や背景とは関係ないレベルですでに我慢ならんのでした。さっき掃いたところが次のカットでまた砂があるような制作側の問題も気になった。生理がきつくて横になるのも日光の下のベンチって、これはリアリティあるの?補習で工事直前のプールを掃除させるって、これは思いやりじゃなくてシゴキですね。
高校生が書いた高校演劇としてであれば視点もスジも表現も含めて面白かったのかもしれないが、ロング中心の各シーンも間延びが気になったし、傑作も生んでいるプロが関わった映画としては制作レベルに納得がいかなかった。
ラスト、雨が降ってきてダンスを始めてストップモーション。このシーンだけが妙に映画的で、この線で冒頭から再構成するチャンスはあったはず、それであれば本来伝えたかったこともおっさんにも伝わったのではと思った次第。
演劇そのもの、映画としてはちょっと…
演劇で見たり小説ならもっと感動できたと思う。
映画は映像でスクリーンで別物! 見せ方が…
大スクリーンで90分が長く感じた。
山本先生に共感した!って言ったら今の時代非難されたゃうのかな…
個人の感想です!
比べちゃいかんのだけど
高校演劇という事以外は無関係とはいえ『アルプススタンドのはしの方』に続くなんて謳われたら、ハードルを上げてしまうもので。
出だしは演劇っぽく始まり、水のないプールの砂掃除という設定に面白くなるかと期待していたけれど、男だからか、おっさんだからかあまり共感できず、ココロとチヅルにちょっとイラッときてしまった。
高校生の不安定なモヤモヤした感は良いのだけど、中盤のジェンダー論的な展開にうーん。
辛辣どころではない言葉を浴びせられた後に、何事もなかったかのように接しているのも分からん。
『アルプススタンドのはしの方』が面白かったから、
なんだか期待したほどではなかったかなと思ったけど、ラストのミクはカッコよかった。
苦行でした
90分間スクリーンに意識を集中するのにとても苦労しました。
あまりに工夫のない拙い脚本。
何を描きたいのかさっぱり理解出来ない。
唯一の救いは体育教師を演じたさとうほなみさん。
大人の女性が抱くフラストレーションをリアルに表現出来ていたと思います。
カタルシス?
高校演劇で評価された作品の映画化。
コロナ禍での大会のために一度映像化されており、本作で映像化は2度目らしい。
立場の異なる4人の高校生と1人の教師。それぞれが抱える女性であるが故の生き辛さと気持ちを、それぞれに明らかにしある時にはぶつけ合う。
そのことはそれだけで素晴らしいこととは思う。が、その先には一歩も行けていないのもまた確か。それこそが女性がいまもって置かれている状況そのものである、とも言えるとは思うが。
この作品からカタルシスを感じられなかったのは(名人とは言え)男性監督だったからでは?というのは考えすぎだろうか…
雰囲気はいいがもうひと工夫ほしかった
高校の舞台劇を映画化した作品といえば「アルプススタンドのはしの方」を思い出すし、あの面白さを期待してしまう。
水の入っていないプールの掃除を命じられた女子高校生2人と、途中参加してきた水泳部の2人が気だるそうにわちゃわちゃする会話劇。夏休みの高校、真剣に取り組んでいること、好きだからこそ負けたくない気持ち、どれもかけがえのないものが描かれていた気がする。
ところがつまらないわけではないけど、あまり面白いとは思えなかった。一つにはココロをことを最後まで好きになれなかったことが大きい。掃除しろよ!と。彼女が掃除をしない理由として語る、女性として抱える問題や生きづらさが薄っぺらかったし。自分がやりたくない仕事を、筋の通らない理由をつけて断ろうとする職場の女性を連想してちょっとイラッとしてしまった。
あと、それぞれの登場人物に何か変化が起こって終わっていくのを期待していたが、そうではなかったことも大きい(多少の変化はあったのだが)。彼女たちの関係性に変化があったようにも思えないし。これは完全に個人的な好みの問題だけど。
これ、高校生が演じる舞台として観ていたら印象が違っていた気もする。映画として面白くなるにはもうひと工夫ほしかった。
ポスターは観たいって思わせる
シナリオが悪いのか?
演劇は見ていないのでなんとも言えないが映画化するからには何かしら面白みがあったのではないのか。これは全くつまらない。場面が変わると同じ話に戻りループ映画を見ているようにつらい。
何が言いたいのか不明で雰囲気勝負でもなく本当に辛い映画。
唯一キャストが良くこれから活躍してほしいと思う。
シナリオの段階で監督なりプロデューサーなりが気付かなかったのだろうか?
ポカリ美少女 仲吉玲亜 見参!
砂まみれのプールを中心とした、基本的には舞台演劇で、前半はあまり面白くないと感じていました。
後半は女子高校生が気にしている生理、化粧や男女の違いを魂の叫びで主張していきます。
一人圧倒的な存在感を放つミク役の仲吉玲亜ちゃんのひた向きさに魅了されました。
「書道ガールズ!!」とはまた違った味わいで、高校生の頃を思い出す素朴で純情な映画に感じました。
もう忘れた感情とずっと理解できないもの
高校生の思い出に重なるところがたくさんあって懐かしくもやるせない思いが共感できた。女子が見る世界は想像でしかないが生きづらさを感じてるんだなー。男子だってあるけどね。
高校時代の夏空は理由なく綺麗だ。
爽やかになった、
補習はプール掃除。
元々賞を取った高校演劇を映画化した物だから、女子高校生達の悩みが生き生きとリアルで素晴らしい。
が、ひょっとするとその悩み、青さ、若さが話の弱点なのかもしれないとも思った。
大人は1人、ほないこかが参加して子供達の悩みの壁打ちの壁になっている。ドラムも上手いが演技も素晴らしい。なんだろうなぁ?話に大人のズルさというか、仕掛けと言うか、そんな感じの巧妙さがあるともっと刺さった様な気がするんだなぁ。
補習という名のプール掃除に色んな子が集まって悩みを吐き出していく、実に演劇的である。ワンシチュエーションで映画も低予算で効率的だ。
ジェンダーギャップに悩む女子高生
それなりに共感できましたが、女子高生の悩みが現代っぽくないなと思ってしまった。
今の女子高生って化粧なんて小学生高学年くらいからYouTubeで勉強してるので、中学生くらいからナチュラルメイクしてますよね。
化粧を意識しない女子高生に違和感を感じましたが、田舎の子は純粋なのかな。
男女平等が叫ばれて、それ以前の男は男らしく、女は女らしくの教育を全く知らない世代は
男女の性差を過剰に疑問に感じたり、理不尽に思ったりするのかもしれない。
チヅルが水泳の才能があるのに、水泳を辞めようと思ったのは、どうせインターハイに出たとしても、それはしょせん女子の中での話。水泳なんてやってない野球部の男子に負けるのにインターハイに出たとしても意味はないって感じたからだろうか。
確かに中学生までは女子の方が成長が早くて勝っていたのに、高校生になって体力的にどんどん追い越されていく感覚は世代を超えた女子の悩みな気がしますね。
ただクスノキ君はいいけど、たぶん他の野球部のメンバーの多くがチヅルに勝てないし、帰宅部の男子なんて相手にもならない。
女子に負ける男子の気持ちはもっと辛いと思う。
激しい雨
山下敦弘監督作品ということで観ました
原作の演劇は知りません
(彼女達の本音?)
思いはなんとなく伝わってきますが、あまり感情を揺さぶられなかったのは私が男だから?
結構支離滅裂な?言い合いがあったりしますが、現実の「口喧嘩」はそんな感じなのかもしれません
(雨☂️の演出)
「カラオケ行こ!」では冒頭の大雨
「リンダリンダリンダ」ではクライマックス前の大雨
そして本作では雨中のラストカット
(ラストカット)
阿波踊り(男踊り)の構え?が何故かスピードスケートのスタートの構えに見えてしまいました(笑)
二匹目のドジョウは難しい
《アルプススタンドのはしの方》がヒットしたから、高校演劇でもう一発いってみようということだったのかな。
これたぶん、元の戯曲も《アルプススタンドのはしの方》の方がいいね。
序盤からすごく面白く観ていけるんだけど、クライマックスの「JKなめんな」の前あたりがテーマを叫んでる感じでヌルく思えちゃうんだよね。
そこまでは、うまくテーマを後ろに置きながら進んでるのに。
序盤の入り方はうまいね。「なんか偶然集まったのかな?」と思うと、実はクラスメートで互いに面識あるんだって分かったり。
舞台でみたら「なんかまた出てきたぞ」って感じで面白かったろうな。
そして映画化が厳しかったところは、これ、プールのワンシチュエーションで完成してるんだよね。そこだけでやるから、むしろ意味があるような。
映画化にあたってプール以外のシーンもつくってるけど、ほぼ効いてない。
先生の怒り方なんか突然すぎるし意味ないしね。
そんなわけで、高校演劇の映画化は面白いからまたやって欲しいね。脚本はやっぱり普通の作品に比べたらしっかりしてると思うの。
しかし「二匹目のドジョウを狙ったな」っていう商業的な打算がみえちゃうと観る意欲がダダ下がりするので、そこはうまく隠して欲しいな。
らしさが滲み出ていました、内容は。
台詞や絡みが生々しく感じたので、青春がにじみ出ているなぁ、なんて感じたのですが、なんかあまりにも映画としては簡単にしすぎていませんかとも思っちゃいました。そもそも肝心の舞台であるプールのリアリティがあまりにもなさすぎるような気が・・・あの砂の量って・・・時間経過とやっぱ砂が・・・いきなり塗れていたりしているけど、不自然に思っちゃいます。JKの作品(?)だからって舐めないでください!と高校生のみなさん、言ってあげてください。大賞のご褒美ではなく、大賞だからこそという思いで高いクオリティで─、とまぁ部外者の勝手な感想でございました。
プール掃除はつらいよ‼️
「リンダ リンダ リンダ」もそうですが、山下敦弘監督は青春の1ページを切り取るのがホントにウマい‼️体育の補習のためにプール掃除を命じられた女子高生4人の、掃除をしながらの学校生活や校則、恋愛、生理、部活、阿波踊り、メイクといった会話の中に、思春期特有の苛立ちや妬み、憧れといった様々な感情を浮き彫りにする会話劇です‼️脚本が面白いのか、会話自体がテンポがあって1時間半飽きる事はありませんが、せめてココロちゃんの阿波踊りくらい、ラストの見せ場として欲しかった‼️ちなみに私は主役の4人より、野球部のマネージャーであるリンカ役、三浦理奈ちゃんが一番魅力的に感じてしまった‼️
中身と方法があってない気がする
87分。それでも長かった。もちろん監督にも期待してたし、女子高生の演劇的な雰囲気のポスターにも期待してたんだけど、さすがに脚本はどうにかならなかったのか。というか映画にする必要はあったのか。もしくはこれ舞台では成立するのか?
映画で演劇を捉え直すという実験をやってるのだとすると、そもそも勝ち目のない実験かもしれず。絵的にはビシバシ決まっているものの、割とお芝居も音も人工的というか学芸会風で、それを俳優の肉体ともども空気感ごと捉える風ではなく、人工的に組み立ててるので脚本の空っぽさ加減が浮かびあがってしまってしまって眠くなるという。中身と方法があってないというか。。そんな感じ。
期待度○鑑賞後の満足度○ 「ここで?」「ここから」『水深ゼロメートルから』…やっぱり青春ってよろしなぁ…題名の意味が水の無いプールの底からの視点(最初は水面からの視点の意味かと思た)というのが面白い。
①★4つあげようかと思ったけれど、元々舞台のせいか舞台臭さが抜けず☆1つ減点。
②もう還暦を過ぎたし、子供も孫もいないので、今の高校生たちはどんな考え方をしどんな感性を持っているのか知りたくて観たけれども、何てことはない自分が高校生だった頃(私は女子高生ではなかったけれど)とあんまし変わらないことにホッとしたり懐かしかったり…
③ただジェンダー意識は私達の頃よりは複雑になっているようで、一番可愛い子が最も古臭い男女感の持ち主というのも面白い。
④しかし、男子が一人も主要人物として出てこない(野球部員たちはあくまでモブ)のも珍しい。
等身大の女子高校生がわかるかも
高校2年の夏休み、体育の特別補習としてプールの掃除を指示される。学校生活や恋愛、メイクなど何気ない会話を交わすうちに、女子高校生たちの悩みが溢れ出し、それぞれの思いが交差していく、青春群像劇。
自分が高校生の時って、こんなにも彼女たちのように悩んでいたかな。もう、思い出せないほど昔のことだけど、懐かしい匂いがする映画です。
ストーリー的には特に事件が起こるわけではないけれど、だからこそ日常の彼女たちの会話は偽りのない心の声のように思う。でも、彼女たちの本音を理解するのは難しい。もう一度観たくなる映画です。
登場する俳優の皆さん(清田みくりさんは特に)は青い青い空と眩しいくらいの日差しの下、皆さんキラキラ輝いてました。
プールの底に砂、あんなにたまるかなぁ。掃除しずらそう。
ココロの身勝手さには呆れた
高校2年生のココロとミクは、水泳の補習として体育教師の山本から、プール掃除を指示された。水の無いプールには、隣の野球部のグラウンドからの砂が積もっていた。2人が嫌々ながらも掃除を始めると、同級生で水泳部のチヅルや、元水泳部キャプテンで3年生のユイも来て掃除を手伝ってくれた。阿波踊り、恋愛、メイク、男女差別、など、彼女たちの悩み、それぞれの思いについて吐き出していく、という話。
まぁ、どうって事ない会話劇だが、そこそこ面白かった。
ミクは阿波踊りの男踊りで、モヤモヤしてる感じ。
ココロはメイク命で女磨きに勤しんでる、だけ?
チヅルは水泳で男に負けた事を引きずってる感じ。
ユイは速くもないのに水泳部のキャプテンをやらされて、やっと終わり来年のチヅル達後輩を応援しようとしてるのに、チヅルは部活を辞めると言って戸惑ってる感じ。
山本先生はしたい事も色々あるが、周りの目を気にし、抑えてる感じ。
各々色んな思いがあり、観てるのが面白かった。
ココロ役の身勝手さに一番呆れた。校則が嫌なのはわかるが、そうなら校則を変えるように行動すべきで、教師にメイクで文句言ったり、生理の手続きをしないで休んだ事を謝らないし、嫌な生徒だった。
ミク役の仲吉玲亜とユイ役の花岡すみれは、普通に良かった。
チヅル役の清田みくりは悩みはもちろん有るが、行動力が有って素敵だった。野球部へ行った時、彼らをプールに連れて帰り、砂取り掃除の手伝いさせたらもっと良かったのに、って思った。
山本先生役のさとうほなみをもっと見たかった。
全59件中、21~40件目を表示